火狩りの王
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火狩りの王
ジャンル
ハイ・ファンタジー
小説
著者日向理恵子
イラスト山田章博
出版社ほるぷ出版
発売日2018年12月17日 - 2021年12月21日
巻数全5巻(本編4巻、外伝1巻)
アニメ
原作日向理恵子
監督西村純二
シリーズ構成押井守
脚本押井守
キャラクターデザイン齋藤卓也
メカニックデザイン神菊薫
音楽川井憲次
アニメーション制作SIGNAL.MD
製作WOWOW
放送局WOWOW
放送期間第1シーズン
2023年1月14日 - 2023年3月18日
第2シーズン
2024年1月14日 - 2024年3月17日
話数第1シーズン:全10話
第2シーズン:全10話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータル文学アニメ

『火狩りの王』(ひかりのおう)は、日向理恵子による日本小説シリーズ。2018年から2021年までほるぷ出版より刊行された[1]

「火」をテーマとし、人類最終戦争後の世界が舞台となる長編ファンタジー作品として描かれる[2]
あらすじ

人類最終戦争後の世界。大地は炎魔が闊歩する黒い森におおわれ、人々は結界に守られた土地で細々と暮らしていた。最終戦争前に開発・使用された人体発火病原体によって、この時代の人間は、そばで天然の火が燃焼すると、内側から発火して燃え上がってしまう。

この世界で人が安全に使用できる唯一の〈火〉は、森に棲む炎魔から採れる。火を狩ることを生業とする火狩りたちの間で、あるうわさがささやかれていた。「最終戦争前に打ち上げられ、永らく虚空を彷徨っていた人工の星、〈揺火(ゆるるほ)〉が、帰ってくる――」と。“千年彗星〈揺火〉を狩った火狩りは、火狩りの王と呼ばれるだろう”

紙漉(かみすき)の村に生まれ、禁じられた森に入って炎魔に襲われたところを、火狩りに助けられた灯子(とうこ)。首都に生まれ、母を工場毒で失い、幼い妹を抱えた煌四(こうし)は“燠火(おきび)の家”に身を寄せることを決意する。

灯子と煌四、二人の生き様が交差するとき、あらたな運命が動きだす――
登場人物

声の項はテレビアニメ版における声優
灯子(とうこ)
声 - 久野美咲[3]本作の主人公の一人。[4]紙漉きの村出身の11歳の少女[5]。自分をかばって命を落とした火狩りの形見を家族に届けるため、首都へ向かう。幾度となく炎魔に襲われた際にとっさに火狩りの形見である鎌を使って一撃で撃退する。明楽に言わせると狩るではなく殺しすぎるとのこと。その後かなたによって鎌は緋名子に渡される。神宮最奥にて〈揺るる火〉に世界を託され彼女を狩ることで火狩りの王となる。大人になるまでは明楽が代理を務める。
煌四(こうし)
声 - 石毛翔弥[3]本作の主人公の一人[4]である15歳の学生[5]。火狩りを父に持つ。首都で暮らしており、油百七の元で雷火(らいか)に関する極秘研究を行っていく。神宮最奥にて神族や世界の真相を知る。
綺羅(きら)
声 - 早見沙織[3].mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}燠火家(おきびけ)における一人娘16歳。美しく聡明。煌四に好意を持っている。家庭教師として入り込んでいた耿八に攫われ〈揺るる火〉の依代とされる。
緋名子(ひなこ)
声 - 山口愛[3]煌四の妹。胎児性汚染によって生まれつき病弱。療養中焚三の薬によって体を作り変えられ驚異的な身体能力を得る。
クン
声 - 國立幸[6]〈蜘蛛〉の子ども。森に捨てられていた。虫を操る異能を持ち何度も明楽を助ける。
照三(しょうぞう)
声 - 小林千晃[6]壱号回収車の機関手で、灯子の仕事の世話をする。飄々とした性格。回収車が白竜に襲われた後明楽たちと首都の道中に炎魔に襲われ、右目を失明する。
火穂(かほ)
声 - 小市眞琴[6]村に異変が起き、厄払いに出された花嫁。回収車で灯子と出会う。
油百七(ゆおしち)
声 - 三宅健太[6]燠火家の当主で、偽肉(ぎにく)工場の経営者。煌四に雷火の武器開発をさせる。
火華(ひばな)
声 - 名塚佳織[6]油百七の妻。年齢不詳の妖艶な夫人。貧民区の出身。
ほたる
声 - 宮本侑芽[6]回収車に乗っていた厄払いの花嫁。陶物(すえもの)の村出身。おっとりと控えめ。
紅緒(べにお)
声 - 原優子[6]厄払いの花嫁。竹細工の村出身。きっぷの良い性格。回収車が白竜に襲われた時に白竜に殺される。
焚三(たきみ)
声 - 宮野真守燠火家の主治医。煌四の妹・緋名子の治療をしている。その正体は人間を生かす目的でさまざまな実験を繰り返す水氏族の神族。緋名子の体を薬で作り変えた。
火狩り
明楽(あきら)
声 -
坂本真綾[3]流れ者の女火狩り。困難を超えていく明るさと力量の持ち主。灯子や煌四と行動を共にし神宮を目指す。
炉六(ろろく)
声 - 細谷佳正[3]島出身の火狩り。謎めいているが凄腕のアウトロー。
灰十(はいじゅう)
煌四と緋名子の父親で首都づきの火狩り。炎魔に襲われていた灯子を助け命を落とす。狩り犬はかなた。
かなた
灯子が出会った火狩りが連れていた狩り犬。火狩りと共に行動し戦う。
神族
ひばり
声 -
石田彰風氏族の神族。しのびの統括をしている。煌四と灯子が木々人の住む隔離地帯から出てきた時にしのびとともに現れる。その後も燠火邸にいる煌四の前にも現れる。
耿八
綺羅の家庭教師として燠火家に入り込み、綺羅を〈揺るる火〉の依代とするために攫った土氏族の神族。油百七の執事と相打ちになる。
瑠璃茉莉(るりまつり)
植物を操る力を持ち、木々人を作った木氏族の神族。
手揺姫(たゆらひめ)
この国の姫神。常花姫の姉妹神であり〈揺るる火〉の双子の姉。劇中に現れる手揺姫の姿は人の姿を留めてはおけず泥のように崩壊しかけている。油百七が殺した子供の姿をした手揺姫は影武者。
揺るる火 / 千年彗星
最終戦争前に打ち上げられた人工の星。灯子や煌四の前に何度か姿を現す、その時は若い女性の姿だが本来は機械の体をしている。神族が統治する世界の終わりを望み、後の世界を灯子に託し狩られる。
用語
火狩り(ひかり)
三日月形の鎌を持ち、黒い森にすむ炎魔や落獣を狩ることを生業とする者。狩り犬と呼ばれる犬を連れている。
神族
世界を統治する長命な種族。火・水・木・風・土の自然を操る異能を持つ者がいる。旧世界の技術も併せ持つ。
蜘蛛
元来神族の一員でありながら森に潜み首都の統治の転覆を狙う者たち。
既刊一覧

ほるぷ出版オリジナルハードカバー版

〈一〉春ノ火 2018年12月17日発売、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}
ISBN 978-4-59-310022-4

〈ニ〉影ノ火 2019年5月29日発売、ISBN 978-4-59-310073-6

〈三〉牙ノ火 2019年11月12日発売、ISBN 978-4-59-310074-3

〈四〉星ノ火 2020年9月3日発売[注 1]ISBN 978-4-59-310206-8


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