漫談
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木下華声(1951年)

漫談(まんだん)とは、初代大辻司郎が命名したとされる、大正ごろに創設された演芸である。元来は音声付き映画(トーキー)が主流となったため失業した無声映画(活動写真)の活動弁士が、巧みな話術を生かして寄席の高座等に出演したのを発端とする。
芸と範囲

基本的には漫談家と呼ばれる演者が立ちながらトークを行うもので、世間話から始まり、世相批判等を行うものもあれば、単なるばかばかしい内容で終始するものなどがある。話の本筋があるのもあれば、短い話の連発などもありバリエーションは多い。ネタが受けない状態(その場の空気)をもってネタにする「すべり芸」もある。

漫談家が三味線ギターウクレレ等を携えて登場し、一曲うなりながらネタを進行するもの、BGMとして奏でつつそのままトークを展開するもの、演じる曲そのものがネタであるもの等もある。また特に上方で女性一人が行う「女道楽」と同一視され、混同されることがある。

物真似(声帯模写・形態模写・声色)も漫談に含まれることが多い。この場合は物真似の合間にくすぐり(シャレやギャグ)が入り、笑いを取る。

落語家が本題に入る前に演じる「マクラ」を漫談に含める場合がある。新作落語と呼ばれている作品の中に、狭義の落語の定義に入らない、すなわち登場人物がいないもの・ストーリーが無いものについて、これを落語に含めずに漫談で括る場合がある。なお、古典、新作に限らずこういった構成の作品を「地噺」と呼ぶ場合もあり、漫談との境界は曖昧である。

この他、講談師や浪曲師が時間の都合で本筋に入らずに世間話等や軽い歌(浪曲師の場合)で調整する場合も、漫談と見なされる事がある。ナイトクラブやショーパブなどで演じられるスタンダップコメディ(Stand-up comedy)ともしばしば同一視される。

基本的に話芸であるため、一人コント一人芝居手品、コミックマイム、ギャグ・パフォーマンス等は漫談に含まれない場合が多い。しかしながら、近年のテレビ番組によるお笑いブームにより新手の一人で行う演芸が出現し、これらの一部を漫談としてみることも考えられる(フリップ芸など)。
主な漫談家
東京

徳川夢声

柳家三亀松

大辻司郎

山野一郎

牧野周一

木下華声

江戸家猫八

石田一松

井口静波

坂野比呂志

松井翠声

宮尾たか志

南けんじ

ローカル岡

都家かつ江

じゅん高田

名和美代児

三和完児

並木一路

玉川スミ

西村楽天

西村小楽天

牧伸二

松鶴家千とせ

南州太郎

ケーシー高峰

高松しげお

前田隣

はたのぼる

ひびきわたる

ぺぺ桜井

林家ペー

青空うれし

ボンサイト

堺すすむ

あさひのぼる

牧田博

ミスター梅介

宮田章司

桜井長一郎

近藤志げる

柳家紫朝

柳家紫文

立花家橘之助 (2代目)

柳月三郎

甘味けんじ

新山真理

でんでん

綾小路きみまろ

太田家元九郎

マグナム小林

ぴろき

寒空はだか

つぶやきシロー

金谷ヒデユキ

ホーキング青山

末吉くん

しゅく造め

世界のうめざわ

スマイリーキクチ

ユリオカ超特Q

鳥肌実

長井秀和

きくりん

マキタスポーツ

南野やじ

あべこうじ

だいたひかる

大輪教授

星野卓也

名刀長塚

井上マー

波田陽区

いとうあさこ

小島よしお

スギちゃん

KICK☆

オーノ泰広

我人祥太

メンソールライト

キャプテン渡辺

冷蔵庫マン

スパルタ教育

高橋工房

西村

ザクマシンガン山田

村瀬雄一

三遊亭はらしょう

上方

花月亭九里丸

柳家三亀平

柳家三亀坊

土佐南海男

浜お龍

吾妻ひな子

滝あきら

西条凡児

大阪はじめ

島ぽん太

のれん太郎

吉本ひでき

守屋敏夫

鶴乃一声

河津吾郎

京はる子

森山ゆたか

レツゴー長作

レツゴー正児

ベラムーチョ

若井はやと

田渕岩夫

藤田コオキチ

林歌声

あおきあい

大下三吉

川上ひろし

森今日生

神崎ひろし

岡田喜代子

田中くにお

森今日生

ミヤ雀仙

石川ひろし

西条ロック

水田かかし

翠みち代


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