漢民族
[Wikipedia|▼Menu]

漢民族上段から左から右:?介石?政
毛沢東楊広郭躍中国人民解放軍の兵士達、パトリック・ルイス・ウェイクワン・チャン
楊玉環曹操司馬懿孫武
劉備関羽張飛孫権
総人口
1,453,516,512
全人類の20%
居住地域
 中華人民共和国1,349,585,838[1]
  香港7,182,724[2]
  マカオ433,641[3]
 中華民国 (台湾)23,299,716[4]
 シンガポール3,684,936
 タイ7,053,240
 マレーシア6,590,500 ⇒[5]
 アメリカ3,376,031 ⇒[6][リンク切れ]
 インドネシア2,832,510 ⇒[7][リンク切れ]
 カナダ1,612,173 ⇒[8][リンク切れ]
 ペルー1,300,000 ⇒[9][リンク切れ]
 ベトナム1,263,570 ⇒[10][リンク切れ]
 フィリピン1,146,250 ⇒[11][リンク切れ]
 ミャンマー1,101,314 ⇒[12][リンク切れ]
 ロシア998,000 ⇒[13][リンク切れ]
 オーストラリア614,694 ⇒[14][リンク切れ]
 日本519,561 ⇒[15][リンク切れ]
 イギリス500,000 ⇒[16][リンク切れ]
 カンボジア343,855 ⇒[17][リンク切れ]
 フランス230,515 ⇒[18][リンク切れ]
 インド189,470 ⇒[19][リンク切れ]
 ラオス185,765 ⇒[20][リンク切れ]
 ブラジル151,649 ⇒[21][リンク切れ]
 イタリア145,000 ⇒[22][リンク切れ]
 オランダ144,928 ⇒[23][リンク切れ]
 韓国137,790 ⇒[24][リンク切れ]
 ニュージーランド147,570 ⇒[25][リンク切れ]
 パナマ135,000 ⇒[26][リンク切れ]
 セルビア75,000 - 100,000 ⇒[27]
言語
中国語
宗教
大乗仏教道教が支配的。儒教と民間信仰を背景とする[1][2][3][4][5]
関連する民族
回族ドンガン人

漢民族(かんみんぞく)は、主に中華人民共和国および中華民国台湾)にいる民族

中華人民共和国の民族識別工作では漢族と呼ばれ、中華人民共和国の人口の94%以上を占める。漢人ともいう。華僑として華人・唐人と自称することが多い[注釈 1]。清朝の時代、人口の80%以上はどの族にも含まれていない農奴だった。支配者である満洲族と被支配層の漢族のような族名は貴族と平民に降等された人々だけ持つことが許された呼称で、百姓は族という呼称を持つことができなかった。中華人民共和国が建国されて、近代化の政策が進み、苗字と族を持たなかった殆どの人口は苗字と漢族という民族名をもらうことになった[6]

注意すべきなのは、「漢民族」という言葉が近代になって現れたことである。これまでは「漢人」と呼ばれていた。「漢民族」は近代に西洋の概念を導入して定型化した名詞で、「漢人」という言葉は古代中国ではずっと文化共同体の名称に似ていた。
漢民族の形成

漢民族の由来は中国のの時代に遡る。漢人の起源は劉邦が項羽によって、中国の西部にある漢中に左遷され漢王になった後、漢朝を建国したことが起源である。シンガポール日本文化協会会長 顔尚強によれば、「漢民族はその昔、漢民族とは称されておらず、華夏族と称されていた。漢民族という名称は漢王朝(BC 206?AD 220)の時代から今日まで使われてきてはいるが、今でも本土の中国人は中国のことを華夏、中華文明を華夏文明と呼ぶことがある。しかし、漢民族は鮮卑やモンゴルなどの異民族侵略を長い時間受けて、漢民族は異民族と混血されて形成された。学者によると、王朝(紀元前1066年 - 256年)の創立者である武王(商)王朝(紀元前16世紀 - 紀元前1066年)の末代の帝辛(紂王)を討ち取った後、中原に定住し、その一族を中国の伝説上の先聖王である神農黄帝に因んで「華族」と称した。また王朝(紀元前21世紀 - 紀元前16世紀)の創立者の大禹の末裔が「夏族」と称されていたことから、中原に居住していた族群を「華夏族」と称するようになったと言われている。当時の彼らの文化は華夏文化あるいは華夏文明として近隣の東夷族や北狄族、西戎族、南蛮族に賞され、模倣され、ついに中国大陸の東西南北へと拡大していった。このように数千年間に渡るプロセスにより、華夏系は他の民族系を吸収したり影響されたりしながら今日の漢民族を形成してきたのである[7]

紀元前221年、始皇帝が中国を統一した。秦の支配から楚が独立し、その後、劉邦が紀元前206年西部、漢中に左遷され、漢王になった。 その後、左遷された漢中という単語を起源とし、漢を建国した。これは漢族の由来である。[8]林惠祥は著書『中国民族史』で漢民族は華夏族を中心として東夷系、荊呉系、百越系及び東胡系、匈奴系などの民族を吸収し形成した民族であると論じている。黄河の上・中流を中心に居住していた華夏系は黄河の下流の東夷系、長江の中流の荊呉系及び珠江を中心とした百越系と融合及び統合のプロセスを通して漢民族に生まれ変わったわけである[9]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:42 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef