その他の出版社
台湾・長鴻出版社
掲載誌週刊少年チャンピオン
レーベル少年チャンピオン・コミックス
発表号2002年25号 - 2006年13号(第1部)
2006年16号 - 2007年22・23合併号(第2部)
巻数全17巻(第1部)
全5巻(第2部)
アニメ
原作佐渡川準
監督富沢信雄
シリーズ構成待田堂子
キャラクターデザイン中路景子
音楽高木隆次
アニメーション制作テレコム・アニメーションフィルム
製作鬼丸飯店
放送局放送局参照
放送期間2006年7月 - 9月
話数全12回、24話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画・アニメ
ポータル漫画・アニメ
『無敵看板娘』(むてきかんばんむすめ)は、佐渡川準による日本のギャグ漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ作品。
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)において2002年25号から、2006年13号まで連載された。単行本は全17巻。その後1か月の間を空けて、『無敵看板娘N』(むてきかんばんむすめナパーム〈以下『N』〉)という名で復活し、同誌で2007年22・23合併号まで連載された。単行本もN(ナパーム)名義で1巻から再びカウントが始まった。こちらの単行本は全5巻。チャンピオン系の増刊で番外編も描かれたが、単行本未収録。
2006年(平成18年)7月から9月までテレビアニメが放送された。 花見町を舞台に、中華料理屋(ラーメン屋)の元気な看板娘にして主人公である鬼丸美輝と商店街の面々や常連客が巻き起こす「無駄に熱いバトル」が展開されるスラップスティックコメディー。各々の登場人物は最初の頃はまだ現実味がある運動能力だが、話が進むにつれて人間離れぶりがエスカレートしていく。主人公自らが平和で人情味溢れる商店街に混乱をまき起こす物語である。 『N』最終巻のコメントによると『N』は当初4話の短期集中連載になるはずだったとのこと。また、『N』のキャラクター紹介も兼ねた見開き扉に描かれながらも、黒服の2人組は未登場に終わった。 ※ 登場人物の年齢は、『無敵看板娘』時のものだが、特記しているのは、『N』のもの。 ※ 「声」はアニメ版における担当声優。
作品概要
登場人物
花見町商店街
鬼丸 美輝(おにまる みき)
声 - 生天目仁美[1]物語の主人公で中華料理屋「鬼丸飯店」の看板娘。味音痴ではないが行き当たりばったりで調理することから料理の腕は最悪、洗い物をすれば暴れてどんぶりを二つ三つおしゃかにする、出前をすれば必ず寄り道をし、事によれば出前を忘れてそのまま帰ってきたりもするなど、お店には全く貢献していない。ただ喧嘩など戦いには滅法強く、また弱きを助け強きを挫く「独自の正義感」から不良を成敗するなど、様々なところで暴れ回っている。そのため、不良からは「大戦鬼」の異名で恐れられている(アニメでは使われなかった)。本作中「(頭の中が)最狂」の人物。故に刃物を持たせると非常に危険。また常人を超えた体力を持ち、客引きと称して当たり屋まがいの行動をしたり、店に突っ込んできたトラックを別の方向へ投げたりなどの行動をとる。「鬼丸流葬兵術(おにまるりゅうそうへいじゅつ)」と自称する一連の技を操るが、技自体はほとんどがその場の勢いに任せた即興の喧嘩技で、実質的に余りあるパワーで相手を圧倒している。ただし、母親の真紀子にだけは絶対に勝てない。彼女と真紀子、あるいは勘九郎とのフルコンタクト・無制限一本勝負が、鬼丸飯店常連客の間では名物の一つとなっている。口調は男っぽくて性格はがさつ、化粧に疎かったりと女性らしい一面は全くない。