.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}美少女戦士セーラームーン > 美少女戦士セーラームーンの登場人物 > 火野レイ

火野 レイ
ひの れい
美少女戦士セーラームーンのキャラクター
登場（最初）Act 3 「レイ ?SAILOR MARS?」
美少女戦士セーラームーン・第10話「呪われたバス! 炎の戦士マーズ登場」
作者武内直子
声優富沢美智恵（テレビアニメ）
佐藤利奈（Crystalシリーズ）
女優#キャスト 節を参照
プロフィール
別名セーラーマーズ
性別女
種類地球人
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火野 レイ（ひの レイ）は、武内直子の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』および、それを原作とするメディアミックス作品のキャラクター。

DICエンターテイメントによる北米版の名前はRaye Hino（レイ・ヒノ）。目次

1 人物

1.1 プロフィール


2 経歴

2.1 原作漫画

2.2 テレビアニメ

2.3 実写ドラマ

2.4 『Crystal』


3 セーラーマーズ

3.1 アイテム

3.1.1 変身アイテム

3.1.2 装備品

3.1.3 武器


3.2 変身呪文

3.3 セーラーマーズの必殺技


4 キャスト

5 脚注

5.1 注釈

5.2 出典


人物

セーラーマーズに変身する、火川神社の霊感少女。ストレートの黒髪のロングヘアで[注釈 1]、瞳は紫色。自宅の火川神社で巫女の手伝いをしており、制服と私服のほかに巫女装束を着ていることが多い。原作・実写版では第3話、『Crystal』では第2話[注釈 2]、テレビアニメでは第10話で初登場。

高貴な顔立ちの美少女で、ちょっぴりイジワルで気が強いが、冷静でしっかりしたお姉様タイプ。生まれつき強い霊感を持ち、炎の力を借りた占いや祈願祈祷、「悪霊退散」と書いた神札による除霊が得意で、予知夢などであらゆる危険をいち早く察知できる。初登場時はミッション系中高一貫のお嬢様学校・私立T.A女学院[注釈 3]の中等部2年生で、「学園の女王」と呼ばれて慕われている。

火川神社の宮司である祖父と暮らしており、火川神社に住み着いたカラスのフォボスとディモスを世話している。火川神社は九字を切り護摩を焚く、神仏分離を免れた神社のようで、レイ自身が強い霊感を持つこともあり、近所の人は不気味がって寄り付かない。父親（実写ドラマ版では隆司という名前）は大物政治家。幼い頃に病死した母親（実写ドラマ版ではリサという名前）を「か細くていつも寂しそうだった」と語り、政治ばかりで母の死に目にも会わなかった父親を嫌って火川神社に家出し、将来は祖父の跡を継ぎたいと考えている。ただしテレビアニメでは家庭環境は語られず、将来の夢をたくさん持っている。

初登場時は月野うさぎに不吉な妖気を感じて「悪霊退散」のお札を貼り、ダーク・キングダム四天王のジェダイトによる「魔の六時のバス」事件に巻き込まれた。月野うさぎのことを原作と『Crystal』では最初は「うさぎちゃん」、途中から「うさぎ」と呼び捨てで呼ぶようになる。テレビアニメでは他の太陽系戦士が「うさぎちゃん」と呼ぶのに対し、レイのみが「うさぎ」と呼び捨てで呼ぶ（初対面時は「月野さん」、他にも「バカうさ」や「ドジうさぎ」などと貶した呼び方をしたこともある。）。実写では最初から「うさぎ」と呼んでいる。

原作者の武内直子によるとモデルは観月ありさ[注釈 4]。巫女という設定になったのは、武内が大学時代に芝大神宮で巫女のアルバイトを経験したため。初期設定での名前は「夜野みやび」だった[1]。なお、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する綾波レイの名前は、彼女の名前に由来している[2]。

ミュージカルでは演じるキャストによって設定が変わり、原作がベースの場合もあれば（主にネルケ版）、テレビアニメがベースとなっている場合もある（主にバンダイ版）。また、実写ドラマと『Crystal』では原作の設定をベースとしているものの、若干の相違もある。

