漢人(かんじん)
漢民族。
金朝支配下の漢民族集団の分類の一種。旧北宋占領地域の住民を南人と称したのに対して、燕雲十六州出身者など遼の遺民を漢人・北人と称した。
元朝支配下の人間集団の分類の一種。蒙古人、色目人、漢人、南人に分けられ、金の遺民を指した。漢民族の他、女真族、契丹族も含まれた。
漢人(あやひと)
日本における中国系帰化系氏族。漢氏に属し漢部を統率した[1]。中国後漢の滅亡に際して、後漢の朝鮮植民地帯方郡に移住した阿知使主が、旧居(帯方郡の故地、高句麗と百済の間)には才芸に巧みなものが多いので迎えたいと申請し、村落をあげ連れかえったのが漢人であるとの説話もある[2]。
遣隋使に参加した高向漢人玄理(たかむこのあやひとくろまろ)。高向玄理参照。
漢人(かんど)
日本のいわゆる希少姓の一つ[3]。著名人に漢人明子(東京都議会議員)がいる。
脚注^ 日本国語大辞典『漢人