漁夫
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サケの曳網漁をおこなう漁師たち(オレゴン州1914年セイシェル諸島の漁師

漁師(りょうし、: fisherman)とは、漁業を職業としている人のこと。職漁師。生業として漁撈活動を行う人。漁夫(ぎょふ)ともいう。

なお、漁の字音は「ぎょ」(漢音)であり、本来は「ぎょし」と読むのが正しいのだが、漁業従事者は、獣を獲る猟師に対して、自分たちも魚介類を獲るりょうしであるとし「漁師」と書いて「りょうし」の読みを当てた。転じて「漁」に「りょう」の慣用音が伴うようになった(大漁など)。漁師という表現がつくられる前は、漁業を生業とする者は男女ともに「海人(あま)」と呼ばれている。

なお、趣味娯楽としておこない、生業としていない者は漁師ではない。そちらは遊漁者と呼び、職漁師とは区別され、別の存在である。
概要古代ギリシアの漁師

漁師という職業の歴史的起源はそうとう古く、その地理的分布は、全世界海面)および内水面(河川湖沼)の近辺に及んだと考えられる。古くは、生活圏の近くで漁を行っていたと考えられる。四方を海に囲まれた日本列島においても太古から漁師がおり、縄文時代の貝塚も残されている。近代では漁船の動力化が行われ(つまりエンジン、内燃機関が使われるようになり)漁場が拡大するとともに、より遠方の漁場にまで進出することが可能になった。

漁場は自然のただなかにあるので、漁師の仕事は気候や天候の影響を大きく受ける。荒天時には出漁をあきらめ、次の機会のために網など漁労道具の補修・整備の仕事などを行うか、あるいは静養する。また、地域や魚種によっては禁漁期間が設けられている場合があり、そうした制度の影響も受ける。

魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の諸技術など、漁師は高い専門性を必要とする職業である。

漁師の就労パターンや生活パターンは、どのような地域で漁をするのか、どのような魚をとるのか、どんな漁法で漁を行うか、ということによって大きく異なる。例えば、日本の漁師の大半は近海漁業に従事しており、出漁した当日や1?2日で帰宅しているが、遠洋漁業に従事する漁師は数ヶ月以上を漁船内で暮らす生活を送ることになり、一方、昆布漁の漁師は、夏の収穫期に集中的に収穫の仕事をして働き、他の季節は昆布の加工や出荷などを行って過ごす。このように就労パターンが異なる。

次に各国の漁師について説明する。なお世界の漁獲高の国別の統計は、漁獲高の多いほうから挙げると、(2018年のデータでは)中国インドネシアインドベトナムペルーアメリカ合衆国ロシアフィリピンバングラデシュ日本ノルウェーチリ...となっている[1]。それらの国が、漁師の数が多かったり、総仕事量が多かったりするわけなので、それらの国の漁師について説明する。

地理的な位置も配慮して、地球を西から東へたどる方向で、インドあたりから始めて各国の漁師について説明する。
インドの漁師インド西部、マハーラーシュトラ州の漁師

Central Marine Fisheries Research Institute (CMFRI)が2010年に行った調査によると、インドにはおよそ400万人の漁師がいる[2]。そのうち61%が貧困ラインより下(Below Poverty Line, BPL)の生活をしている[2]

海の漁をする漁村が3288あり、そのほか海の漁のセンター(拠点)も1511箇所ある[2]。インドの漁業世帯の76%はヒンズー教徒であり、15%はクリスチャンであり、9%はムスリム(イスラム教徒)である[2]。(インドの漁師家族の構成人数は平均で4.63人であり、その男女比は男性1000人に対して女性が928人という比率である。[2]

インドの漁民(fisherfolk。漁をする民)の38%が漁に携わっていて、そのうちの85%がフルタイム(専業)で漁業を行っている[2]。(純粋な「漁」だけでなく関連する諸活動も含めて統計をとると)漁民の63.6%が、「漁およびそれに関連する諸活動」に従事している[2]魚卵の収穫の仕事をしている人の57%は女性で、43%が男性である[2]。.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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インドネシアの漁師

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ベトナムの漁師

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