火曜サスペンス劇場
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火曜サスペンス劇場
ジャンル2時間ドラマ
企画酒井浩至(末期)
出演者シリーズ作品を参照
オープニング木森敏之(作曲)
エンディング主題歌を参照
製作
プロデューサー梅原幹(CP、末期)
制作日本テレビ

放送
音声形式解説放送1983年3月 - 終了)
放送国・地域 日本
放送期間1981年9月29日 - 2005年9月27日
放送時間火曜 21:02 - 22:54(112分)
(いずれも原則)
→21:02 - 22:51(109分)
→21:02 - 22:52(110分)
→21:03 - 22:52(109分)
→21:03 - 22:54(111分)
→21:03 - 22:55(112分)
→21:03 - 22:54(111分)
→21:00 - 22:54
放送分114分
火曜サスペンス劇場
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『火曜サスペンス劇場』(かようサスペンスげきじょう)は、1981年9月29日から2005年9月27日までの24年間にわたって日本テレビ系列で毎週火曜21:00 - 22:54(JST)に放送された2時間ドラマ枠である。略称は“火サス”。

なお、放送枠が終了した現在でも、一部の地上波局[注 1]BS日テレCS放送Huluにて再放送や配信が行われている。
概要

原則として21:00 - 22:54[注 2]JST)に毎週1話完結(極稀に前後編形式の作品もある)のサスペンスドラマを放送していた番組タイトルの通り、サスペンスドラマ専門の放送枠である。一部の放送回ではホラーや時代劇特撮ドラマも放送した。

本番組初期のプロデューサーだった小坂敬は「哀しくなければサスペンスじゃない」が最初のコンセプトであるとして、「単なる謎解きに終始せず、きっちりとした人間ドラマを作ろう」ということで、登場人物はみんな何か重いものを背負っていることをじっくり描くことが最大のテーマだったと話している[1]

第1回放送は、島田陽子主演の「球形の荒野」(松本清張原作)。1980年代は、松本清張作品などの日本の推理作家や海外ミステリーなどを原作として、ベテランのスタッフが映像化する重厚な作品が多く、全盛期には視聴率もしばしば25%を超える人気を誇った。日本テレビにとっては、1980年に放映の始まったよみうりテレビ制作の『木曜ゴールデンドラマ』に次ぐ2時間ドラマ枠であり、1988年からはさらに『水曜グランドロマン』を設けるなど、日本テレビ系列では2時間ドラマ枠が多くなったが、『火曜サスペンス劇場』はその中核であり、最も息の長い枠となった。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}1990年代以降は、主に50歳代から60歳代の女性を視聴者に絞り定番シリーズを放送する安定路線が敷かれた[要出典]。特に1990年代は、日本テレビの視聴率が全国的に好調になっていた年代でもあり、日本テレビのドラマ枠としては、最も高い視聴率を殆どの回で記録しており、ドラマ視聴率ランキングの上位にもしばしば食い込んでいた。

この番組の開始によって、『木曜ゴールデンドラマ』が、読売テレビ一社の制作に変更された(それまでは、日本テレビと読売テレビが交互に制作していた)。また、札幌テレビ放送テレビ岩手福岡放送といった系列局が制作することがあったり、系列局の地元の“お国自慢”などに絡んだ作品が制作されたこともある。

また、大林宣彦神代辰巳鈴木清順実相寺昭雄ら劇場映画で名声を博している旬の監督たちを起用して演出家主導の意欲作を撮らせる試みもしばしば行われた。その結果、難解なストーリーや前衛的演出も辞さず、2時間ドラマのみならずテレビドラマの枠をも破るような作品群が少数ながら生まれている。

番組のスタッフロールは、当初は「最後に『制作(製作):日本テレビ、(担当の制作プロダクション)』」とクレジット表記されており、1985年4月以降は、「最初に『制作:日本テレビ』、最後に『製作・著作:(担当の制作プロダクション)』」当とクレジット表記されていた(同時に日本テレビ製作番組が製作から製作著作に表記が代わった)。当枠終了後、日本テレビは製作プロダクションとの制作を打ち切り関係も絶縁し、視聴者層を若年層に絞った路線に変更した。

