この項目では、中国の歴史的地名である瀘州について説明しています。中華人民共和国四川省に位置する地級市の瀘州については「瀘州市」をご覧ください。
瀘州(ろしゅう)は、中国にかつて存在した州。南北朝時代から民国初年にかけて、現在の四川省瀘州市一帯に設置された。 南朝梁の大同年間(535年 - 546年)に設置された[1]。 隋初には、瀘州は2郡5県を管轄した。583年(開皇3年)、隋が郡制を廃すると、瀘州の属郡は廃止された。607年(大業3年)に州が廃止されて郡が置かれると、瀘州は瀘川郡と改称され、下部に5県を管轄した[2]。隋代の行政区分に関しては下表を参照。 隋代の行政区画変遷 618年(武徳元年)、唐により瀘川郡は瀘州と改められた。742年(天宝元年)、瀘州は瀘川郡と改称された。758年(乾元元年)、瀘川郡は瀘州の称にもどされた。瀘州は剣南道 北宋のとき、瀘州は潼川府路 元のとき、瀘州は重慶路に属し、納渓・江安・合江の3県を管轄した[5]。 1373年(洪武6年)、明により瀘州は直隷州に昇格した。瀘州直隷州は四川省に属し、納渓・江安・合江の3県を管轄した[6]。 清のとき、瀘州直隷州は四川省に属し、納渓・江安・合江の3県を管轄した[7]。 1912年、中華民国により瀘州直隷州は廃止され、瀘県と改められた。
魏晋南北朝時代
隋代
区分開皇元年区分大業3年
州瀘州郡瀘川郡
郡東江陽郡
江安県 合江県
富世県
県瀘川県 綿水県
漢安県 合江県富世県
唐代
宋代
元代
明代以降
脚注^ 『隋書』地理志上に「梁置瀘州」といい、『太平寰宇記』巻88に「梁大同中置瀘州、遠取瀘川為名」という。
^ 『隋書』地理志上
^ 『旧唐書』地理志四
^ 『宋史』地理志五
^ 『元史』地理志三
^ 『明史』地理志四
^ 『清史稿』地理志十六
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