無所属の会_(2017)
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日本衆議院会派無所属の会
「無所属の会」代表であった岡田克也
代表岡田克也
幹事長大串博志
国会対策委員長広田一
成立年月日2017年10月26日
前身政党衆議院会派「民進党無所属クラブ」(一部)
解散年月日2019年1月15日
後継政党衆議院会派「立憲民主党無所属フォーラム」、
衆議院会派「社会保障を立て直す国民会議
衆議院議席数13 / 465   (3%)(2018年5月9日現在)
政治的思想・立場中道政治[1]
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無所属の会(むしょぞくのかい)は、 2017年 - 2019年に存在した衆議院の旧民進党会派。衆議院での略号は、無会[2]

便宜上、以下のグループについても本記事の後ろに記載する。

無所属フォーラム : 2019年結成の議員グループ。「無所属の会」の実質的な後継組織の一つであり、衆議院会派「立憲民主党・無所属フォーラム」の会派内グループとして結成された。

小勝会(しょうしょうかい) : 2020年に「無所属フォーラム」を母体として結成された新・立憲民主党の党内グループ[3][4][5]

会史
前史

2017年10月10日公示、22日執行の第48回衆議院議員総選挙に際し民進党代表前原誠司は、民進党からは公認候補者を一切擁立せず、東京都知事小池百合子が代表を務める希望の党に合流することを決断したが、一部の候補者が希望の党の公認を得られない事態となった。結果として民進党候補者は、前原の決定通り希望の党入りするグループ、新たに枝野幸男が結党した立憲民主党へ参加するグループ、両党いずれからも公認を受けず民進党籍を有したまま無所属で小選挙区単独立候補をする者の3陣営に分裂する状態に陥った[6]。この際、無所属出馬となった民進党前職の約20名[注釈 1]は、公示直前から民進党初代代表である岡田克也が中心となり、選挙の情報共有、相互支援のためのネットワークを組んでいた[7]
結成

2017年10月22日の第48回衆議院議員総選挙後の25日、希望の党、立憲民主党の公認を得ず無所属出馬で当選した民進党籍の残る衆議院議員のうち10数名が国会内で会合し、岡田克也が代表となり衆議院で新会派を結成することを決定。民進党籍無所属当選議員たる該当者は18名おり[注釈 2]、希望の党入党を表明済みの党代表・前原誠司を除く全員に参加を呼び掛けた[8]

26日に岡田を代表とする13名による衆議院会派「無所属の会」を結成した[9]。26日、衆議院事務局に会派届を提出。会派名は無所属の会、代表者は岡田、参加議員は全13名で、岡田のほか、安住淳江田憲司金子恵美菊田真紀子黒岩宇洋篠原孝中川正春野田佳彦原口一博平野博文広田一福田昭夫(五十音順)となった[9]。一方の不参加者は、前原のほかに、玄葉光一郎重徳和彦中島克仁鷲尾英一郎[注釈 3][10](五十音順)の計5名であった。

岡田は「政治的なスタンスは中道[1]」「国会で活動していく上で、1人では限界がある」「野党はなるべく協力していくことが大事だ。立憲民主党や希望の党と連携する結節点になる[8]」と語った。

参議院や地方組織などを含めた政党「民進党」としては、27日開催の両院議員総会で、民進党全体での希望の党への合流が撤回され、存続が決定した[11]。次の党代表には、無所属の会代表で民進党籍を保持する岡田を推挙する声が強かった[11]ものの、本人は否定した[12]。結局、30日の両院議員総会で前原が辞任し、31日の同会で実施された代表選挙で無投票により参議院議員の大塚耕平が就任した。詳細は「2017年10月民進党代表選挙」を参照
野党再編への対応

衆議院選挙前の民進党衆議院会派は「民進党・無所属クラブ」だったが、11月1日召集の特別国会を前に会派も3分裂。特別国会召集時点において13名の無所属の会は、「立憲民主党・市民クラブ」の54名[注釈 4]、「希望の党・無所属クラブ」の51名に次ぐ野党第3勢力の座を得た[13]。同日の内閣総理大臣指名選挙では、13名全員が大塚に投票した[14]

大塚体制となった11月8日の民進党両院議員総会で発足した新執行部においては、参議院議員(参議院会派は「民進党・新緑風会」)が中心となるも、無所属の会からも原口が副代表に、平野が国会対策委員長に、篠原が選挙対策委員長に就任するなどした[15][16]

2018年1月10日、新たに中村喜四郎が会派入りし、14名となる[17][18]。中村は、政党・会派ともに無所属だったが、2017年11月1日の首班指名では大塚に投票していた。

2017年年末から2018年にかけて、民進党は希望の党との統一会派結成構想を示したものの、岡田をはじめとする無所属の会のメンバーを中心に反対意見が相次いだため[19]、結成構想は白紙に終わった[20][21]。その後、民進党は希望の党とともに新党を結成し野党再編につなげる構想を示したが、無所属の会は立憲民主党との統一会派結成を目指していた[22]。しかし、4月9日に民進・希望両党首が両党を合併する方向で合意し、17日には無所属の会のメンバー14名のうち、3名ほどが新党に合流する方針を示し、合流をしないメンバーの間でも、無所属の会を脱退し立憲民主党に移籍する者と、そのまま無所属の会に残留し新党と立憲のつなぎ役を目指す者とに分かれ、分裂する公算が大きくなると報じられた[23]。その後の4月26日に無所属の会所属議員のうち約10人が協議し、新党への不参加と会派の存続を確認した[24]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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