測量
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出典検索?: "測量" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2011年7月)
トータルステーションを使用する測量技師1728年刊 "Cyclopaedia" より、測量機器と測量手法の図

測量(そくりょう、: surveying)は、地球表面上の点の位置・関係を決定するための技術・作業の総称。地図の作成、土地位置・状態調査などを行う。ポイントの二次元的または三次元的な位置ならびにそれらの間の距離および角度を決定する職業、技芸、学術
解説

日本では高度の精度を必要としない測量は基本的に誰でも行うことができるが、国または地方公共団体の実施する基本測量公共測量等は測量法に従って登録された測量士又は測量士補でなければ技術者として従事することはできず、またこうした測量は測量法に従って登録された、営業所ごとに測量士が一人以上置かれた測量業者でなければ請け負うことはできない。一方、不動産登記を目的とした測量は土地家屋調査士でなければ行うことはできない。

測量の歴史は古く、古代エジプトの時代から行われてきた。また、アジアでも古代から測量が行われていた。もともとは「測天」と「量地」という熟語があり、「測天量地」と併称され、時代が下り「測量」の熟語が使用されるようになった[1]。日本で本格的な測量の始まりは、1800年伊能忠敬が日本地図作成のため、蝦夷地(現在の北海道)で実施したものとされる。1871年12月9日(明治4年10月27日)、測量司は、皇居の富士見櫓に測量標識を立て、測量を開始した[2]

これら測量のポイントは通常、建物の角などの場所、地下地物表面の場所など地球の表面上にあり、所有権、不動産販売または政府や民法が必要とするその他の目的のための地図と境界を確立するためによく使用されるSurveyingと区分して土地の測量を land surveying、土地測量の専門家はland surveyorと呼ばれる。

測量は、幾何学三角法回帰分析計量学物理学工学プログラミング言語およびそれらの関連法規を扱い、またトータルステーション、ロボットトータルステーション、セオドライトGNSS受信機、レトロリフレクター3Dスキャナー、ラジオ、傾斜計、ハンドヘルドタブレット、デジタルレベル、地下探知機、ドローンGIS、測量ソフトウェアなどの機器を利用して行う。

測量は、人類史における「記録」の始まり以来、人類社会の発展にとって重要な要素の一角を担い続け、特に建設行為については、ほとんどの場合において計画および実行をするにあたって測量は欠かせない。また、運輸、通信、マッピングおよび土地所有権の法的境界の定義にも使用されるなど、他の多くの学術分野の研究にとっても重要なツールである。
定義

測量の国際連盟は、測量の機能を次のように定義している: [3]

土地、3次元オブジェクト、ポイントフィールド、および軌道を決定、測定、表現する

土地および地理的に関連する情報を集めて解釈するため

その情報を使用して、土地、海、およびその上の構造物の計画と効率的な管理を行う

上記の慣行に関する調査を実施し、それらを開発する

測量士は、次の活動の1つ以上を実施するための学歴と技術的専門知識を持つ専門家。
測量の種類離島の道路にてトプコン製電子式セオドライト(ソキア・ノンプリズム トータルステーション Series50RX 2010)を使用し測量をする様子(加計呂麻島

分類の仕方によっていくつかの種類にまとめることができる。

RED-tech II EDM搭載
規模による分類


測地測量(基準点測量)

地形測量(細部測量)

計算の仕方による分類


平面測量

測地学的測量

測量士補試験科目による分類

この他にも様々な測量がある。

広範なグループ分けは次のとおり。

建設時測量 :建設プロジェクトの最近建設された要素の場所を文書化する調査測量。記録、完了の評価、および支払いの目的で、現状調査が行われます。完成した調査は、「実行された調査として動作する」とも呼ばれます。構築された調査は、多くの場合、赤または赤線で表示され、設計情報と比較するために既存の計画に重ねられる

地籍調査または地籍境界測量 : 法的記述を使用して区画の境界を確立または再確立する測量。それは、小包の角または線に沿った記念碑またはマーカーの設置または修復を伴います。これらは、地面に鉄のパイプ、コンクリートのモニュメント、またはコンクリートやアスファルトに取り付けられたの形をとる。ALTA / ACSM土地所有権調査は、米国土地 所有権 協会および測量とマッピングに関する米国議会によって提案された標準で 境界調査、住宅ローン調査、地形調査の要素が組み込まれている

コントロール測量 : コントロール測量は、将来の測量の開始位置として使用する基準点を確立。測量の他のほとんどの形式には、制御測量の要素が含まれる

建設測量

変形調査 :構造またはオブジェクトが形状を変えているか、移動しているかどうかを判断するための調査。最初に、オブジェクト上のポイントの位置が検出されます。一定の時間が経過すると、位置が再測定および計算されます。次に、2組の位置の比較が行われる

