漢字教育
[Wikipedia|▼Menu]


漢字

書体

篆刻毛筆
甲骨文金文篆書
古文隷書楷書
行書
草書
木版活版
宋朝体 明朝体 楷書体

字体

構成要素
筆画 筆順 偏旁 六書 部首
標準字体
説文解字篆書体
字様書 石経
康熙字典体旧字体
新字体 新字形
国字標準字体 常用字字形表
漢文教育用基礎漢字
通用規範漢字表
国字問題
当用常用漢字
同音の漢字による書きかえ
繁体字(正体字) - 簡体字
漢字廃止復活

漢字文化圏

派生文字
国字 方言字 則天文字
仮名 古壮字 字喃 女書
契丹文字 女真文字 西夏文字
字音

漢字教育(かんじきょういく)とは、漢字識字に関する教育である。公用語において漢字を存続させている中国日本、その他の中国語圏では不可欠であるが、漢字を存続させるでもなく廃止するでもない韓国、漢字の使用を全廃した北朝鮮、漢字を全廃しローマ字表記(クオック・グー、國語)に移行したベトナムでは必ずしも行われない。
中国語圏

台湾香港を含む中国語圏では、小学校低学年から1000字以上の漢字を教える。発音記号として、中国ピンインを、台湾は注音符号(ボポモフォ)を教える。

ひらがなやカタカナに相当する文字がないことから、低学年から暗記中心の詰め込み教育を余儀なくされている。

簡体字を使用する中国は4718字、繁体字を使用する台湾と香港は3000字を小学校で学ぶ。
日本「日本における漢字」も参照

日本では常用漢字2136字を定め国語教育の一環と位置付けられる。小学校学習指導要領学年別漢字配当表に沿って、小学校第1学年から順に教育漢字1026字の読み書きを教える。 中学校では常用漢字の残りの1130字を教える。
中学、高校では古典教育として漢文教育も行う。

日本語では人名小説漫画などから道路標識やポスター、様々な書類に至るまで、日常的に漢字を扱うため、この漢字を習得できなければ、上の学年での学習は勿論、日常生活にも困難を来たす。
朝鮮半島
大韓民国「朝鮮における漢字」も参照

大韓民国(韓国)には漢文教育用基礎漢字1800字がある。ただし、漢字を国語の一部とは認めない立場から漢文教育と称する。中国古典を通じて漢字を教えるため、「文章」(??)などの日常漢字は習得できず、「有名無実」など日常は使わないような漢語を習得することになる。

また、小学校での漢文教育の実施は校長の裁量により、中学校高等学校でも選択科目になる場合があるため、漢字教育に熱心ではない小学校で学び、理系に進学した者は、漢字の知識がほとんどない。

漢字復活論の議論もあり、朴槿恵政権では小学校の漢字教育を一部復活させる動きもあった。しかし、依然としてハングル関連団体が反発しており頓挫している。
朝鮮民主主義人民共和国

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)も韓国と同様、漢字を漢文として教えている。
ベトナム

1945年ベトナム民主共和国の独立後、識字率の向上を意図して、ローマ字表記であるクォック・グー(国語)が公式な表記法となり、北ベトナムでは1950年の暫定教育改革により、中等教育における漢文教育は廃止された。一方、南ベトナムでは1975年の崩壊まで中等教育における漢文教育が存続していた。

現在では、ベトナムベトナム語はすべてクオック・グーで表記するため、漢字は大学の国文学科などで教えられているのみである。漢字を学ぶためには自ら選択しなければならない。(詳細は、クオック・グーチュノム漢文の項目も参照)
外部リンク

国柄探訪:子どもを伸ばす漢字教育
- ウェイバックマシン(2006年9月25日アーカイブ分)

関連項目

教育漢字常用漢字人名漢字難読漢字

言語教育国語教育漢文教育

漢字廃止論漢字復活論


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:11 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef