澪つくし
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この項目では、連続テレビ小説として放送されたドラマについて説明しています。原義については「澪標」を、料理を題材とした時代小説については「みをつくし料理帖」をご覧ください。
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澪つくし
舞台のひとつ外川駅
(右に「澪つくし」の紹介プレートが見える)
ジャンルテレビドラマ
ジェームス三木
演出重光亨彦
布施実
小松隆
西村与志木
黛りんたろう
石井愼
川合淳志
一井久司
出演者沢口靖子
桜田淳子
川野太郎
柴田恭兵
明石家さんま
根岸季衣
鷲尾真知子
高品格
岩本多代
村田雄浩
鷲生功
織本順吉
内藤武敏
三ツ矢歌子
草笛光子
加賀まりこ
津川雅彦
ナレーター葛西聖司
音楽池辺晋一郎
オープニング「澪つくし」
国・地域 日本
言語日本語
時代設定昭和元年 - 終戦直後
製作
プロデューサー中村克史(制作)
撮影地 日本
千葉県銚子市
制作NHK
製作NHK

放送
放送チャンネルNHK総合
放送国・地域 日本
放送期間1985年4月1日 - 10月5日
放送時間月 - 土曜 8:15 - 8:30
放送枠連続テレビ小説
放送分15分
回数162[1]

番組年表
前作心はいつもラムネ色
次作いちばん太鼓
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『澪つくし』(みおつくし)は、1985年昭和60年)4月1日から10月5日まで放送された、1985年度上半期放送のNHK連続テレビ小説第34作[2]沢口靖子主演。ジェームス三木作。

大正時代末期から第二次世界大戦後にかけての千葉県銚子市を舞台に、醤油屋の旧家の娘であるヒロインと漁師の網元の長男との純愛を描く。
概要
企画・制作

脚本はジェームス三木が担当。作中でヒロインの実家の醤油屋は「陸者(おかもの)」、相手方の漁師は「海者」と称され、互いが反目しあうことで2人の結婚がなかなか認められないのは『ロミオとジュリエット』の構図であり、『毎度おさわがせします』『男女7人夏物語』(ともにTBS)といった作品が支持される時代に「いまどき、純愛なんて」と言われる中で、「どうしても和製『ロミオとジュリエット』をやりたい」としてあえて純愛物語を書き下ろした。背景には、本作執筆にかかる少し前に脳腫瘍の手術を経験し人生で初めて生死の境をさまよう体験をしたことで、「自分がいちばん書きたい物語」を書きたいと思った、「人を愛することの美しさ、そして、震えるような切なさこそ、人間の永遠のテーマ」だと感じたと語っている[3]

タイトルの「澪つくし」とは、浅海を通行する船に対して、通りやすい水路「澪(みお)」を指し示すために立てた杭のことで、「澪標」と書いて「澪の串=杭」を意味する。さらに、小倉百人一首で知られる元良親王和歌「わびぬれば今はたおなじ難波なるみをつくしてもあはむとぞ思う」などでよく知られる掛詞で、「澪標」と「身を尽くし」を掛けた古典文学上の故事にちなんでいる。作品名は脚本のジェームス三木がつけたもので、「澪標」は三木が通った大阪府立市岡高校の校歌の歌詞にも含まれている[4]

ヒロインは、前年の第1回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞した新人の沢口靖子が務めた。公募されたオーディションでヒロイン選考に難航していた状況において、本作執筆中の三木は、たまたま見た映画『刑事物語3 潮騒の詩』(1984年7月公開)で「こんなカワイイ子見たことない!」と自身が気になっていた登場人物(沢口)を、恋人の妹役あたりの出演者の一人にどうかと本作プロデューサーに助言したという[5]。映画をすぐに見に行ったプロデューサーは、ヒロインを沢口に決めたと三木に伝えたという[4][6][7]。新人の沢口のヒロイン起用に当たっては演出陣からチーフプロデューサーの中村克史に対し「彼女は相当ヘタですよ。大丈夫ですかね?」との懸念も寄せられたが、中村は「いや、いいんだよ。だんだんうまくなるのをお客さんが楽しんでいるんだから、最初からうまかったら客は付かないよ」と多少の強がりも含めて回答[8]。初めての連続ドラマで当初スタッフから「3行以上のセリフはやめてください」と言われるほど芝居はたどたどしく、また大阪出身で関西弁がなかなか抜けずに、母親役の加賀まりこら共演者から容赦ない指導を受けつつ撮影に臨んだが、駆け出しの若手女優が健気に懸命にがんばる姿は視聴者をハラハラさせ、やがて応援したい感覚にさせていったという[3][7][9]。三木は後のインタビューで「(作品が)後半に進むにつれ、(沢口)靖子の演技もどんどん良くなってきて、家業を支えながら二児を育てる母親の風格が出てきた」と評している[10]

放送ライブラリーでは第1回が公開[11]

2023年度前期の『らんまん』までで、千葉県が主な朝ドラの舞台になったのは本作のみである[注 1][12]
関連番組

この年の『第36回NHK紅白歌合戦』では、審査員を務めたジェームス三木の協力のもと本作最終回後の解決編として、「めでたづくしの澪つくし」とのコーナーが制作された。まずは律子役の桜田淳子が紅組司会・森昌子へ花束を渡しに登場。続いて津川雅彦加賀まりこ草笛光子も本編での衣装で登場し、「あの後(最終話の後)、一体どうなったのか?」という会場担当アナウンサーの問いに、三木が「罪滅ぼしに今日は『澪つくし』の解決編をご覧に入れます」とコメント。本編同様にオープニングテーマと葛西聖司によるナレーションが流れる中、白無垢姿の沢口靖子、紋付袴姿の川野太郎が登場しての寸劇の後、出場歌手による「銚子大漁節」の歌や踊りが披露された[13]
関連商品

NHKエンタープライズより、2007年11月に「澪つくし 完全版 DVD?BOX1〈7枚組〉」が、2008年1月に「澪つくし 完全版 DVD?BOX2〈7枚組〉」が発売された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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