寸法管理測量 :これは、非水平面内または水平面上で実施される一種の測量。石油およびガス産業では、古いパイプまたは損傷したパイプを同じように交換するのが一般的であるが、寸法管理調査の利点は、調査の実施に使用する機器が水平である必要がないことである。すべてのプラットフォームが固定されているわけではいので、したがって移動する可能性があるため、これはオフショア業界で役立つ

エンジニアリング測量 :エンジニアリング設計に関連する地形、レイアウト、および完成時の測量。多くの場合、通常の土木工学の実践を超える測地計算が必要

基礎調査 :注入され、修復された基礎の位置データを収集するために行われる調査。これは、プロットプラン、サイトプラン、またはサブディビジョンプランで許可された場所および標高に基礎が建設されたことを確認するために行われる

水路測量 :水域の海岸線と河床をマッピングする目的で実施される測量。ナビゲーション、エンジニアリング、またはリソース管理の目的で使用される

レベリング :特定のポイントの標高を見つけるか、特定の標高でポイントを確立する

LOMA調査 : SFHA特別洪水危険区域から資産を除去して、ベース洪水ラインを変更する調査

測定調査 :建物の計画を作成するための建物調査。このような調査は、改修工事の前、商業目的、または建設プロセスの最後に実施することができる

マイニング調査 :マイニング調査には、坑道と坑道の掘削と岩石の体積の計算が含まれます。垂直シャフトや狭い通路などの形状を調査するための拘束のため、特殊な技術を活用

住宅ローン調査: 住宅ローン調査または物理的な調査は、土地の境界と建物の場所を線引きする単純な調査です。侵入をチェックし、セットバック制限を構築し、近くの洪水ゾーンを示します。多くの場所で、住宅ローン調査は住宅ローンの前提条件

写真管理調査航空写真を修正できるように、空から見える基準マークを作成する調査

杭打ち、レイアウト、またはセットアウト :計算または提案されたオブジェクトの位置が地面にマークされている他の多くの調査の要素。これは一時的でも永続的でもかまいません。これは、エンジニアリングおよび地籍測量の重要な要素

構造調査 :建物または構造の物理的状態と構造的安定性を報告する詳細な検査測量。良好な修復状態で維持するために必要な作業が強調表示される

サブディビジョン :プロパティを2つ以上の小さなプロパティに分割する境界測量

地形調査 :特定の土地のポイントの標高を測定し、プロット上の等高線として表示する

平面測量と測地測量での分類

地球の考慮事項と実際の形状に基づいて、大きく2つのタイプに分類されるもの。

平面測量では、地球が平らであると仮定し 地球の曲率と回転楕円体の形状は無視される。このタイプの測量では、測量線を結合して形成されたすべての三角形は平面三角形と見なされます。地球の形状による誤差が小さすぎて問題にならない小規模な調査作業に使用される。[4]

測地測量では、減少したレベル、角度、方位、距離を計算する際に、地球の曲率が考慮される。このタイプの測量は通常、大規模な調査作業に使用され 測量は最大100平方マイル(260平方キロメートル)まで機能し、平面として扱われ、それを超えると測地として扱われる[5]。測地測量では、レベル、方位、その他の観測値の減少に必要な修正がなされる。[6]本「カッセルの大工仕事と建具」より
測地測量(基準点測量)

国土など広地域を対象とする測量。基準点・水準点を求める。最終相対誤差は100万分の1程度。広大な面積を扱うため、地球表面が平面でない事を考慮して行う。
三角測量1870年に作成された大三角測量を示すインドの地図詳細は「三角測量」を参照

位置、高さを求める測量。基準点と各測点を結んで測量区域を三角形の組み合わせで示し、三角法により三角形の内角・辺長を用いて位置関係を求める。

片方の測点上にトランシットを設置、もう片方の測点では作業員が測点上に目標となる棒(スタッフ)を立てる。トランシットからスタッフを目視し、角度を調べる。測点間の距離は角度、一辺の長さを元に数値計算で算出する。

基準点-測点間の視界を確保する必要があるため、建築物など障害物の多い場所での三角測量は測点が多くなるなど手間が多くなる
多角測量

位置、高さを求める測量。トラバース測量とも呼ばれる。測点間の測定方法は三角測量と同一。基準点から測点A、測点Aから測点B、測点Bから測点Cという具合に測点を結んで測量区域を多角形で示し、多角形の各辺の長さ・角度で位置関係を求める。

描く多角形にはいくつかの種類があり、多角形の辺が最終的に基準点に戻ってきて閉じた状態になるものを「閉合トラバース」、戻ることなく開放された状態になるものを「開放トラバース」と呼び、三角点などの高い精度を持つ二つの基準点を結ぶものを「結合トラバース」と呼ぶ。

