『漢魏叢書』(かんぎそうしょ)は、中国で明代に編纂された漢籍叢書である。前漢・後漢代および魏晋南北朝時代の著作を収める。 明の嘉靖中(1522年 - 1566年)に、何?が収集して四部分類した、漢より六朝におよぶ著作類百種をもとに、1592年(万暦20年)に、程栄がその中の38種を選んで『漢魏叢書』と名付けて出版した。 一方、屠隆が60巻本とした刊本も存し、そちらが『明史』「芸文志」に収められている。但し、四部分類はなされず、「典雅」「奇古」「?肆」「藻艶」の4類に分類されている。 その後、何允中が程栄の刊本を増広して76種とし、『広漢魏叢書』(こうかんぎそうしょ)と名付けた。
概要
『漢魏叢書』には、諸種の刊本が存在し、96種本も通行してはいるが、程栄が編纂した38種本が、最もよく通行している。 括弧内は著者。
38種本
京氏易伝(京房)
周易略例(王弼)
古三墳
詩説(申培または毛晋[1])
韓詩外伝
大戴礼記
春秋繁露
白虎通徳論
独断(蔡?)
忠経
?軒使者絶代語釈別国方言
元経薛氏伝(王通等)
逸周書
穆天子伝
西京雑記
素書