一時期は視聴率が20%を超えることもあったが、2000年代に入ってからは視聴率低下に歯止めがかからず、2005年9月27日の放送をもってを24年間の歴史に幕を閉じた。最終回の放送内容は火サス最多出演俳優の水谷豊主演の「事件記者・三上雄太III 逃走援助」で、放送時刻は19時からの3時間特番により通常より1時間遅い22時 - 23時54分であった。

後継番組は「DRAMA COMPLEX(ドラマコンプレックス)」(2005年11月1日 - 2006年10月17日)のちに「火曜ドラマゴールド」(2006年10月31日 - 2007年3月27日)。これらの番組枠を含め「火曜サスペンス劇場」より継続して副音声による解説放送(作品によりステレオ放送の場合もある)と字幕放送も行われた。

放送終了から5年を迎える2010年9月27日、平日昼の情報番組DON!』の「きょうは何の日」のコーナーで、「『火曜サスペンス劇場』が終了した日」として、本放送枠が取り上げられ、船越英一郎のインタビューや、最多出演俳優(1位は水谷豊)・女優(1位は浜木綿子)、犯人役として出演した最多俳優(女優)(藤真利子)などを放送した。

1983年3月1日から終了までは石丸博也のナレーションにより、副音声による解説放送「アイ・パートナー」を実施(札幌テレビの札幌以外の放送局と常時ステレオ放送だったCS★日テレを除く。音声多重放送が開始時点で未整備・免許がなかった局も後年整備されるまで未実施)。終了後も他のドラマ枠や『金曜ロードSHOW!』などの番組にて続いている。
放送時間の変遷

放送期間放送時間(JST
1981年9月 - 1986年3月火曜21:02 - 22:54(112分)
1986年4月 - 1988年3月火曜21:02 - 22:51(109分)
1988年4月 - 1989年3月火曜21:02 - 22:52(110分)
1989年4月 - 1993年9月火曜21:03 - 22:52(109分)
1993年10月 - 1994年3月火曜21:03 - 22:54(111分)
1994年4月 - 1994年9月火曜21:03 - 22:55(112分)
1994年10月 - 2005年3月火曜21:03 - 22:54(111分)
2005年4月 - 2005年9月火曜21:00 - 22:54(114分)

音楽
オープニングテーマ

オープニングテーマは番組冒頭で使用され、オープニングテーマの最後の部分は各期の主題歌のサビ部分に接続されていた。ただし、2005年の放送(8代目オープニング)からは番組冒頭ではオープニングテーマのみとなり主題歌のサビ部分へは接続しなくなった。次回予告用のアレンジが異なるバージョンも制作されている。
「夢のセレナードミッドナイトクライシス」(1981年9月29日 - 1983年4月26日):副題「火曜サスペンス劇場オープニングテーマ'81」

作曲:
ジョン・スコット 、編曲:木森敏之
米映画『ファイナル・カウントダウン』のBGMが原曲。編曲にあたっては、100%忠実なカバーではなく、原曲の主旋律等を若干構成し直していたり、二代目以降にも流用されるイントロ部分と主旋律の終盤部分を補作している。このため編曲者の木森敏之が共同作曲者としてクレジットされることもある。※JASRACの作品データベースでは木森敏之単独の作曲の作品とされている。

「火曜サスペンス劇場フラッシュバックテーマ」(1983年5月3日 - 1989年5月30日)

作曲・編曲:木森敏之


「火曜サスペンス劇場フラッシュバックテーマ」(1989年6月6日 - 2005年9月27日):二代目のアレンジ

作曲:木森敏之[注 3]
一部の音色を変えるなど若干の変更が見られる。音調はホ短調である。最も知名度の高いテーマ曲であり、製作局の日本テレビを筆頭にパロディ等で使われることが多い。レコード化される際はこの楽曲が所収される。所収される場合はアレンジがないため最後の音を引っ張ったままフェードアウトされる。