最も精度が高いのが結合トラバースだが、これには基準点に(ほとんど)誤差が無い事が前提となる。閉合トラバースは精度が高いので一般的によく使われるが、計測した距離に定誤差がある場合、その誤差を検知、解消出来ない。開放トラバースは計測した測点の誤差を検知、解消できないことから精度が低く、あまり使われない。
三辺測量

位置、高さを求める測量。三つの測点で描く三角形各辺の距離を調べ、測量する。かつては精度が悪いため使われなかったが、近年は光波測距儀などの高精度で距離を測れる機器が登場、それにより可能となった。
GNSS測量(旧 GPS測量)

GPSGLONASSガリレオなどのGNSS(全地球航法衛星システム、または汎地球航法衛星システム)を用いて、位置、高さを求める測量。基準点、測点の2ヶ所にGNSS観測機を設置、GPS衛星などから発信される電波を受信して測定する。

2011年4月に、従来の「GPS測量」から名称が変更された[7]。これは、アメリカのGPSだけでなく、ロシアのGLONASSなど複数のGNSSが運用されるようになったことから、それらを組み合わせて測量するようになったためである。

従来の測量に比べると人手・時間が少なくて済むが、機器のコストが高い、近くにトタン屋根や金属製の看板があると、電波が多重反射してしまうなどの問題がある。
水準測量

高さを求める測量。2測点間に「標尺」を設置、レベルと呼ばれる機器により測定する。これを繰り返して各測点の高さを算出する。明治16年以降、国は水準測量で土地の標高を決めてきたが、2018年に、人工衛星などを使ってより早くデータが得られる衛星測量に変えることを決定した[8]
地形測量(細部測量)

測地測量で得た数値データや、写真を元に地図を作成する測量。

測量法で定めた地形測量の範囲は、公共測量-作業規程の準則における現地測量及び車載写真レーザ測量のことを指しているが実際の地形測量は トータルシステム 等や GNSS 測量機により基準点を設け、それを基準として トータルシステム 等や GNSS 測量機による地形と地物の細部調量を行い数値地形図データを作成することになる。車載写真レーザ測量は準則では自動車に自車位置姿勢データ取得装置及び数値図化用データ取得装置を搭載して一般車両と同等の速度で走行しながら道路及び道路周辺の地形、地物等を測定すると定めている、新しい測量技術。この地形測量の分野において GIS は 地形測量を実施することで得た点・線(道路)・面(街区) というものの位置関係をコンピュータが認識して、データベースとして用いることができるように、データを整理して構築するための位相構造に関するものである。
平板測量

狭い地域の等高線地図を作成するための測量。三脚の上に平板・図面を設置、アリダードを用いて測点を目視し、図面上に実際の地形を記述する。雨や風に弱いが、内業を行う必要がない。最近ではトータルステーションの普及により、あまり使われることがなく、測量士試験・測量士補試験では平成20年度より問題から削除されているが、高校等の実習で放射法などの基礎を学ぶために使用されることは多い。1860年代のアリゾナ州ラッセルのタンクでの鉄道測量隊

局地的な狭い地域の平面測量には、器具も操作も簡単な平板測量が便利である。現地の地形を対象としながら、直接紙上に図化していくために必要な測量を忘れることがなく、また測定に誤りがあればすぐに発見でき図面の正確さを確かめながら作業ができる。欠点としては見通しのきかない場所では効力が発揮できず、外業が多いため天候条件に大きく左右され、また結果も精密さに欠けるところがある。

補助用具としては測量針(マチ針)、その他、作図用具の三角定規、三角スケール、鉛筆、消ゴム、ナイフ、メモ用ノートなどがいる。

測量作業を始めるにあたっては、準備作業が必要である。区域全体について境界や地形を調査して、現地の概略の見取図を描く、最も能率よく実施できる測点の位置を選定し、測量杭(鋲)を打つ、作業の手順を計画する、など。その他、土地所有者の了承を得たり、必要な手続きがあれば済ませる。

平板の据付けについて、平板据付けの3条件というのがあり、一般に定向、致心、整準の順に誤差の影響が大きい。1918年の第一次世界大戦中に調査したドイツのエンジニア

致心(求心)は、他上の測点と平板上の測点とが同一鉛直線中にあるようにする操作で、前述の求心器および錘球によって行う。実際の作業では、次の定向操作とは互いに影響し合うので、この2つの条件を同時に満足させるためには、何回か並行して操作を繰り返すことになる。

平板を何回も据え替えて測点を移動する間、常に平板の方向は最初に据え付けた方向と同一でなければならな。その方法としては、磁針によってもよいが、精度を考えると、据え替える前の測点とを結ぶ方向線に沿わせてアリダードの定規縁を合わせ、視準板の見透線を利用してその測点に立てたポールを視準しながら平板を回転させて方向を正す方法が確実である。


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