炭酸水素カリウム
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炭酸水素カリウム


IUPAC名

potassium hydrogen carbonate
炭酸水素カリウム
別称potassium acid carbonate
重炭酸カリ
識別情報
CAS登録番号298-14-6 
PubChem516893
ChemSpider55053 
日化辞番号J8.578B
EC番号206-059-0
E番号E501(ii) (pH調整剤、固化防止剤)
KEGGD02077
ChEBI.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

CHEBI:81862 

SMILES

[K+].[O-]C(=O)O

InChI

InChI=1S/CH2O3.K/c2-1(3)4;/h(H2,2,3,4);/q;+1/p-1 Key: TYJJADVDDVDEDZ-UHFFFAOYSA-M 

InChI=1/CH2O3.K/c2-1(3)4;/h(H2,2,3,4);/q;+1/p-1Key: TYJJADVDDVDEDZ-REWHXWOFAA

特性
化学式KHCO3
モル質量100.115 g/mol
外観無色結晶、白色粉末
匂い無臭
密度2.17 g/cm3、固体
融点

100 - 200 ℃ (分解)[要出典]
292 ℃ (分解)[要出典]
への溶解度32.2 g/100 mL (20 °C)[要出典]
33.7 g/100 mL (20 °C)[要出典]
60 g/100 mL (60 °C)
溶解度practically insoluble in alcohol
酸解離定数 pKa10.329[1]

6.351 (carbonic acid)[1]
熱化学
標準生成熱 ΔfHo-963.2 kJ/mol
危険性
安全データシート(外部リンク) ⇒MSDS
NFPA 704010
RフレーズR36 R37 R38
引火点Non-Flammable
半数致死量 LD502,000 mg/kg 以上 (ラット、経口)
関連する物質
その他の陰イオン炭酸カリウム
その他の陽イオン炭酸水素ナトリウム
炭酸水素アンモニウム
関連する塩 (化学)炭酸水素塩
関連物質硫酸水素カリウム
リン酸水素カリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

炭酸水素カリウム(たんさんすいそかりうむ、Potassium bicarbonate)は化学式KHCO3、式量100.1のカリウム炭酸塩
化学

常温常圧では無色の固体で、水溶液は弱塩基性を示す。水酸化カリウムと一当量の炭酸を反応させることで得られる。 KOH + CO 2 + H 2 O ⟶ KHCO 3 {\displaystyle {\ce {KOH + CO2 + H2O -> KHCO3}}}

熱すると二酸化炭素を放出して炭酸カリウムとなる。 2 KHCO 3 ⟶ K 2 CO 3 + CO 2 + H 2 O {\displaystyle {\ce {2KHCO3 -> {K2CO3}+ {CO2}+ H2O}}}
利用

水で希釈して、うどんこ病医療用の殺菌剤として使用される。

粉末化し、流動性付与剤として無水ケイ酸ホワイトカーボンを加え、防湿剤として金属石鹸シリコーンオイルをコーティングしたものが消火剤として用いられる。消防法施行規則第21条の規定による第二種粉末消火薬剤であり、炭酸水素ナトリウムと見分けやすくするため、色に着色するよう定められている。炭酸水素ナトリウム同様B火災(油火災)とC火災(電気火災)に適応している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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