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出典検索?: "無伴奏チェロ曲"
無伴奏チェロ曲(むばんそうチェロきょく)は、伴奏なしのチェロ一挺のみで演奏するために作曲された音楽。(無伴奏の項参照) 今日において、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲の《無伴奏チェロ組曲》がとりわけ名高いが、この曲は長い間音楽史上では忘れ去られており、パブロ・カザルスにより脚光を浴びたのは20世紀になってからである(カザルスは1890年にこの曲の楽譜に出会い、研究の末1904年に初の公開演奏を行った)。 バッハの曲が再評価される以前にも、主にチェロ演奏を得意とする作曲家により無伴奏作品が作られてはいたが、その後バッハの傑作に触発されたり、時を同じくしてのチェロ演奏技術の進歩、ロストロポーヴィチに代表されるヴィルトゥオーソ演奏家の登場も相まって、多くの無伴奏作品が生まれることになった。 なお、“solo cello”を“独奏チェロ”ではなく“無伴奏チェロ”と訳すのが通例であり、ここでは “独奏チェロ”と曲名に日本語で表記されている日本人の作品以外は無伴奏で統一した。ただし、下記作品の一部には、原題に“solo”や“unaccompanied”ではなく“alone”という単語が用いられているものもあり、別の訳語を考える必要があるかもしれない。 (作曲者の生年順に並べている)
概要
主な作曲家と作品
1649年 ドメニコ・ガッリ
1651or59年 ドメニコ・ガブリエッリ:無伴奏チェロのための7つのリチェルカーレ(1689年)
1685年 バッハ:無伴奏チェロ組曲全6曲BWV1007 - 1012(1717年-1723年頃)
1710年 ジョゼフ=マリー=クレマン・ダッラーバコ
1783年 フリードリヒ・ドッツァウアー:無伴奏チェロのための3つの練習曲
1805年 ゼバスティアン・レー(英語版):練習曲集op.70
1808年 オーギュスト・フランショーム:12の奇想曲op.7、12の練習曲op.35
1822年 アルフレード・ピアッティ:無伴奏チェロのための12の奇想曲op.25、奇想曲op.21、同op.22、夜想曲op.20
1832年 フリードリヒ・グリュッツマッハー:24の練習曲op.38
1843年 ダーヴィト・ポッパー:チェロ演奏の高等課題への練習曲op.73、中級者のための10の練習曲op.76
1858年 ウジェーヌ・イザイ:無伴奏チェロ・ソナタop.28(1924年)
1859年 ユリウス・クレンゲル:シャコンヌ形式による奇想曲op.43、組曲ニ短調op.56
1865年 ジャン・シベリウス:無伴奏チェロのための主題と変奏ニ短調(1885年)※遺作
1867年 エヴァルト・シュトレッサー:無伴奏チェロ組曲(1926年)
1868年 グランヴィル・バントック:無伴奏チェロ・ソナタ ト短調(1924年)
1873年 マックス・レーガー:無伴奏チェロ組曲(全3曲)op.131c(1915年)
1875年 レイナルド・アーン:無伴奏チェロのための協奏曲
1877年 セルゲイ・ボルトキエヴィチ:無伴奏チェロ組曲op.41
1880年 エルネスト・ブロッホ:無伴奏チェロ組曲全3曲(1956年-1957年)
1882年 コダーイ・ゾルターン:無伴奏チェロ・ソナタop.8(1915年)
1882年 アルトゥル・シュナーベル:無伴奏チェロ・ソナタ(1931年)
1883年 アーノルド・バックス:無伴奏チェロのためのラプソディック・バラッド(1939年)