為替バンド
[Wikipedia|▼Menu]

外国為替

為替相場
為替バンド
為替レート
外国為替制度
固定相場制
変動相場制
連動相場制

市場
外国為替市場
外国為替先物市場
リテール外国為替市場

商品
通貨
為替フューチャー
為替フォワード
ノンデリバラブル・フォワード
為替スワップ
通貨スワップ
為替オプション

歴史的協定
ブレトン・ウッズ会議
スミソニアン協定
プラザ合意
ルーブル合意

関連項目
外貨交換所
外貨為替市場介入

為替バンド制(かわせバンドせい、: Currency band)とは、為替レートが変動可能な範囲を予め決めたうえで、その範囲内で為替レートの変動を許容する為替相場制度のこと[1][2]。為替バンド制において、為替レートが変動可能な範囲は為替変動幅(あるいは為替バンド)と呼ばれる。為替バンド制のうち、代表的なものとしてはWilliamson(1985)[3]によって提案されたターゲットゾーンがある[2]変動相場制度固定相場制度の中間的な制度であり、2015年現在シンガポールが採用しているほか[4]、かつて欧州でも採用されていた。国際金融のトリレンマから、自由な資本移動を認める場合、自国の為替を別の通貨に完全に固定すれば、その国の金融政策の独立性は失われるが、ある程度の為替変動幅を持つ為替バンド制を採用した場合には、完全ではないにしろ、ある程度の金融政策の独立性が保たれる。
事例

為替バンド制はかつてコスタリカで採用されていたが、2015年に管理フロート制へと移行した[5]。また、為替バンド制は通貨バスケットと併用されることがある。例えば欧州でかつて採用されていたスネーク制度はEC(欧州諸共同体)の各国通貨によって形成されるバスケットに対して自国の通貨を一定の変動幅をもって固定するものであった。シンガポールの為替相場管理においても通貨バスケットと為替バンド制が併用されている。
参考文献^ Investpedia," ⇒Currency Band," 2015年6月28日閲覧。
^ a b 小川英治 (1992). “ ⇒為替バンド制における為替相場変動”. 一橋論叢 (日本評論社) 107 (5): 685. 
^ Williamson,John(1985)"The exchange rate system",Institute for Intertional Economics.
^ Jetro, "為替管理制度" 2015年6月28日閲覧。
^ Jetro, "為替制度をバンド制から管理フロート制に移行" 2015年6月29日閲覧。


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:6295 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef