渡辺裕之
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この項目では、俳優について記述しています。その他の同名の人物については「渡辺裕之 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

渡辺弘之」、「渡辺広之」、「渡辺博之」、「渡辺裕之 (アナウンサー)」、あるいは「渡邉博幸」とは別人です。

わたなべ ひろゆき
渡辺 裕之
本名渡邊 裕之
生年月日 (1955-12-09) 1955年12月9日
没年月日 (2022-05-03) 2022年5月3日(66歳没)
出生地 日本茨城県水戸市
死没地 日本神奈川県[1]
身長176 cm
血液型B型
職業俳優
ジャンル

テレビドラマ

映画

舞台

Vシネマ

活動期間1980年 - 2022年
配偶者原日出子1994年 - 2022年)
著名な家族

渡辺貴裕(長男)

渡辺磨裕美(次女)

公式サイト ⇒公式ホームページ
主な作品


テレビドラマ

愛の嵐

華の嵐

夏の嵐

ウルトラマンガイア

牙狼〈GARO〉

映画

オン・ザ・ロード

ガメラ 大怪獣空中決戦

劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!

CM

大正製薬』(リポビタンD

 受賞
TAMA映画祭
最優秀作品賞
2020年海辺の映画館―キネマの玉手箱

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渡辺 裕之(わたなべ ひろゆき、1955年昭和30年〉[2]12月9日 - 2022年令和4年〉5月3日[1])は、日本俳優

身長は176cm、体重は67kg。血液型B型

所属事務所はユニコン株式会社。業務提携、株式会社ワイケーエージェント

妻は女優の原日出子茨城県[2]水戸市出身。
来歴

3人兄姉の長男(弟1人、妹1人)。

拓殖大学商学部経営学科卒業。大学時代にはルフトハンザドイツ航空でアルバイトしたことでドイツ語を学んだ[3]

1980年(昭和55年)にコカ・コーラテレビコマーシャルで芸能活動を開始[4]。2年後に「ファイトー!」「イッパーツ!」のキャッチフレーズで人気を博していた大正製薬リポビタンD」のCMキャラクターに抜擢され、同時に自身の端整な顔立ちと鍛え上げられた肉体も話題となり、一躍大人気となる[5]

俳優としてのデビューは、映画『オン・ザ・ロード』(主演)。白バイ警官を演じた。テレビドラマでは『愛の嵐』で二枚目俳優ぶりを発揮し、「嵐シリーズ(グランドロマン)」全3作に出演したことで知られ、特に高木美保とのコンビはゴールデンコンビと呼ばれた。

第3回Yahoo! JAPAN文学賞受賞作を映画化した短編映画雪の花』にて、原日出子と初めて夫婦役で夫婦共演を果たした。同作は2009年(平成21年)12月13日にテレビ朝日で放映された。

2017年、木村ひさし監督と江頭美智留脚本で話題となった連続ショートドラマ『あじさい』に出演。

2022年(令和4年)5月3日昼ごろ、自宅内で死亡していたところを家族によって発見された。66歳没。訃報は同月5日に所属事務所により公表され、死因は縊死だったと明らかになった[6][7]。事務所は事故死を明確に否定しており[8]自殺と報じられた[9]。同月10日に横浜市内の寺院で近親者による密葬が行われた。

妻の原日出子は同日、事務所ホームページで公開されたコメントで夫について「コロナの最初の自粛のころから、人一倍家族思いで心配性な夫は、先行きの不安を口に出すようになり、考え込むことが多くなった」「『眠れない』と体調の変化を訴えるようになり自律神経失調症と診断された」ことや、死去については「心の病は夫を蝕み、大きな不安から抜け出せなくなった。医師にも相談し、希望の持てる治療を始めた矢先の、突然の出来事」であったことを明らかにしている[10]
人物

役者のみならず、スポーツマンとしても幅広く活躍していた。

任侠ものを中心とした
オリジナルビデオでの活躍もあり、固定ファン層から多大な支持を得ていた。

妻とのおしどり夫婦ぶりは芸能界でも屈指であった。原は子連れの再婚であったが、渡辺は実子のように育てていた。原との間に1男1女がおり、長男は俳優の渡辺貴裕、次女(長女は原の連れ子)はボーカリスト[11]で女優の渡辺磨裕美。

ゴルフの腕前も相当で『ゴルフの真髄 -ARTISTIC GOLF-』などに出演していた。

資格・特技

自身の描いたイラストがテレビ番組のタイトルに使用されるなど、芸術面での才能も豊かな渡辺はその多趣味ぶりも有名で、それに伴い数多くの資格を取得していた。

ドラム[12]パーカッション

英会話

乗馬

スキー

水泳

スクーバダイビングCカード所有)