武内はお気に入りのキャラクターの一人として挙げており、テレビアニメにおいて性格が改変されたことをテレビアニメ版への不満点の一つとしている。また、テレビアニメ版で声優を担当した富沢美智恵も、「初登場時はかっこよかったのに、だんだん愉快な描写が増えてきた」と苦言を呈したことがある[注釈 5]。
プロフィール

プロフィールは殆ど原作のもの。

年齢：14?16歳、ラスト21歳（原作）14?16歳（テレビアニメ）14歳、ラスト18歳（実写）

誕生日：4月17日

誕生石：ダイヤモンド

星座：牡羊座（牡羊座の守護星は火星）

血液型：AB型

好きな色：赤、黒

好きな食べ物：フグ

苦手な食べ物：缶詰のアスパラ

好きな教科：古文

苦手な教科：現代社会

趣味：占い、読書

特技：座禅

嫌いなもの：テレビ番組（原作。ドラマではカラオケ。#原作とアニメの相違を参照）

将来の夢：宮司（テレビアニメでは国際派キャリアウーマン、シンガーソングライター、声優、モデルなど）

好きな宝石：ルビー

経歴：T.A女学院中等部→T.A女学院高等部

経歴
原作漫画

うさぎたちとはやや距離を置き、孤高でおしとやかなクールビューティーとして登場。原作初期のうさぎたちやT.A女学院の生徒には「わたくし」「?ですわ」などのお嬢様口調で喋る。学園では「お姉様」と崇拝され、学園外では高嶺の花として畏怖されている。自身の霊能力を気にしている描写がある。第二期『ブラック・ムーン編』からは、うさぎたちと普通の少女らしい口調で喋るようになり、自分がうさぎたちの影響で砕けてきていると感じる場面がある（お嬢様学校のT.A女学院内では、変わらずお嬢様口調で話す）。

第一部で仙台坂上を通る6時のバスが消失する「魔の6時のバス」の噂を確かめようと、ダーク・キングダム四天王のジェダイトが起こした行方不明事件に巻き込まれ、ルナに貰った変身ペンでセーラーマーズに初めて変身した。内部太陽系戦士のサブリーダーだが、描写として描かれることは少ない。

他の内部太陽系戦士達は十番高校に入学したため、T.A女学院中学校からエスカレーター式に進級したレイ一人だけがT.A女学院高等学校に進学する。原作第五部では「十番高校に入ればよかった」と漏らしている。神秘的な雰囲気などから男女どちらからもモテている描写があったり、愛野美奈子によると複数の男子校にレイのおっかけがいるという噂もある。T.A女学院の高等学校に進学してからは弓道部に所属している。

番外編『レイと美奈子の女子校バトル』以降、美奈子と仲が良く、ミーハーで奔放な美奈子に青筋を立てることも多いが、第五部では一緒に「オトコなんてお呼びじゃない」と発言したことがある。

男嫌いを自称しているが、これは番外編『カサブランカ・メモリー』において、父親の秘書で兄のような存在だった恋人・海堂が政略結婚した悲しみから「もう恋はしない」と決めたためで、男性に対して生理的嫌悪を抱くわけではなく（第五部ではアイドルグループの「スリーライツ」に初対面時は好意的だった）、もしも本気で恋をしたら相手を束縛してしまうだろうと感じている。また、神社に残ったのも折り合いの悪い父に反発したためと祖父から語られている。ジェダイトとは前世で恋仲だったという構想があり、現世でダーク・キングダムになった後の彼はレイを気に入っている。

テレビが嫌いで、『レイと美奈子の女子校バトル』では「男ってバカだと思ってる」、テレビは「うるさいしくだらないし」と発言しているが、カルピスこども劇場とデビルマンは見ていたという。

第四部では人間体のプリンセス・マーズの形態と火星の城「フォボス・ディモス キャッスル」が登場する。

第五部ではセーラー戦士の姿となったフォボスとディモスが登場。セーラーギャラクシアに「セーラークリスタル」を抜かれて消滅し、後に他のセーラー戦士共々彼女に操られた状態で復活するが、セーラームーンに全員倒されて消滅し、戦いの後にコルドロンから再生し、うさぎと衛の結婚式に出席する。

