澁谷 道(しぶや みち、1926年11月1日 - )は、俳人。京都府京都市下京区麩屋町に生まれる。大阪女子高等医学専門学校に在学中、学生俳句会に参加し、精神科の教授であった平畑静塔の指導を受ける。1948年に同校卒業、のちに小児科内科澁谷医院を開設。この年に創刊された山口誓子の「天狼」に投句をはじめる。1949年、西東三鬼の雷光句会に参加。1952年「夜盗派」に同人参加。1959年「縄」創刊同人。1967年、橋關ホより連句の指導を受ける。1977年、金子兜太の「海程」同人。1978年、「白燕連句会」に入会し連句の実作を行う。1996年、俳句と連句の俳誌「紫薇」創刊同人代表となる。大阪市在住。
句集に『嬰』『藤』『桜騒』『縷紅集』『紫薇』『紅一駄』『蕣帖』『鴇草紙』『?』など、また随筆集に『あるいてきた』がある。古典の素養に裏うちされた緻密な言語感覚と幻想性が句の特徴。なお遠祖は『奥の細道』の旅の途上にあった松尾芭蕉一行を迎えた山形県新庄の豪商・澁谷盛信。ここから安西篤
は、その作品には京風の雅な感性と東北の風土的心情とが撚り合わされていると指摘する(『現代の俳人101』)。ポータル 文学
現代俳句人名事典における ⇒澁谷道の俳句
⇒澁谷道の句の鑑賞(『増殖する俳句歳時記』)
更新日時:2015年8月31日(月)16:37
取得日時:2018/09/02 13:53