澤田純
[Wikipedia|▼Menu]

さわだ じゅん
澤田 純

生誕 (1955-07-30) 1955年7月30日(68歳)
日本 大阪府
出身校京都大学工学部土木工学科
職業実業家
活動期間1978年 -
団体NTTグループ
肩書き日本電信電話株式会社代表取締役会長
任期2022年 - 現在
前任者鵜浦博夫
後任者島田明
取締役会日本電信電話株式会社
NTT株式会社
テンプレートを表示

澤田 純(さわだ じゅん、1955年昭和30年〉7月30日 - )は、日本実業家

日本電信電話株式会社代表取締役社長を経て、同社代表取締役会長、健康長寿産業連合会会長[1]、日米経済協議会会長[2]、日本経済団体連合会 副会長[3]
経歴

大阪府出身。京都大学工学部土木工学科卒業後[4]1978年日本電信電話公社に入社。エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ代表取締役副社長を経て、2014年日本電信電話株式会社代表取締役副社長、2018年代表取締役社長就任。菅義偉内閣が発足した2020年9月からは政府総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員も務める[5]2022年代表取締役会長。
代表権のある会長に就任

2022年5月12日、澤田純は代表権のある会長に就き、副社長の島田明が社長に昇格する人事を発表。澤田について「海外事業の再編に始まり、次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」構想の発表、NECとの資本業務提携、NTTドコモの完全子会社化、そして直近のNTTデータによるNTTリミテッド統合など、澤田の繰り出す大胆な改革に驚かされ続けてきた4年間だった」「保守的ともいわれるNTTグループの空気を一新し『破壊者』とも呼ばれた澤田は、大胆なビジョンとスピード感を持った実行力、そして強じんな精神力を持った経営者だった」と日経クロステックの堀越功は述べている[6]

社長を経て代表権のある会長に就く人事は、NTTでは約30年ぶり。1985年に民営化したNTTの8代目社長にあたる。社長退任後、代表権のある会長に就いたのは2代目社長(任期は1988年?1990年)の山口開生以来となる[7][8]

著書「パラコンシステント・ワールド」の中でも触れているが、国際博覧会には特別な思い入れもあるようだ。1970年に大阪で万国博覧会があった時、中学生だった澤田は、会場の近くに住んでいたことから頻繁に博覧会に通っていたこと、未来の技術に興奮したことを振り返り、今回は未来のテクノロジーを子供達に見せたい」と述べている。
サン&スターレガシーアワード受賞

2024年4月22日、テキサス州フリスコのオムニフリスコホテルでダラスフォートワース日米協会主催のサン&スターレガシーアワードディナーで、日米関係強化に向けた積極的な取り組みと顕著な功績が評価され、サン&スターレガシーアワードが授与された。

同月10日、ワシントンD.C.でのメディアインタビューでは、ホワイトハウスの日米首脳会談で初めて確認された「光半導体=IOWN」について「提携を広げていきたい」などと事業を拡大させていく考えを明らかにしていた。

今回の日米首脳会談での合意内容をまとめた政府文書では、NTTの光半導体=IOWNに初めて言及し、「日米両国企業は光半導体を通じて得られる幅広い可能性を模索している」などと強固な協力を歓迎するとした。
京都哲学研究所の代表幹事

一般社団法人京都哲学研究所(Kyoto Institute of Philosophy)は、国内外の産官学民からなる多様な人々の参加を得て、歴史文化都市・京都の地から、多様な価値の提案を通じて、価値多層社会を目指す、国際的な訴求力を持った運動体を形成することを目指して設立された。澤田氏はその代表幹事をつとめており、代表幹事挨拶の中で次のように述べている。

「2019年夏、京都大学の出口教授を訪ね、新しい情報通信基盤(IOWN)について議論した折、「新しい社会インフラには新しい哲学が必要」と明確な示唆をされた。 現在、生成AIや新情報通信基盤により、社会や人々の生活が大きく変化する可能性が高い。(中略)価値多層社会の創造を京都から提案し、技術革新の成果をより豊かな社会形成に生かした希望のある未来を創っていきたい。その第一歩が、京都哲学研究所の創設なのである。」

澤田氏の青年時代から社会人、経営者としての幅広い知見、経験を踏まえ様々な活動に取り組んでいる。
NTT代表取締役社長就任

2018年4月27日にNTT社長に就任。傘下のNTTコミュニケーションズで企画部門の経験が長く、2014年からNTT副社長に転じ、事業戦略担当として鵜浦を支えた[9]

また、かつては事務系と技術系の出身者が交互にNTTのトップを務めるという暗黙のルールもあったが、02年に就任した和田紀夫元社長以降、3代連続で事務系出身者がトップを務めており、久々の技術系トップの誕生となった。澤田は、技術系出身ながら10年の南アフリカ共和国のIT大手、ディメンション・データの買収など、複数の海外企業のM&Aに関わっており、NTTグループが中期戦略で重点目標に掲げた海外ビジネス強化の先導役を担ってきた[10]

16年ぶりに技術系出身の社長就任となった澤田は「現場の技術者の気持ちもわかる。事務系と橋渡しができれば」と抱負を述べている[11]

社長就任会見では、鵜浦体制の経営方針を踏襲する形として、スローガンも従来と同様「Your Value Partner」とした。「顧客企業に選ばれ続ける価値あるパートナー。この方針を引き継ぎながら新たな展開を加え、NTTグループの発展・成長に寄与していく。株主の皆様、日本社会、そしてグローバル社会に貢献する会社となるよう努力していきたい」と述べている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:80 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef