澄心堂紙（ちょうしんどうし）とは五代十国南唐の後主李�Uが作成した紙。卓越した品質で中国史上最高の紙と評されている。
概要

南唐では李�m、李�Uの二代にわたり文化・芸術に熱心な君主が相次いだ。特に李�Uの代に文化的産業は国家的事業と言えるほどに発達し、その潮流の中で中国史上最高と謳われる文房四宝（紙筆硯墨）が作成されることになる。

この四品のうち紙は李�Uが政務を執った建物である澄心堂の名を冠した「澄心堂紙」と呼ばれる。

後生の書家はこの紙を評して「堅く滑らかなること玉のごとく、細かく薄くして光潤い、氷の如く繭の如し」という最高の評価を与えている。

北宋の書家蔡襄はこれを復元しようとしたが遂に果たせず、断念したという。

後に清の乾隆帝が苦心の末に復元させたと言われる。