番外編『ぱられるせぇらぁむ?ん』では、婿養子で教師の夫（気が弱いらしい）と結婚し、娘の火野れいを育てている。
テレビアニメ

世話焼きでやや怒りっぽく、月野うさぎとの子供じみた喧嘩がお約束。いつもドジなうさぎを叱っており言葉はきついが、本当は誰よりもうさぎを心配しているツンデレという感じの人物で、セーラー戦士で一番うさぎとの絆が強い。初登場回はお嬢様口調を織り交ぜた喋り方や落ち着いた性格など、比較的原作に近い面も見られたが[注釈 6]、次の回からはミーハーなキャラクターになった。

ボケに回ることも多いが基本的には常識人で、抜けた所があるセーラーチームの貴重なツッコミ役である。原作と対照的に、恋愛にはかなり積極的。自己紹介する際に「レイちゃんって呼んでください」と言ったり[注釈 7]、自身の一人称に「レイちゃん」を使ったりすることがある。テレビ嫌いを自称する原作とは対照的に、アニメスタジオを見学した時はアニメオタクとしての言動を表し、後に「保存用、観賞用、他人に見せびらかす用」というセリフを発している。自室には漫画本がたくさんあり、火川神社に集まった時はうさぎが読むことも多いらしい。レイ役の富沢がマイケル・ジャクソンの大ファンだったことに起因する場面も存在する。『R』によると、T.A女学院の女王的存在で、生徒に「レイ様」と呼ばれて慕われている[3]。

『無印』での初登場時は火川神社に潜入していたダーク・キングダム四天王のジェダイトを怪しみ、「魔の6時のバス」の犯人として現れたジェダイトを、ルナに貰った変身ペンでセーラーマーズに変身し追い払った。祖父の火野宮司が妖魔七人衆の生まれ変わりであり、ゾイサイトに「虹水晶」を抜かれて妖魔になった祖父を説得で人間に戻そうとしたが、祖父に対する鬱憤もあってうまくいかず、意を決した除霊とセーラームーンの浄化技によって元に戻すことができた。初めはうさぎを能天気で頼りないと思い、ルナがうさぎをセーラー戦士のリーダーにすることに反対したが、最後はうさぎをリーダーに認めた。ダーク・キングダムにセーラームーンが孤立したと誤解させる作戦では、リーダーの証「ムーン・スティック」を自分に託してピンチに陥ったセーラームーンに、駆けつけたい気持ちをこらえるが、ジュピターに「本当にセーラームーンが嫌いなんじゃ」と疑われて「本当に嫌いだったら、こんな大切なもの預かる訳ないじゃない」と言い、作戦を中断して助けに向かった。

地場衛に一目惚れし、告白してからは彼女になっており、タキシード仮面にもその正体が衛と知らず[注釈 8]に憧れていたが、正体を明かしたタキシード仮面がセーラームーンを庇って倒れた上にさらわれ、さらに前世でうさぎと衛が恋人同士だったことを知ってショックを受ける。前世を受け入れられずに戦いを嫌がるセーラームーンに「意気地なし！」と平手打ちし、「あんたみたいな弱虫を守るために衛さんは…」と涙を流したが、その後はうさぎと衛の恋を応援するようになった。『R』以降はうさぎがピンチになると最初に駆けつけ、『S』や『スターズ』のクライマックスでもセーラー戦士の一番手として登場する。その純粋さゆえか、「ピュアな心」や「夢の鏡」をセーラー戦士で最初に狙われた。

自身に一目惚れして火川神社に転がり込んだ熊田雄一郎を、鬱陶しい所もあるが嫌いではないと思っており、照れたり頬にキスする場面もある[4]。第38話でもセーラーマーズの姿でキスしているが（当然雄一郎はマーズの正体がレイであることを知らない）、相思相愛という段階までは達しておらず、その後も彼氏を欲しがるエピソードがある。『S』では天王はるかとの関係を勘違いした雄一郎が火川神社を去ってしまい、うさぎの応援で雄一郎を追いかけ、「どうしてあたしのこと、最後まで信じてくれないのよ」と叱って仲直りした。『SuperS』ではレポートの期限が近い衛を一晩火川神社に泊め、うさぎと雄一郎に警戒される。

無印第45話でダーク・キングダムの本拠地である北極点Dポイントに乗り込む直前に、うさぎに雄一郎とキスしたか聞かれ、「もしもの事があったら」と言われて「もしもの事なんてないわよ！」と怒るが、DDガールズとの戦いでは自分以外の仲間がセーラームーンを決戦に送り出そうとして戦死し、「喧嘩ばかりだったけど楽しかった」とセーラームーンを守りながらDDガールズを倒し、「やっぱりうさぎの言う通り、雄一郎にキスしとけばよかったね」と言い残して命を落とした。その後、幻影の姿でセーラームーンを励まし、スーパー・ベリルとの決戦では幻影の姿でセーラームーンに力を貸した。エピローグでセーラームーンの『幻の銀水晶』への願いにより、ダーク・キングダムと戦った記憶を失って過去の世界に転生する。

『R』魔界樹編で、第1話の時点でうさぎたちと出会ってそのまま仲良くなり、『R』第5話で目の前でセーラームーンがカーディアンに倒され、ルナに記憶を返された。魔界樹編の直前を描いた『アニメイトカセットコレクション3』では衛の顔見知りとして登場し、衛がうさぎに惚れていることを見抜いている。ブラック・ムーン編では、ブラック・ムーン一族のあやかしの四姉妹のコーアンに祖父や雄一郎を誘惑され、雄一郎にヤキモチを焼いたが、コーアンの攻撃から自分を庇った雄一郎を助け、ルベウスに見捨てられたコーアンを説得して改心させる。第6話では文化祭の実行委員長に選ばれてリサイタル用の歌を作り、努力を人に見せない意外な一面を見せた。終盤ではちびうさがうさぎと衛の娘だと知ってショックを受けている。

その後もうさぎと衛の橋渡しをしており、『アニメイトカセットコレクション3』でエンディミオンを元の時代に帰すことを躊躇ううさぎの肩を持ったり、『S』でうさぎの誕生日を知らなかった衛の相談を受けたり、『スターズ』では音信不通の衛と星野光の求愛で板挟みになったうさぎを心配し、十番高校文化祭で占い師に変装して本音を聞き出そうとした。

『S』では世界が闇に包まれて崩壊する不吉な夢を何度も見ており、終盤でセーラープルートに指摘されてから仲間にも明かした。

『S』から『SuperS』までの間を描いたSFCゲーム『Another Story』では、ジェダイトそっくりの少年に懐かれている。

『スターズ』第196話ではセーラースターライツとセーラームーンを庇い、マーキュリーたちと共にスターシードを抜かれ、セーラームーンの腕の中で消滅してしまうが、希望の光を取り戻したギャラクシアによって復活する。
実写ドラマ

原作同様、孤独でクールビューティーな美少女だがお嬢様口調ではなく、うさぎに文句を言いながら世話を焼くお姉さん的存在で、負けず嫌いというテレビアニメの要素も混ざっている。愛野美奈子にからかわれ、嫌いなカラオケをアイドル「マーズ・れい子」として歌わされたりと周囲に振り回される一面もある。

信条的に前世を否定しているため、前世の使命に忠実で単独行動を取る美奈子と対立する。実際には病魔に蝕まれていた美奈子はもうプリンセスを守れる余力がないと自覚していたため、自分が死んだ後のセーラー戦士のリーダーをレイに託すべく厳しく接していた。その気持ちに気づいた後はセーラー戦士としての立場を超えた個人的な友情が芽生え、後に美奈子の病死を知った時には誰よりも号泣している。原作より父親との対立が更に掘り下げられ、オリジナルの設定も多数存在する。