主題歌

主題歌(テーマ曲)はオープニング及びエンディングで使用され、オープニングではオープニングテーマの最後の部分からアレンジが入ってサビ部分(レコード・CD化されているものとは別に録音しているため演奏や歌い方がやや異なる。)を接続する形で用いられていたが、2005年の放送(8代目オープニング)からは番組冒頭ではオープニングテーマのみとなり主題歌のサビ部分へは接続しなくなった。2時間ドラマでは最初に歌手を使ったテーマ曲を作った事でも知られている。

最初の主題歌「聖母(マドンナ)たちのララバイ」は、番組のエンディング[注 4]だけで使用する目的で制作され1コーラス分の長さしか録音されておらず、レコード化の予定もなかった。だが視聴者の要望が多く番組内で使用されているマスターテープを元にカセットに録音した物を制作し、一般応募による視聴者抽選プレゼントにしたところ、200本のプレゼントに35万通の応募はがきが殺到した[2][3]。それを受け、1982年5月21日に歌唱者の岩崎宏美が当時所属していたビクター音楽産業(現在:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)から正式なレコードとして発売され大ヒット。1982年の日本歌謡大賞を受賞した。その後も岩崎は主題歌を通算6曲歌い(初婚時の「益田宏美」名義含む)、1986年10月21日に当枠で放送された『誰かが見ている』でドラマ初出演(主演)もしている。

1998年11月には主題歌15曲を収録したアルバムがビクターエンタテインメントから発売された[4]。2003年にほぼすべての主題歌が追加収録されたDX版が発売されたが、竹内まりやの『シングル・アゲイン』と『告白』は未収録となっている[5]

中盤の提供交換・制作だより・後提供及びエンドカード用にアレンジされたインストゥルメンタル版が別途制作されている。

1987年から日本テレビ系で放送されたテレビアニメ『シティーハンター』は、テレビアニメでは初めて、本編のラストシーンからエンディングテーマ曲のイントロがフェードインし、そのままCMを間に挟まずにエンディングテーマ曲に突入する方式を採用した。読売テレビのプロデューサーである諏訪道彦は、この方式は当番組にヒントを得たことから「聖母たちのララバイ」方式と称している。
歴代主題歌

#歌手主題歌[6]期間作詞者作曲者編曲者レコードレーベル
1岩崎宏美聖母たちのララバイ1981年9月29日 - 1983年4月26日山川啓介木森敏之
ジョン・スコット木森敏之ビクターレコード
2家路1983年5月3日 - 1984年6月26日木森敏之
31984年7月3日 - 1985年6月25日
425時の愛の歌1985年7月2日 - 1986年9月30日
5夜のてのひら1986年10月7日 - 1987年11月24日来生えつこ筒美京平武部聡志
6杉山清貴風のLONELY WAY1987年12月1日 - 1988年12月20日田口俊杉山清貴林哲司VAP
7柏原芳恵化石の森1988年12月27日 - 1989年5月30日荒木とよひさ筒美京平武部聡志東芝EMI
8竹内まりやシングル・アゲイン1989年6月6日 - 1990年9月18日竹内まりや山下達郎ムーンレコード
9告白1990年9月25日 - 1991年10月1日
10真璃子あなたの海になりたい1991年10月8日 - 1992年9月22日山口岩男船山基紀ポニーキャニオン
11益田宏美愛という名の勇気1992年10月13日 - 1993年9月28日大津あきら安部恭弘萩田光男ビクターレコード
12中村彩花遥かな時を越えて1993年10月12日 - 1994年3月29日小田佳奈子川島だりあ池田大介VAP
13白井貴子名前のない愛でもいい1994年4月12日 - 1995年1月31日秋元康白井貴子十川知司
白井貴子ティー・グランド・ミュージック
14沢田知可子Day by day1995年2月7日 - 1996年3月26日沢田知可子小野沢篤
服部克久(ストリングス・アレンジ)wea japan
15橋真梨子ごめんね…1996年4月2日 - 1997年5月27日高橋真梨子水島康宏十川知司ビクターエンタテインメント
16石井明美バラード1997年6月3日 - 1998年4月7日ジョー・リノイエジョー・リノイエ、鈴川真樹


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