潟沼
所在地宮城県大崎市鳴子湯元地内潟沼
位置.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯38度44分0.8秒 東経140度43分28.1秒 / 北緯38.733556度 東経140.724472度 / 38.733556; 140.724472
潟沼(かたぬま)は、宮城県大崎市鳴子温泉にある湖。日本を代表する強酸性火山湖[1]。栗駒国定公園内に位置する。 鳴子温泉街及び東鳴子温泉街のおよそ1.5km南に位置し、直径約7kmの不鮮明な輪郭をもつカルデラとその中央部の溶岩ドーム群(胡桃ヶ岳、尾ヶ岳、鳥谷ヶ森、松ヶ岳[2])に囲まれる[3]。潟沼はこれら鳴子火山群の火口湖あるいは、火山活動により流出した溶岩による堰止湖とも言われている。標高は湖面で306m[4]。 湖面の形状は東西462m, 南北326m, 周囲1,380mの楕円形。湖底や湖岸のあちこちに火山ガスを噴出する噴気孔がある。湖底の中央部には火山ガスの噴出により深度21.3mに達する窪地が形成されている[1]。この窪地は1932年には既に見られた[5]。湖岸には2段の湖成段丘、湖面下には湖棚が発達する[2]。 湖岸周辺には定常的な流出入河川はなく、わずかに降雨時や融雪時の小沢が2?3本入っている程度である[1]。 湖水は強酸性であり、pHは2.4。かつてはpH1.4を記録し世界一の強酸性湖と伝えられた[5]。 湖底の最深部、南岸部、北東部の3ヶ所に温水の浸出による高温域が存在し、深水層水温の上昇に寄与するとともに、冬季における不凍箇所を形成する。湖底下の浅い場所でSO2, H2Sの火山ガスが地下水に作用し、さらにH2SO3の自己酸化還元反応によって生成された強酸性水が温水となって湖底より浸出し湖水の水質を形成している可能性が高い[1]。 湖水は天候によりエメラルドやブルーに変化するが、湖底からの熱源のため成層が弱く、夏期に突発的に全層循環があると、湖底からの硫化水素と上層の酸素の反応によってできた粒状硫黄により湖面が白濁する[要出典]。 魚類は全く生息していない。湖岸を中心に耐酸性を持つサンユスリカ(Chironomus acerbiphilus Tokunaga) が非常に高密度で生息している[6]。そのほか、底生珪藻(Pinnularia acidojaponica) や植物プランクトン(Chlamydomonas acidophila) のそれぞれ1種の生息が確認されている[7]。サンユスリカはこれらの底生珪藻や植物プランクトンを餌としている[8]。 潟沼の堆積有機物は、周囲の森林由来のものは少なく、その多くは湖内で生産された底生珪藻と植物プランクトンに由来する[7]。 周辺の植生は8つの群落に区分される[4]。
地理
湖水
生物相
植物、ススキなどの草原に覆われているが、湖畔の一角(駐車場や茶屋のある付近)には、スゲ属のヤマタヌキランの大群落がある。この植物は東北地方の固有種で、硫黄関連の火山ガス噴気孔周辺にのみ出現する植物として知られ、この湖の性質と結びついた独特の景観をなしている[4]。
アカマツ林:湖の西側大半。官行造林によるもの。高木層はアカマツ、亜高木層にコナラ、クリが多く、林床にはトリアシショウマ、チゴユリ、アキノキリンソウなどが多く出現している。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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