潜水艦クルスクの生存者たち
Kursk
監督トマス・ヴィンターベア
脚本ロバート・ロダット
原作ロバート・ムーア
『A Time to Die』
製作アリエル・ゼイトゥン
『潜水艦クルスクの生存者たち』(せんすいかんクルスクのせいぞんしゃたち、原題:Kursk)は、2018年のフランス・ベルギー・ルクセンブルク(英語版)のディザスタードラマ映画。監督はトマス・ヴィンターベアが務め、主要キャストとしてマティアス・スーナールツ、レア・セドゥ、ペーター・ジモニシェック(ドイツ語版)、アウグスト・ディール、マックス・フォン・シドー、コリン・ファースが出演している。2000年に起きたロシア海軍の原子力潜水艦クルスクの沈没事故を題材としたロバート・ムーアのノンフィクション『A Time to Die』を原作としている[11]。 ミハイル・アヴェリン大尉はロシア海軍北方艦隊所属の原子力潜水艦クルスクの乗組員であり、基地があるムルマンスクで妻子と共に暮らしていた。バレンツ海での演習を控えたある日、ミハイルは同僚の結婚式の準備を進めていたが、給料の支払いが遅れて酒類の確保が難しくなってしまう。彼は補給部門に掛け合い、腕時計と引き換えに酒類を調達して無事に結婚式を成功させる。数日後、クルスクは海上部隊と共に演習に向かうが、魚雷発射室士官のパヴェルが1本の魚雷から高濃度過酸化水素が漏れていることを発見し、艦橋に報告する。艦長はパヴェルの報告を重要視しなかったが、直後に魚雷が爆発して魚雷発射室の乗組員たちは全滅する。立て続けに残りの魚雷が爆発したことでクルスクの前部は吹き飛び、クルスクは海底に沈んでしまう。爆発被害を免れたミハイルたちは最後尾の区画に避難し、救助を待つことになる。 北方艦隊司令官のグルジンスキー大将は、艦隊にクルスクの生存者の有無の確認作業を指示する。同じころ、ムルマンスクの軍港では「クルスクで事故が起きた」という噂が流れ、ミハイルの妻ターニャは乗組員の妻たちと共に夫たちの無事を確認しようと奔走する。また、イギリス海軍のラッセル代将も衛星映像や地震計の動きからクルスクの沈没を確信するが、同時にロシア海軍の脆弱な装備では生存者の救助は不可能であることも理解していた。
ストーリー