この項目では、神奈川県横浜市にある公園について説明しています。岡山県備前市にある公園については「みなとの見える丘公園」をご覧ください。
港の見える丘公園
Harbor View Park
(Minato-no-Mieru-Oka Park)
2017年、第33回全国都市緑化よこはまフェア開催中の港の見える丘公園展望台。
港の見える丘公園(みなとのみえるおかこうえん)は、神奈川県横浜市中区山手町114にある都市公園(風致公園)。1962年(昭和37年)に開園し、南北に細長い公園で、面積は5.7ヘクタールで、横浜港を見下ろす。
名称は戦後の流行歌『港が見える丘』に由来する。 幕末に横浜が開港した際に、イギリス軍とフランス軍が当地に駐留した。日本初のフリーメイソンのロッジも置かれた。その後、太平洋戦争後も、アメリカ軍など進駐軍がこの地を接収した。接収が解除になってから、横浜市が公園用地として手に入れ整備し、1962年(昭和37年)10月25日に風致公園として一般者が立ち入ることができるようになった。 山下公園と並んで、横浜市の観光地の公園の一つで、横浜港を見渡せる高台に位置する。ただし、見える物はあくまで本当の意味の「港」であり、横浜ベイブリッジを除くと、横浜の代表的な観光地であるみなとみらい21や関内といった地区を見下ろすことはできない。 山手地区に近く、雰囲気も山手と似ているので、家族連れやカップルも見られる。 終戦直後の1948年(昭和23年)にヒットした流行歌『港が見える丘』に因んで命名され、1962年5月8日の開園式には同曲が流れる中、横浜市長によるテープカットがなされた[1]。園内には『港が見える丘』の歌碑が建っている。公園の一角には大佛次郎の記念館もある。 また、1969年(昭和44年)に累計150万枚以上を売り上げ[2]、横浜の代表的なご当地ソングとなっている[3]いしだあゆみの楽曲『ブルー・ライト・ヨコハマ』は港の見える丘公園から見た、横浜と川崎の工業地帯の夜景をイメージしたものだという[4]。 1986年(昭和61年)より放送が開始されたテレビドラマ『あぶない刑事』の中にもよく登場している。 ちなみにオフコース(小田和正)の『秋の気配』の歌詞に出てくる“港が見下ろせるこだかい公園”とはこの公園のことを指しており、B'zの『TIME』でも“港が見渡せる丘”として歌われている。 当園は2002年(平成14年)に設定された散策コース「開港の道」(桜木町駅前を起点とし汽車道、みなとみらい新港地区、山下臨港線プロムナード、大さん橋、山下公園などを経由)の終点側にあたる[5][6]。
概要