無声軟口蓋摩擦音
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IPA 番号140
IPA 表記[x]
IPA 画像
UnicodeU+0078
文字参照x
JIS X 02131-3-88
X-SAMPAx
Kirshenbaumx
音声サンプル
無声軟口蓋摩擦音(むせい・なんこうがい・まさつおん)は、子音のひとつである。後舌と軟口蓋で調音される無声の摩擦音で、国際音声記号では [x] で表される。 この音は、以下の言語に見られる。
特徴
気流の起こし手 - 肺臓気流機構からの呼気。
発声 - 声帯の振動を伴わない無声音。
調音
調音位置 - 後舌面と軟口蓋による軟口蓋音。
調音方法
口腔内の気流 - 舌の中央を気流が通る中線音。
調音器官の接近度 - 隙間を作って空気が通りにくくし、そこに気流を通すことで生じる摩擦音。
口蓋帆の位置 - 口蓋帆を持ち上げて鼻腔への通路を塞いだ口音。
言語例
アラビア語 - ?
ギリシャ語 - χ
スペイン語 - j, g+i, e
ドイツ語 - ch
ロシア語 - х
ポーランド語 - h, ch
エスペラント - ?
中国語 - h(ピンイン)- ?(注音符号)
ブラジルポルトガル語 - rr, 語頭のr
オランダ語 - g, ch
日本語 - 撥音・促音後のハ行子音
朝鮮語 - ?
アルメニア語 - ?
グルジア語 - ?
特にスラヴ語に多く見られる。
この音を持たない言語に借用された場合、無声声門摩擦音 [h]、無声軟口蓋破裂音 [k] などで代用することが多い。日本語においては、撥音や促音がハ行の前に来る場合(バッハ、シャンハイ等)に、この音となることがある。日本語に借用された外来語ではハ行で表記する。英語に借用された場合、[h] や [ks](主にスペイン語からの場合)、 [k](ドイツ語、ロシア語などからの場合)で代用するか、原音に近づけて [x] で発音することもある。また、表記に際してkhと表記する場合がある(例としてアルメニア人作曲家であるアラム・ハチャトゥリアンの名前は、英語ではAram Khachaturianと表記されている)。
関連項目
有声軟口蓋摩擦音
子音
肺臓気流両唇唇歯歯歯茎後部歯茎そり舌硬口蓋軟口蓋口蓋垂咽頭声門
破裂pb(p?)(b?)(t?)(d?)td??c?k?q?( ??)?