無敵王トライゼノン
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無敵王トライゼノン
ジャンル
ロボットアニメ
アニメ
原作ガンジス企画室
監督渡部高志
シリーズ構成長谷川勝己
キャラクターデザインあらいずみるい(原案)
宮田奈保美
メカニックデザイン中原れい
音楽川井憲次
アニメーション制作イージー・フイルム
製作PJトライゼノン
放送局TBS系列
放送期間2000年10月14日 - 2001年3月24日
話数全22話

漫画
漫画:無敵王トライゼノン ファイアー
原作・原案などガンジス企画室
作画二階堂ヒカル
出版社角川書店
掲載誌月刊ドラゴンジュニア
巻数全1巻
漫画:無敵王トライゼノン BLAZE
原作・原案などガンジス企画室
作画せたのりやす
出版社角川書店
掲載誌月刊ドラゴンジュニア
巻数全3巻

小説
小説:無敵王トライゼノン ガイアゼノン
著者花田十輝
イラスト下北沢鈴成
出版社富士見書房
レーベル富士見ファンタジア文庫
刊行期間2000年9月 - 2001年4月
巻数全3巻
小説:無敵王トライゼノン アルマゼノン
著者あおしまたかし
イラストふぢまるありくい
出版社富士見書房
レーベル富士見ファンタジア文庫
刊行期間2000年8月 - 2001年7月
巻数全4巻
小説:無敵王トライゼノン ZP
著者日下弘文
イラストヤスダスズヒト
出版社富士見書房
レーベル富士見ファンタジア文庫
刊行期間2000年10月 - 2001年6月
巻数全3巻
小説:無敵王トライゼノン
著者長谷川勝己
イラストあらいずみるい
出版社富士見書房
レーベル富士見ファンタジア文庫
発売日2001年5月
巻数1巻のみ刊行

テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画ライトノベル
ポータルアニメ漫画文学

『無敵王トライゼノン』(むてきおうトライゼノン)は、富士見書房角川書店月刊ドラゴンジュニア』『月刊ドラゴンマガジン』を中心に企画・制作された、アニメ小説漫画によるメディアミックス作品。
概要

アニメとしては2000年10月14日から2001年3月24日までTBS系で全22話が放送されたイージー・フイルム製作のロボットアニメである。また、初めてTBSとJNN系列局の毎日放送(MBS)および中部日本放送(CBC)の3局共同で制作されたテレビアニメでもあり、TBS製作のアニメで初めてのデジタル製作である。

『無敵王トライゼノン』シリーズを構成する作品群には共通する設定として、三つの「遺産兵器」=宇宙戦艦「東雲」「暁」「曙」および巨大ロボット「トライゼノン」「アルマゼノン」「ガイアゼノン」が登場する。

アニメ版は、「東雲」と「トライゼノン」が中心のストーリーとなっている。

小説『無敵王トライゼノン アルマゼノン』シリーズおよび漫画『無敵王トライゼノンBLAZE』(せたのりやす、角川書店)は、「曙」と「アルマゼノン」が中心のストーリー。コミカルな場面も多いアニメ版より、さらにギャグの色合いが濃い。ただし、『BLAZE』の場合、後半は従来の主人公である章が中心となっており、「特異的能力によって心を閉ざした雫と触れ合う」「遺産兵器が秘めている強大すぎる力に葛藤する」「自分達を置いて去ってしまった母を思って涙する」などといった内容も盛り込まれ、アニメ版には無い面も見せている。

小説『無敵王トライゼノン ガイアゼノン』シリーズは、「暁」と「ガイアゼノン」が中心のストーリーで、「感動のドラマ」をテーマとしている。最も本編と乖離したシリアスな話。『無敵王トライゼノンZP』シリーズは、主人公側にとっての侵略者である宇宙人ゼノ・パレス側が中心のストーリーである。
ストーリー

遠き過去。とある惑星にて文明を築きし「ゼノ・パレス」は、その文明の発展ゆえに自らの母なる惑星を壊し、自分たちの生き残る道を宇宙へと求めた。彼らは自分たちの遺伝情報を巨大移民船「エストーリオ」に封印。一部の選ばれた軍人らが移民船の運航や移住先探査のために働き、他の民は彼らに希望を託して永い眠りにつく。

エストーリオはやがて、移住先となるべき「約束の星・テーラ」すなわち地球を発見するが、そこには初期段階文明を持った人類をいることを知る。この事実にゼノ・パレスは二派に分かれた。テーラ先住民を抹殺もしくは支配して移住を急ぐべきだとする強硬派(マーズ)と、長い年月をかけた話し合いによって現地文明と歩み寄り解決を見出そうとする穏健派(オシリス)だった。

