渋谷怪談2
[Wikipedia|▼Menu]

渋谷怪談2
監督
堀江慶
脚本福谷修
原案柴田一成
出演者堀北真希原史奈木村茜松山ケンイチ太田千晶榊安奈、細田あかり
音楽塚崎陽平
主題歌「スミレ」清家千晶
撮影百束尚浩
編集松田和茂
配給ビターズ・エンド
公開 2004年2月7日
上映時間72分
製作国 日本
言語日本語
前作渋谷怪談
次作渋谷怪談 サッちゃんの都市伝説
テンプレートを表示

『渋谷怪談2』(しぶやかいだん2)は、日本ホラー映画2004年2月7日に公開。同時公開された『渋谷怪談』の続編であり、前作同様に都市伝説を題材とし、東京都渋谷区を舞台とした作品である。
ストーリー

渋谷の怪事件から約半年後。高校受験に成功した久保綾乃は、かつての家庭教師で廃人同様となっている八島リエカの手から、渋谷のコインロッカーの鍵を受け取る。それ以来綾乃は、赤ん坊の幻覚に襲われ始める。

その頃の綾乃たちの世代の間では、渋谷に恋が叶うコインロッカーがあるという噂で持ちきりだったが、そのロッカーに関わった者は次々に謎の死を遂げていた。あのロッカーこそが元凶だと確信した綾乃は、多くの犠牲者たちの死に立ち会ってきた掛沢医師と共に、コインロッカーに立ち向かう。

掛沢は多くの者を死に追いやったロッカーを憎悪するが、綾乃はそこでコインロッカーベイビー事件があったことを知り、報われずに死んだ赤ん坊に同情心を寄せる。そんな綾乃たちのもとにも、少女の霊「サッちゃん」が出現する。綾乃たちは逃避行の末に、トラックが掛沢を撥ね、綾乃は何者かの手によって事故を逃れる。

綾乃は、病院のベッドで目を覚ます。自分がサッちゃんを想ったことで、サッちゃんが自分を事故から救ったと、安堵する。しかし実は、綾乃を救ったのはリエカの霊であり、サッちゃんが綾乃に「死ねばよかったのに」と呟き、物語は終わる。
登場人物
久保 綾乃(くぼ あやの)
演 - 堀北真希主人公。前作では受験生だったが、受験に成功して晴れて高校へ進学した。ずっと慕っていたリエカを失って以来、落ち込み気味。続編の小説『サッちゃん 続・渋谷怪談』にも登場する。
篠原 庸介(しのはら ようすけ)
演 - 松山ケンイチ綾乃の同級生。綾乃に好意を寄せていることから、彼女を何かと元気づけようとし、ついには「恋が叶う」と噂のコインロッカーに手を伸ばす。
菊池 栞(きくち しおり)
演 - 木村茜綾乃の同級生。庸介と共に綾乃を元気づけようとするが、実は庸介が好きであり、庸介に複雑な想いを抱いている。問題のコインロッカーに関わった後、綾乃の部屋で、ベッドの下に消える。
掛沢 裕一(かけざわ ゆういち)
演 - 永澤俊矢リエカが入院していた先の精神科医。前作でのリエカの仲間たち何人かの死にも携わっており、次々に起こる変死事件に疑問を抱いている。前作『渋谷怪談』にも登場。
村松 恵(むらまつ めぐみ)
演 - 原史奈掛沢の助手で、私生活においてもパートナー。献身的にリエカを見舞っていた綾乃の姿に心を打たれており、彼女の良き相談相手となる。前作『渋谷怪談』にも登場。
小宮山 千沙(こみやま ちさ)、橘 瑞穂(たちばな みずほ)、三田 友美恵(みた とみえ)
演 - 太田千晶榊安奈、細田あかり綾乃の部活の先輩たち。綾乃が勉強を理由に部活を辞めて以来、綾乃たちを目の敵にする。悪戯三昧の日々を送っており、興味本位で問題のコインロッカーに手を伸ばした結果、変死する。
八島 リエカ(やじま リエカ)
演 - 水川あさみ前作の主人公。冒頭で死亡するが、その存在は死後もなお、綾乃の心に大きく影響を与え続ける。
根本 美希(ねもと みき)
演 - みさきゆう恵の友人。心理学の一環として都市伝説を研究しており、問題のコインロッカーにも手を伸ばし、悲劇を招く。
麻上 しずか(まがみ しずか)[注 1]
演 - 吉田恵綾乃たちとは別の高校の生徒。香里の恋を叶えるため、恋が叶うと噂のコインロッカーを使わせるが、以来、あらぬ物が見えるようになる。
辻 香里(つじ かおり)[注 1]
演 - 田中希美綾乃たちとは別の高校の生徒。しずかの勧めで、自分の恋を叶えるために件のコインロッカーを使い、死亡する。
宮野 良平(みやの りょうへい)
演 - 柏原収史前作にも登場した青年。前作のラストでコインロッカーに引きずり込まれて消息を絶ったが、本作冒頭で廃人同様の姿で現れ、後に死亡する。
サッちゃん
演 - 左近香澄少女の。「恋が叶う」という噂を信じて渋谷の町外れのコインロッカーを使った者を、次々に呪い殺す。「サッちゃん」の名は、5年前に死体で発見されたコインロッカーベイビーに警察が名づけた仮名。
制作

前作『渋谷怪談』および本作上映前の2004年1月12日に、原作小説『渋谷怪談』が発行されているが、映画『渋谷怪談』はこの小説の前半部分にあたり、後半部分のエピソードを映画化したものが本作である。前作の『渋谷怪談』とは同時に撮影された[2]

今回より、諸々の怪現象の元凶である少女の霊として「サッちゃん」の名が作中に登場するが、これは童謡の『サッちゃん』において、「サッちゃんがバナナを半分しか食べられないのは事故死したため」「サッちゃんの歌詞の隠された意味を知ると殺される」といった都市伝説に由来する。ほかにも「あたしたち友達だよね?」「ベッドの下」「死ねばよかったのに」といった著名な都市伝説が、作中の題材とされている[3]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:18 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef