無法の世界
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無情の世界」とは異なります。

「無法の世界」
ザ・フーシングル
初出アルバム『フーズ・ネクスト
B面アイ・ドント・イーヴン・ノウ・マイセルフ
リリース 1971年6月25日[1]
1971年7月17日[1]
規格7インチ・シングル
録音1971年4月 バークシャー、スターグローヴス、5月 ロンドン、オリンピック・スタジオ[2]
ジャンルハードロック
時間8分32秒、3分35秒(シングル)
レーベル トラック・レコード
デッカ・レコード
作詞・作曲ピート・タウンゼント
プロデュースザ・フー、グリン・ジョンズ
チャート最高順位


9位(イギリス[3]

15位(アメリカ[4]

ザ・フー シングル 年表

シー・ミー・フィール・ミー
(1970年)無法の世界
(1971年)ワイルド・アックション
(1971年)


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「無法の世界」(Won't Get Fooled Again)は、イギリスのロックバンド、ザ・フーの楽曲。1971年にシングルリリースされた。作詞・作曲はピート・タウンゼント。アルバム『フーズ・ネクスト』収録。
解説

ババ・オライリィ」同様、シンセサイザーを大胆に使用した、テクノハードロックを融合させた前衛的な曲。アルバム『フーズ・ネクスト』に先駆けてシングルリリースされた。演奏時間が8分半を越える大作だが、シングルバージョンは3分半程度に編集されている。イギリスでは「ピンボールの魔術師」以来のトップ10に入るヒットとなった。本作の宣伝広告には、コルセットをつけてを振るう女装姿のキース・ムーンの写真が使用された[5]

『フーズ・ネクスト』収録曲のほとんどがそうであるように、この曲もタウンゼントが企画したロック・オペラ「ライフハウス」のために書かれた曲である[6]。本作のリリース時にはすでに「ライフハウス」の計画は白紙化されていたが、アメリカではシングルに「映画『ライフハウス』より」と記載されていた[7]。タウンゼントはこの曲の内容について「革命について異を唱えている歌だ。革命なんて長い目で見ればただの革命にすぎず、多くの人々が傷つくだけだ」としている[8]

1971年4月のロンドン、ヤング・ヴィック・シアターでの「ライフハウス」お披露目ライブで初めて演奏されて以降、ライブでは終盤の定番曲となっている[9]。1978年、キース・ムーンが生前に公共の場で最後に演奏した曲である。その模様はザ・フードキュメンタリー映画『キッズ・アー・オールライト』に収録された。

1980年代以後も、『ライヴ・エイド』や『コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ』などでセットリストに取り入れられている。

2006年、アメリカの保守派総合誌ナショナル・レビューの「保守的なロックソング・ベスト50」で1位に選ばれた。タウンゼントはこの曲が「今は保守派に身を置く夢敗れた革命家たちのテーマソング」と評された事に怒り、自身のブログで反論している[10]

CBSで放送されていたドラマ「CSI:マイアミ」の主題歌にもなっている。

ローリング・ストーン』誌が選ぶ最も偉大な500曲において、295位にランクされている[11]

ちなみに、B面曲の「アイ・ドント・イーヴン・ノウ・マイセルフ」は、元々は1970年3月から5月にかけて行われた新アルバム(後に破棄された)のレコーディング時に製作された楽曲で[12]、同年8月のワイト島ロック・フェスティバルでも披露されている。「ライフハウス」とは無関係に作られた曲であるが、シングルリリースのために新たに再録された[7]
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