源氏物語_(漫画)
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「源氏物語」のその他の用法については「源氏物語 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
土佐光起筆『源氏物語画帖』より「若紫」。飼っていた雀の子を逃がしてしまった幼い紫の上と、柴垣から隙見する源氏。 土佐光起筆『源氏物語画帖』より「朝顔」。雪まろばしの状景。邸内にいるのは源氏と紫の上。

ポータル 文学

『源氏物語』(げんじものがたり)は、平安時代中期に成立した日本の長編物語、小説。文献初出は1008年寛弘五年)。作者の紫式部にとって生涯で唯一の物語作品である[1]。主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など、平安時代の貴族社会を描いた[2]

下級貴族出身の紫式部は、20代後半で藤原宣孝と結婚し一女をもうけたが、結婚後3年ほどで夫と死別し、その現実を忘れるために物語を書き始めた。これが『源氏物語』の始まりである[2]。当時はが貴重だったため、紙の提供者がいればその都度書き[3]、仲間内で批評し合うなどして楽しんでいたが[4]、その物語の評判から藤原道長が娘の中宮彰子の家庭教師として紫式部を呼んだ[5]。それを機に宮中に上がった紫式部は、宮仕えをしながら藤原道長の支援の下で物語を書き続け、54帖からなる『源氏物語』を完成させた[3][6]

なお、源氏物語は文献初出からおよそ150年後の平安時代末期に「源氏物語絵巻」として絵画化された[7]。現存する絵巻物のうち、徳川美術館五島美術館所蔵のものは国宝となっている。また現在、『源氏物語』は日本のみならず20か国語を超える翻訳を通じて世界各国で読まれている[8]
目次

1 題名

2 概要

3 構成

3.1 二部構成説、三部構成説

3.1.1 四部構成説


3.2 巻について

3.2.1 各帖の名前

3.2.2 巻名の表記

3.2.3 巻名の由来



4 成立・生成・作者に関する諸説

4.1 作者は誰か

4.1.1 通説

4.1.2 異説

4.1.3 一部別作者説

4.1.4 執筆期間・執筆時期

4.1.5 執筆動機


4.2 巻数はいくつか

4.2.1 通説

4.2.2 失われた巻々

4.2.3 源氏物語60巻説

4.2.4 並びの巻

4.2.5 並びの巻に関する寺本直彦の説


4.3 巻々の執筆・成立順序

4.3.1 武田宗俊の第一部二系統説

4.3.2 武田説以後の諸説

4.3.3 武田説批判

4.3.4 その他の説


4.4 第3部と宇治十帖

4.5 主要テーマ(主題)の諸説

4.5.1 藤原氏と源氏



5 本文

5.1 概要

5.2 本文の伝承の始まり

5.3 「青表紙本」と「河内本」の成立

5.4 室町時代・江戸時代

5.5 明治時代以後

5.6 実際の写本

5.7 校訂本


6 登場人物

7 現代語訳

7.1 現代日本語

7.2 外国語

7.3 発行部数


8 影響・受容史

9 歴史的注釈書

10 派生作品

10.1 文学作品

10.1.1 擬作・補作

10.1.2 二次創作

10.1.3 意訳小説

10.1.4 翻案小説


10.2 エッセイ・評論

10.3 漫画

10.4 映画

10.5 ドラマ

10.5.1 テレビドラマ

10.5.2 ラジオドラマ


10.6 テレビアニメ

10.7 舞台芸術

10.7.1 朗読・語り

10.7.2 演劇

10.7.3 歌舞伎

10.7.4 能

10.7.5 浄瑠璃


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