その性格と常時「半そでシャツに小学生のようなスカート・頭に布巾で前掛け」というファッションセンスの無さ、更には目先の喧嘩に飛び付く鉄火肌のせいでスタイルやルックス自体はいいのだが色気は皆無。衣服も普段着以外は休日などに着る妙な文字がプリントされたTシャツ以外は持っておらず殆ど着た切り雀同然だが、豚のぬいぐるみが好きだったり、求愛されて戸惑いつつもまんざらでもない表情を浮かべたり(ただし、相手はトド)、「愛」という言葉に動揺したりと、女の子らしい一面を見せることもある。時折優しい言動も見られるが、女性的な優しさなどではなく「百獣の王」の漢気溢れる優しさである。子供達とよく遊ぶためか、子供にはかなり人気がある。恐ろしいほどにくじ運がない。酒を飲んで酔うと別人格になってしまい、お淑やかで常識的かつ繊細な性格になり、スカートの短さを恥ずかしがったりする。また、髪型がツインテールからポニーテールに変化する。これはこれで普段とのギャップが激しいため、周囲には怖がられている。酔った次の日には一部始終を忘れるため、彼女にはここ数年花見(酔った日)の記憶が無い。美輝とめぐみの年齢は20歳であると、原作者の佐渡川がアニメのアフレコの時に言っていたらしい[2]。ただ、アニメ限定の設定であることも匂わせており[3]、原作における年齢は不明である。もっとも、小学校の同窓生に大学生や1児の母がいる事から、20歳前後なのは確かなようである(原作でも未成年者であると言及されておらず、「君が壊れた時」では初めから飲酒可能な年齢である事を暴露している)。第1話でいきなり嘔吐した前代未聞のヒロイン。作者によるとモデルは「ゴジラ」とのこと[4]。「週刊少年チャンピオン」30周年記念トレーディングフィギュアのシークレットキャラに採用されている[5]。
鬼丸 真紀子(おにまる まきこ)
声 - 定岡小百合[1]美輝の母親。中華料理屋「鬼丸飯店」を事実上一人で切り盛りしている女傑。料理の味は美味しくボリュームもあるため、花見町でもかなり人気のある店となっており出前も絶えない。勤勉第一で美輝には厳しいが町の人達には温厚なおかみさんとして人気がある模様。若い時は今と変わらぬ怪力はあれど、かなり美人だった。本作中で「最強」且つ「最恐」。美輝との腕相撲に小指一本で勝つほどで、美輝が手も足も出ない唯一の人物。美輝も何度か下克上を謀っているが、ほぼ一閃で沈められている。いつも出前をサボっている美輝に頭を抱えているが、何度言っても・あるいは殴っても道草癖が治らないため、半ば呆れ気味に諦めている。美輝が出前で道草を食って帰って来ない時にはやむを得ず出前に出る事もある。なお、数少ない苦手なものは蜘蛛とダジャレを言う事。常に美輝には厳しいが彼女が欲しがっていたテレビや靴をこっそり買うなど時々優しさも垣間見える。味音痴でもないのにゲテモノ料理を平然と食べられるという脅威の味覚を持ち、毒入り料理を食しても何ともなかった。鬼丸飯店の入り口にあるマットで大木を真っ二つにしているほか、四股(しこ)を踏むと大地がひび割れるなど、人間離れした技を持つ。
太田 明彦(おおた あきひこ)
声 - 中村悠一[1]鬼丸飯店の隣にある八百屋「八百黒」の店主。主にみんなの突っ込み役。本作における数少ない常識人の1人ではあるものの、こと趣味に関してだけは戦隊モノ(作中劇作品)の熱烈なオタクという一面を持ち、その伝説と化しているほどのオタクぶりを逆に周囲から突っ込まれている。その情熱はすさまじく、生半可な気持ちで手を出した者にかなりの勢いで怒る場面もたびたびある。大学在学中は「ヒーロー研究会」に所属。この他に魔法少女モノのフィギュアを所有している。勘九郎と高校の同級生
神無月 めぐみ(かんなづき めぐみ)
声 - 小清水亜美[1]鬼丸飯店の向かいのパン屋「ユエット」の看板娘。