炭酸水素カリウム
IUPAC名
potassium hydrogen carbonate
炭酸水素カリウム
別称potassium acid carbonate
重炭酸カリ
識別情報
CAS登録番号298-14-6
100 - 200 ℃ (分解)[要出典]
292 ℃ (分解)[要出典]
水への溶解度32.2 g/100 mL (20 °C)[要出典]
33.7 g/100 mL (20 °C)[要出典]
60 g/100 mL (60 °C)
溶解度practically insoluble in alcohol
酸解離定数 pKa10.329[1]
6.351 (carbonic acid)[1]
熱化学
標準生成熱 ΔfHo-963.2 kJ/mol
危険性
安全データシート(外部リンク) ⇒MSDS
NFPA 704010
RフレーズR36 R37 R38
引火点Non-Flammable
半数致死量 LD502,000 mg/kg 以上 (ラット、経口)
関連する物質
その他の陰イオン炭酸カリウム
その他の陽イオン炭酸水素ナトリウム
炭酸水素アンモニウム
関連する塩 (化学)炭酸水素塩
関連物質硫酸水素カリウム
リン酸水素カリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
炭酸水素カリウム(たんさんすいそかりうむ、Potassium bicarbonate)は化学式KHCO3、式量100.1のカリウムの炭酸塩。 常温常圧では無色の固体で、水溶液は弱塩基性を示す。水酸化カリウムと一当量の炭酸を反応させることで得られる。 KOH + CO 2 + H 2 O ⟶ KHCO 3 {\displaystyle {\ce {KOH + CO2 + H2O -> KHCO3}}} 熱すると二酸化炭素を放出して炭酸カリウムとなる。 2 KHCO 3 ⟶ K 2 CO 3 + CO 2 + H 2 O {\displaystyle {\ce {2KHCO3 -> {K2CO3}+ {CO2}+ H2O}}} 粉末化し、流動性付与剤として無水ケイ酸やホワイトカーボンを加え、防湿剤として金属石鹸やシリコーンオイルをコーティングしたものが消火剤として用いられる。消防法施行規則第21条の規定による第二種粉末消火薬剤であり、炭酸水素ナトリウムと見分けやすくするため、紫色に着色するよう定められている。炭酸水素ナトリウム同様B火災(油火災)とC火災(電気火災)に適応している。
化学
利用