『渥美清の泣いてたまるか』(あつみきよしのないてたまるか)は、1966年から放映された連続テレビドラマ『泣いてたまるか』の渥美清主演バージョンの作品群を指す。 この作品は、毎回脚本家が変わり、渥美清も毎回違う役柄で出演するというコンセプトで始まった『泣いてたまるか』が正式タイトルである。DVDや渥美主演作品のみが放送されるようになって「渥美清の」という角書きがつけられた(肺病の後遺症で体力がもたず、青島幸男や中村嘉津雄と隔週交代で出演していた時期もある)。 その中でも、山田洋次が脚本を手がけた最終話の「男はつらい」という回を、山田本人が気に入り、渥美清の代表作である『男はつらいよ』の連続テレビドラマ化および映画化につながっている。ちなみに、後に諏訪博を演じる前田吟もこの回に出演した。 今では有名な俳優や女優が脇役として出演したこと、有名な脚本家が多数手がけていたこと、渥美清の独特な雰囲気と演技力の相乗効果で人気だったことは元より、作品としても素晴らしい出来と評されている。渥美は、寅さん風のアウトロー的な役はもちろん、トラックドライバー役、実直な教師役や平のサラリーマン役、更には偽傷痍軍人役等、多岐に渡る役柄を演じきり、役者としての懐の深さを見せた。 西田敏行はこの作品でデビューした。ちなみにこの作品から約20年後に、西田敏行バージョンの『泣いてたまるか』が放送された。 2005年-2006年にかけて、デアゴスティーニ・ジャパンより、隔週にわたって解説書付DVDが発売された(全27巻・54話)。またサンマーク出版から2005年に全5巻でシナリオ集が刊行された。 2015年1月から、無料衛星放送では初めてTwellVにて毎週土曜13:45-15:45にハイビジョン・リマスター版で抜粋ではあるが放送。 また2016年3月からも放送が決定( ⇒BS12「泣いてたまるか」)。 地上波では2015年10月から千葉テレビ放送にて毎週水曜20:00-21:00に同様のハイビジョン・リマスター版を放送。こちらは渥美以外の主演回も放送する。 (毎回変わる。詳細は「作品一覧」を参照のこと) 天知茂、イーデス・ハンソン、京塚昌子、黒柳徹子、関敬六、前田吟、小松方正、加藤剛、笠置シヅ子、左卜全、左幸子、市原悦子、栗原小巻、東野英治郎、石橋蓮司、藤山寛美、田中邦衛、渡辺篤、名古屋章、西田敏行、吉行和子、森川信、藤田弓子、宮本信子、浜村純、中村玉緒、津坂匡章、沢田雅美、悠木千帆、ミスター珍 他 放映日タイトル脚本監督出演者
概要
主な出演者
作品一覧
1966年4月17日ラッパの善さん野村芳太郎中川晴之助左幸子、小山明子、イーデス・ハンソン、坊屋三郎、穂積隆信、江幡高志、田中筆子
1966年4月24日やじろべえ夫婦桜井康裕
1966年5月8日ビフテキ子守唄鈴木尚之、掛札昌裕
1966年5月22日オールセーフ光畑碩郎
1966年6月5日二人になりたいッ橋田壽賀子下村堯二広瀬みさ、左卜全、高原駿雄、初井言栄、柳永二朗、原泉
1966年6月19日浪花節だよ人生は山根優一郎高橋繁男柳川慶子、春川ますみ、小松方正、石川進、松村達雄、玉川勝太郎
1966年7月8日あすは死ぬぞと関沢新一渡邊祐介弘田三枝子、北あけみ、花沢徳衛、バーブ佐竹、西村晃、大泉滉
1966年7月17日ああ誕生早坂暁真船禎春川ますみ、殿山泰司、笠置シヅ子、鈴木やすし、渡辺文雄、左卜全
1966年8月7日おお独身くん!笠原良三松林宗恵山茶花究、三井弘次、河野秋武、桜むつ子、中村玉緒、野上千鶴子
1966年8月14日さらば飛行服家城巳代治家城巳代治夏圭子、加藤嘉、潮万太郎、浜村純、加藤剛、上田吉二郎、鈴木光枝
1966年8月28日先輩後輩大川久男、渡邊祐介渡邊祐介緑魔子、北村和夫、石橋蓮司、天知茂、藤山寛美、若水ヤエ子
1966年9月11日子はかすがい山田洋次飯島敏宏市原悦子、栗原小巻、矢野宣、東野英治郎、川上夏代、関口銀三
1966年9月25日さよなら敬礼!井出雅人瀬川昌司左時枝、賀原夏子、小山田宗徳、佐々木すみえ、三上真一郎、西村晃
1966年10月9日帰れ!わが胸に光畑碩郎佐藤純彌岡本佳津子、入川保則、久米明、松村達雄、高峰三枝子、江幡高志
1966年10月23日僕も「逃亡者」大石隆一山際永三浜田寅彦、田中邦衛、泉京子、世志凡太、睦五郎、森川信
1966年11月6日豚とマラソン清水邦夫家城巳代治梓英子、ミッキー安川、舟橋元、渡辺篤、丹下キヨ子、関千恵子