瀘州市(ろしゅう-し)は中華人民共和国四川省南部に位置する地級市。中国酒(瀘州老窖、および郎酒)の産地として有名。またリュウガンやライチなどの果物の名産地でもある。 瀘州市は四川省南東部にあり、長江と沱江の合流点に位置し、長江の南北にまたがっている。北東は重慶市(栄昌区・永川区・江津区)に隣接し、東と南は貴州省(赤水市・習水県・仁懐市・金沙県・七星関区)西南は雲南省(威信県)に隣接する。西は宜賓市興文県・江安県、自貢市富順県、内江市隆昌市に接する。 瀘州市は四川盆地と雲貴高原が接合する部分にあり、四川盆地の中に丘陵地が姿を現し、四川盆地を取り巻く山々へとつながる。長江を境に、南側は低山や中位の山が多く、北側はごく少し低山があるほかは丘陵地形である。最低点は、長江が合江区を出る境界付近で海抜は203m、最高点は叙永県の分水楊龍彎粱子で海抜1,902m。 市内の河川は長江水系に属し、長江を主幹とし、樹枝状に南北方向に支流が分かれており、長江に注ぐ。主要な河川は長江本流のほか、沱江・赤水河・古藺河・永寧河・塘河・瀬渓河・東門河など。 気候は湿潤な亜熱帯気候で四季ははっきりとし、冬は穏やかで短く、夏は長く暑い。 前漢の景帝6年(紀元前151年)、蘇嘉を江陽侯に封じ、長江と沱江の交差する処へ置いたとの記録がみられる。現在の長江左岸(北岸)の瀘州市江陽区の位置であり、江陽県が置かれた。続く武帝の建元6年(紀元前135年)には漢の西南部の少数民族を討伐して、その地に置かれた郡のひとつ?為郡の管轄下になった。
地理
歴史の支配地域であった。周の慎?王5年(紀元前316年)、秦の恵文王が張儀や司馬錯らを派遣して巴と蜀を滅ぼし、同年巴郡が設置され、瀘州がその下に置かれた。