パラグライダー(ライセンス所有)

ゴルフ

商業簿記3級

書道初段

自動二輪・普通自動車免許

エピソード

ガメラシリーズ、ゴジラシリーズ、ウルトラシリーズ仮面ライダーシリーズ牙狼-GARO-シリーズといった、日本の主要特撮シリーズに多く出演したことで知られていた[2]。また、出演作品がすべて「G」に関連したものとなっていた[2]

ゴジラシリーズへは、1990年代ごろにも出演オファーがあったが、別の仕事と重なり実現には至らなかった[2]

金子修介が監督を務めた平成ガメラシリーズおよび『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では、どちらも軍人のトップではなく一歩引いた役どころであり、渡辺はトップを支えるのが金子の自身に対するイメージなのであろうと述べている[2]

ウルトラマンガイア』出演中に子供の幼稚園に行くと、劇中での渡辺の地位が司令官ということで子供の友達から敬礼されたという[13]

2007年、『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』に、2007年当時としてはシリーズ史上最高齢となる51歳の仮面ライダーとして登場。同作の製作発表記者会見[注 1]において、『仮面ライダースーパー1』の仮面ライダースーパー1こと沖一也役のオーディションで落選していたことを明らかにした[14][15][16]


俳優業の他にトム・クルーズマイケル・キートンの吹替を担当したことがあるが、英語が堪能な渡辺は吹替時は耳に入る言葉と台本の差がわかりすぎてやりにくかったという。その後は吹替の仕事を行うことはなかったが、『トップガン』の吹替には思い入れがあり、「思い出の復刻版」シリーズで自身が担当したバージョンが収録された円盤を購入し、Instagramにアップした上で当時を振り返っていた[17]

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』で共演した宇崎竜童が渡辺のマネージャーから聞いたところによると、渡辺は演技を下手だと言われても冷静に受け止めるが、ドラムの腕を貶されると激怒していたという[12]。渡辺は、同作品での共演がきっかけで、宇崎がプロデュースしたチャリティイベントにドラマーとして出演した[12]

同姓同名(漢字まで一致)の縁で、作家・渡辺裕之の著書『シックスコイン』の推薦文を書いている[18]

2007年1月11日の夕方、東名高速道路で人命救助を行っていたことが明らかになった。これは、下り車線の東京料金所神奈川県川崎市)付近で道路の金属製ジョイントが破損し、それに乗り上げた軽ワゴン車が横転した事故であった。帰宅途中だった渡辺が目撃して車を止めて駆け寄ったところ、男性運転手は動転し、後部座席に乗っていた男性は動けない状態だった。そこで渡辺は自分の携帯電話ですぐに110番と119番通報をして、後部座席の男性を事故車から救出、自分の車の中にあった毛布を掛け、救急車パトカーの到着後、警察官に状況説明をした。渡辺によると「もしガソリンが漏れていれば引火の可能性もあったわけで、一刻も早くということで救い出した」とのことであった[19]

出演
テレビドラマ

火曜サスペンス劇場日本テレビ

可愛い悪魔」(1982年) - 浩二

その朝おまえは何を見たか」(1983年) - 二郎

「愛が壊れる!」(1988年9月、総合プロデュース)

「誰かが聞いている」(1991年11月) - 森村雄太

身辺警護シリーズ」(1998年 - 2001年、千里) - 桂木健介


特捜最前線(1985年、テレビ朝日) - 的場大巡査長

木曜ドラマストリート 「明日を殺さないで」(1985年、フジテレビ

毎度おさわがせします第2シリーズ 第5話・第13話(1985年、TBS) - 旗中峯男

大河ドラマNHK

いのち(1986年) - 八田修二

徳川慶喜(1998年) - 藤田東湖

葵 徳川三代(2000年) - 浅野幸長

利家とまつ?加賀百万石物語?(2002年) - 池田恒興


愛の嵐 第26話?最終話(1986年、東海テレビ制作・フジテレビ系列) - 川端猛

誇りの報酬「友は湖に消えた」(1986年4月、日本テレビ / 東宝) - 松山みのる弁護士

少女コマンドーIZUMI(1987年 - 1988年、フジテレビ) - 石津麟一郎

海岸物語 昔みたいに…(1988年、TBS) - 佐野良平

華の嵐(1988年、東海テレビ) - 天堂一也

夏の嵐(1989年、東海テレビ) - 結城一馬


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