満洲
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、北東アジアの地域名について説明しています。1932年から1945年まで存在した中国東北部の国家については「満洲国」を、民族名については「満洲民族」を、その他の用法については「満洲 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「満州」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「満州 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。 (詳細

満洲

滿洲

満州

満洲
満洲(Manchuria)は多くの場合、赤色の中国東北部(「東三省」、内満洲)と薄赤色の内モンゴル東部を合わせた呼称として用いられる。
中国語
簡体字 ?洲
繁体字 滿洲

発音記号
標準中国語
漢語?音M?nzh?u
通用?音M?njhou
ウェード式Man3-chou1
IPA[màn.t?ó?]
国語ローマ字Maanjou
注音符号?????
呉語
ローマ字Moe上-tseu平
粤語
粤?Mun5-zau1

日本語
漢字 満洲
旧字体 滿洲

Transcriptions
ヘボン式ローマ字Mansh?

朝鮮語
ハングル??
漢字滿洲

発音記号
RR式Manju
MR式Manju

ロシア語
ロシア語Маньчжурия
ローマ字Man'chzhuriya
満洲語
満洲文字.mw-parser-output .font-mong{font-family:"Menk Hawang Tig","Menk Qagan Tig","Menk Garqag Tig","Menk Har_a Tig","Menk Scnin Tig","Oyun Gurban Ulus Tig","Oyun Qagan Tig","Oyun Garqag Tig","Oyun Har_a Tig","Oyun Scnin Tig","Oyun Agula Tig","Mongolian Baiti","Noto Sans Mongolian","Mongolian Universal White","Mongol Usug","Mongolian White","MongolianScript","Code2000","Menksoft Qagan"}.mw-parser-output .font-mong-mnc,.mw-parser-output .font-mong:lang(mnc-Mong),.mw-parser-output .font-mong:lang(dta-Mong),.mw-parser-output .font-mong:lang(sjo-Mong){font-family:"Abkai Xanyan","Abkai Xanyan LA","Abkai Xanyan VT","Abkai Xanyan XX","Abkai Xanyan SC","Abkai Buleku","Daicing White","Mongolian Baiti","Noto Sans Mongolian","Mongolian Universal White"} ?????
????
????
ローマ字Dergi Ilan Golo

満洲(まんしゅう、.mw-parser-output .pinyin{font-family:system-ui,"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}.mw-parser-output .jyutping{font-family:"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}?音: M?nzh?u、英語: Manchuria)は、黒竜江(アムール川)・松花江流域を中心とするユーラシア東北部[1]、現在の中国東北地方からロシア沿海地方にかけての地域を指す呼称。「満州」と表記されることも多いが、語源上「満洲」が正式な漢字表記である[2][注釈 1]後述)。

歴史的にツングース系諸集団の活動空間であり、ヨーロッパ人が「東のタルタリ (la Tartarie orientale)」と呼び、日本語で東韃と訳され、満洲族の台頭とともに「満洲族の地 (terres des Mantchoux)」とも言われた[4]。19世紀以降、日本や欧米では地域名として一般的に用いられるようになり、ロシア沿海地方も含まれていたが、1860年の北京条約により沿海地方をロシア帝国へ割譲して以降、日本や欧米では「満洲」とは「東三省」地方を意味するようになった[5]

「満洲」という言葉は、もともとは17世紀にはおもに民族名を指していた[6][7]が、のちに地域名に転用されたものである。19世紀以降の日本では満洲および満洲国とは地域をさし、民族は「満洲族」と呼ぶようになった。
満洲の範囲山海関

おおむね北辺はスタノヴォイ山脈、南辺は万里の長城、西辺は大興安嶺、東辺は鴨緑江図們江(豆満江)の内側を想定している。しかしながら、歴史的変化に伴いその範囲は伸縮していた[8]

日本で満洲と呼ばれる地域は、満洲国の建国時の地域全体を意識することが多く、おおよそ、中華人民共和国の「東北部」と呼ばれる、現在の遼寧省吉林省黒竜江省の3省と、内モンゴル自治区の東部を範囲とする[9]。この地域は、北と東はアムール川(黒竜江)・ウスリー川を隔ててロシア東シベリア地方に接し、南は鴨緑江を隔てて朝鮮半島と接し、西は大興安嶺山脈を隔ててモンゴル高原内モンゴル自治区)と接している[9]。南西では万里の長城の東端にあたる山海関が、華北との間を隔てている。広義には、モンゴル民族の居住地域であるが満洲国に属していた内モンゴル自治区の東部を含む[注釈 2]

また、スタノヴォイ山脈(外興安嶺)以南、黒竜江以北、ウスリー川以東のロシア領の地域を外満洲と呼び、場合によってはこの地域をも含むことがある。外満洲は満洲と同様に、ネルチンスク条約1689年)で清朝領とされたが、その後、1858年にロシアとの間にアイグン条約を結んで、清領とされてきた外満洲のうちアムール川左岸をロシアに割譲し、ウスリー川以東を両国の共同管理とすることとなった[10]。さらに2年後の1860年には北京条約によって、この共同管理地も正式にロシア領となった[11][注釈 3]。外満洲を含めた面積は、約1,550,000 km2に及ぶ。
呼称としての満洲
由来「満洲民族」も参照

満洲は本来、地名というより民族名である[3]。民族名としての「マンジュ」(Manchu、manju、満洲民族)の由来は、16世紀後半のヌルハチ(死後に清朝の太祖の廟号が贈られた)に遡る。ヌルハチは、自らの集団(建州女直)の名称を「マンジュ」、支配領域を「マンジュ・グルン」(manju gurun、満洲国)と呼んだ[12]。民族名としては「ジュシェン」(女真/女直)も依然として用いられていたが、清の創始者であるホンタイジが、大元玉璽ハスボー・タムガ)を入手した翌年の1635年に、「ジュシェン」を禁止し「マンジュ」の呼称に統一し、漢字表記を「満洲」と定めた[13][14]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:86 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef