滑走路
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この項目では、飛行機の離着陸用道路について説明しています。萩原慎一郎の短歌集およびそれを原作とした映画については「歌集 滑走路」をご覧ください。
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出典検索?: "滑走路" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年12月)
滑走路(グレート・バリア・リーフ空港(英語版))

滑走路(かっそうろ、: runway)は、飛行機滑走し、離陸着陸を行うための直線状ののこと。空港飛行場空母などに設置された施設で、空港における最重要設備である。
概要滑走路に着陸する飛行機(クロアチア・スプリト空港(英語版))

外見はただの長大な道路だが、飛行機が離着陸するときの衝撃に耐えられるよう通常の道路などに比べ丈夫にできている特殊な設備である。

また、時速240 - 300 km/hに達する離着陸時の高速走行においても機体の揺れが少なくなるように、滑走路表面の凹凸は極めて少ない(高速道路など離着陸を想定していない道路等に不時着した場合、乗員は猛烈な振動に曝されることになる)。

滑走路の周囲には平らで植生された土地があり、ここには旋回灯、進入角指示灯、滑走路距離灯などの航空灯火が設置されており、滑走路にこの周囲を含めた矩形部分全体を着陸帯と言う[1]

離着陸時のとの衝突(バードストライク)は重大な事故に繋がるため、滑走路周辺には鳥追いまたは鳥威しの設備を設置することが多い。可燃性ガス等を用いて定期的に爆発音を発生させ、鳥を追い払う爆音機が主流だが、2008年頃からはそうした設備にさえ慣れて怖がらない鳥が現われてきたため、バードスイーパーが滑走路周辺を巡回し、猟銃の空砲で追い払う方法や、花火などの閃光を伴った方法がとられる。
滑走路の命名法滑走路番号と方位角

滑走路は以下の規則に従って命名される。

航空交通管制上、滑走路は滑走路番号(指示標識)と呼ばれる磁北からの方位角(時計回り、度単位)を1/10した数値で識別される[2]。滑走路番号は、飛行機の進入方向から方位を、真北から時計回りに測った角度の下1桁を切り捨てた01から36までの数字で表される[注釈 1]。たとえば、磁北 (360°[注釈 2]) を向く滑走路は「滑走路36 (Runway Three Six) 」である。その逆向きの滑走路は磁方位で180°であり「滑走路18 (Runway One Eight) 」となる。それぞれの滑走路の番号は滑走路の端に表示されている(上記の例の滑走路では、南端に「36」、北端に「18」と表記されている)。このように、滑走路番号は01?36の数字のいずれかになる[注釈 3]。通常、一本の滑走路には方位に基づく2つの番号が割り当てられており、一本の滑走路の命名は2つの磁方位を組み合わせて表される。上記の「滑走路36」と「滑走路18」の例では、「18/36」と表記される[注釈 4][注釈 5]滑走路が並行する場合

滑走路が並行する場合の命名は、滑走路番号のあとにL(左; Left)・C(中央; Center)・R(右; Right)を付すことで行われる(後述を参照)。たとえば、磁方位360°を向いた滑走路が3本平行に並んでいる場合、南から滑走路に進入する飛行機の位置から見て、左側の滑走路から「滑走路36L (Three Six Left) 」、「滑走路36C (Three Six Center) 」、「滑走路36R (Three Six Right) 」となる[2]。並行滑走路が2本しかない場合は、C (中央)を使用せず、L(左)とR(右)のみを使う。したがって、南北方向に2本の滑走路が並行している場合(18/36の場合)、西側の滑走路を「18R/36L」、東側の滑走路を「18L/36R」と呼ぶ。

滑走路が4本並行する場合は、2本の滑走路番号を10度ずらして表記する。例えば、磁方位360°を向いた滑走路が4本平行に並んでいる場合は、それぞれ「01L/19R」「01R/19L」「18L/36R」「18R/36L」と呼ぶ[注釈 6]。このほか、数字のあとに「LC」「RC」を付与する事もあり、平行滑走路4本の場合は、左からL、LC、RC、R、となり、5本の場合は左からL、LC、C、RC、R、となる[2][注釈 7]