両者の争いはエストーリオで内戦に発展するが、穏健派は争いに長けた強硬派に押されていく。穏健派は最後の手段として三体の「ゼノンズ・ガーディアン」と呼ばれる戦闘ロボットとそれを格納する戦艦をテーラに飛ばし、原住民に託して、いずれ地球に到達するであろう強硬派と戦わせる事にした。

ゼノンズ・ガーディアンを載せた3隻の戦艦は地球に到達し、江戸時代日本蝦夷地(後の北海道)、江戸(後の東京)、薩摩国(後の鹿児島県)にそれぞれ落下した。各地の住民は、これら遺産兵器を地中深くへと封印し、そのことを古文書に記すなどして子孫に伝えた。

そして時は流れて現代。エストーリオは地球軌道に到達し、ゼノ・パレスは遺産兵器が落下した日本列島を手始めに地球侵略を開始する。それに対して、北海道、東京、鹿児島に眠る遺産兵器が目覚め、戦いが始まる。
トライゼノン

北海道夕張市に暮らす神威家は、赤貧のどん底にあった。父の権太郎は破天荒で、母の礼子は出て行く、長男の章は熱血バカ。そんな最悪な状況の中で次男の哀だけは清純だが、幼く生活を支えられない。破天荒な権太郎と章は折り合いが悪く、いつも喧嘩ばかりしていた。

そんな中、貧乏脱却を願う章は、ふとした事から家に代々伝わる「お宝」の存在を知り、持ち前の熱血パワーで先祖伝来のボタ山を掘り起こす。ところが同時にゼノパレスの北海道への侵攻が始まった。ゼノ・パレスが自分の掘り出したお宝を横取りするために来たと再び勘違いした彼は、弟の哀や偶然その場に居合わせた幼馴染の華菜と共に、お宝=トライゼノンに乗り込んで戦うこととなる。
ガイアゼノン

兄一人妹一人の生活を送る牧ノ原刃と恵那。ゼノ・パレスとの戦いが勃発し、「遺産」を受け継いだ刃は恵那に上司と部下としての態度を強いる。それに従いつつも心の中では兄を慕う恵那は苦悩することになる。

仲間の童夢や鞍馬を交え、心のすれ違ったまま二人は戦い続ける。
アルマゼノン

普通の女子高生であった宗像宇美と梨紅。しかし彼女らは、とある財閥の娘だった。ある時、二人は父親に呼び出され、自分たちが「遺産」を駆りゼノ・パレスと戦う事となる、という事実を知らされる。

しかし彼女たちはゼノ・パレスと戦うために、残る一人の仲間を見つけねばならなかった。
登場人物

特筆ない限り、アニメ版での言動・描写に基づく。
地球側
東雲(神威家、雨竜家)
神威章
声 -
福山潤本作の主人公。神威家の長男。15歳。中学3年生。トライゼノンおよび天号のパイロット。権太郎の体力を重視としたスパルタ教育によって、野性児に近いガサツで乱暴者な性格に育ってしまった熱血バカ。頭も物事への理解力も壊滅的に悪いが、華菜が大事にしていた思い出のキャンディを天号を使って買ってきたり、病気(麻疹)になった哀を助けるために必死に医者を探し回ったりするなど、不器用ながらも優しい一面もある。神威家に伝わる秘伝書を元に、自家所有のボタ山を掘り続けた結果、先祖が遥か昔に埋めたお宝であるトライゼノンと東雲を発見し、なし崩し的にゼノパレスと戦う事になった。最初は勢いだけで戦うだけのバカ丸出しぶりで、周囲にも呆れられていたが、トライゼノンのロケットアンカーをスラスター・バーニア代わりに使って宇宙で戦うなど、時折周囲も想像できない奇策などによって活躍を見せることもあった。次第に敵対するゼノ・パレスの事情について知る事で、章は自分が戦う意味について見い出す事になる。母・礼子の失踪について落ち込んでいないように見えるが、弟の哀を心配させないよう強がっているだけで、本当は母の帰りを望んでおり、トライゼノンで戦い続けるのも、自分達がゼノ・パレスを倒せばきっと帰って来ると信じているからである。だが、母が父のあまりの破天荒さとガサツさに愛想を尽かして出て行ったという真実を知らなかった。彼にだけは宗像姉妹の送ったFAXが届いていた。一度だけ恵那の搭乗するガイアイーグルに搭乗している。
神威哀
声 - 真田アサミ女の子のような可愛い容姿をしている、神威家の次男。11歳。冥号のパイロット。母親が家出してからは家事全般をこなしているしっかり者。本当は母がいない事に寂しさを感じ、またゼノパレスと戦う事も怖いと思ってはいるが、頼れる兄である章の存在がそういった不安や恐怖を打ち消してくれている。株取引のシミュレーションを得意としている。
神威権太郎
声 - 長島雄一(現:チョー)神威家当主。42歳。シャツに腹巻と、いかにもな中年オヤジスタイルが特徴。


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