表面がの滑走路(水上機が使用する)はシーレーンと呼ばれる。並行する他の滑走路が存在する場合は、シーレーンの滑走路の番号にはW(水; Water)が付けられる[注釈 8]。真北を向く水上滑走路はシーレーン36W (Sealane Three Six Water)である。

また、このような正式な表記法のほかに空港独自に滑走路名が存在する。特にこの独自の命名法にルールはないが、「A滑走路・B滑走路……」や「第1滑走路・第2滑走路……」などアルファベットや番号を割り当てることが多い[注釈 9]
滑走路の長さ日本最長となる4,000m滑走路を持ち、完全24時間運用が可能な関西国際空港

飛行機の運航に必要な滑走路の長さは、ただ単に「車輪が接地している間に走行する距離」だけでは足りない。必要とされる滑走路の長さとは、通常の離陸で滑走を始めた点から浮上して高度50フィート(大型機では高度35フィート)に達した瞬間の直下の点までである。

この離陸滑走路長にさらに15%の余裕を加えた距離、また多発機においては、離陸決心速度(V1) で離陸中止した場合に必要な停止距離、V1時点でエンジン1基が突然不作動となった場合に離陸を継続して高度35フィートに達するまでの距離、以上3つの中で一番長い距離を必要離陸滑走路長としている。

また、着陸においては滑走路端を高度50フィート(約15.2 m)で通過して接地、減速、停止するまでを飛行機の着陸距離としている。着陸に使用するにはこの着陸距離の 1.67 倍の距離が必要着陸滑走路長とされている。

以上の必要離陸滑走路長と必要着陸滑走路長のうち長い方が、航空機の安全確保に必要な滑走路の長さである[注釈 10]。現実には、その運航の時点での天候・滑走路の状態・滑走路の標高・飛行機の総重量などにより、必要滑走路長がその都度変化するのであり、必要滑走路長がその空港の滑走路長を逸脱しないように、搭載貨物量などを決めることになる。

目安[3]として、本格的なプロペラ機の離陸に1000 m、ジェット機の発着に最低1500 m、ワイドボディ機の離陸に最低2000 m、ボーイング747の離陸に最低2500 mが必要である。同じ747でも燃料・旅客・貨物を多く積む長距離便(飛行距離が1万kmを超えるもの)で利用するには3,000 m以上が必要である。大規模な国際空港では、ボーイング747やエアバスA380クラスの超大型旅客機の離着陸に余裕をもたせるため、3,000 - 4,000 mを確保するのが標準的である。スペースシャトルは予定軌道に到達する前の中断や天候不良で予定した着陸場が使えない事態に備え、3000m級の滑走路を有する世界各地の飛行場を緊急着陸場(英語版)として指定していた。

世界で最も長い滑走路はエリア51の9,656 m(別説あり)であるが、軍事基地であるが故に商業機が飛び交うことはない。商業利用で民間機が発着できる最長の滑走路は中国のチャムド・バンダ空港であり、5,500 mの長さを有する。この空港は標高が4,334 mと高い場所にある空港であるため空気の密度が低く、エンジン推力、機体の揚力ともに減少し、滑走を始めてから離陸するまでに長い距離が必要なためである。平地の空港としてはアール・マクトゥーム国際空港(標高52m)が4,900 mの長さを有する。

世界で最も幅の広い舗装滑走路があるのはロシアウリヤノフスク・ヴォストーチヌイ空港であり、105mの幅がある。
ICAO飛行場参照コード

国際民間航空機関(ICAO)が発行する第14付属書(ICAO Annex 14)により、滑走路長、翼長により着陸帯等の等級を定めたコード (ICAO Aerodrome Reference Code) が付けられている[4]


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