この項目では、商業施設について説明しています。入居しているビルについては「渋谷 パルコ・ヒューリックビル」をご覧ください。
渋谷PARCO
Shibuya PARCO
渋谷PARCO
(2019年12月29日撮影)
地図
渋谷PARCO(しぶやパルコ)は、 東京都渋谷区宇田川町にある複合商業ビル。株式会社パルコが運営するファッションビルブランド「PARCO(パルコ)」の旗艦店。
1973年開業。20世紀渋谷カルチャーの代名詞的存在であり、「公園通り」「スペイン坂」「オルガン坂」[1]などのストリート名(通り名)付けなどの街づくり戦略も話題になった。渋谷パルコの開業は、渋谷が現在のような「若者の街」へと発展する契機となった[2]。
建物の老朽化のため、2016年8月7日21時をもって閉店。その後建て替えに入り、2019年11月22日にリニューアルオープンした[3]。 9階にはPARCO劇場(開業当時の名は西武劇場)があり、7・8階はレストラン街、6階にはソーシャルTV局「2.5D」のスタジオ、3階にパルコミュージアム、1階には「TOKYO FM渋谷スペイン坂スタジオ」があった。その他の階はアパレル店が多くを占めていた。5階にPart3との連絡通路があり直結していた。 昭和のDCブランド流行期には「コムサ・デ・モード」「コム・デ・ギャルソン」等の人気ブランドが、その後も「エディー・バウアー」や「Francfranc(フランフラン)」等の人気専門店が出店していた。 ビルの耐震不足が明らかとなり、2007年末をもって休業した[4]。地権者などとの協議はまとまらず[5]、解体されて跡地は2014年に「キリン一番搾りガーデン東京 Brewery Experience」の期間限定営業に使用された。2017年に「ヒューリック渋谷公園通りビル」が建設された[5][6]。 8階には開業時、多目的ホール「SPACE PART 3」があったが、1999年7月3日に映画館「シネクイント」に改築された。5階にはインテリアや旅行代理店、その他の階はアパレル店が大半を占めていた。2016年8月7日をもってPart1と共に老朽化の影響で閉館、館内映画館「シネクイント」は2018年7月6日に同じ渋谷区宇田川町内で移転再開業した。 part1?3と異なる小型棟であるため「part4」ではなく、イタリア語で4を意味する「QUATTRO(クアトロ)」という、既存館とは連続性の無いビル名が与えられた。 開業当時は地下1階?地上4階にファッション専門店、5階にライブハウス「CLUB QUATTRO」という構成であったが、のちに、現存する「渋谷CLUB QUATTRO」(4?5階に拡張)のみを残して地下1階?地上3階は閉店、建主鎌田興産に返還され、QUATTROというビル名も消滅(現・鎌田興産ビル)した。退店後は2008年8月9日から2018年7月22日までBOOK OFF、2019年3月15日からGUが入居している。 2011年4月16日に「ベルシュカ」の日本1号店が全フロアに出店している。なお、会社(株式会社パルコ)の公式サイト[7]や組織図等によれば、同じショッピングセンター事業であっても、ZERO GATEはPARCOとは別カテゴリであり、正確には渋谷PARCOの一部ではない。従って、渋谷PARCO建て替えによるPart1・3閉館後も営業を継続した。 SRはショールームの頭文字で、短期のイベントや物販催事に貸し出される。2012年3月15日リニューアル。こちらもZERO GATE同様、建て替えによるPart1・3閉館後も営業を継続する。 2015年7月に、建物の老朽化などで再開発を決定。2016年8月7日に閉館し、旧Part3部分と併せて、地上20階・地下3階建の複合施設「渋谷 パルコ・ヒューリックビル」として2019年11月22日に再オープンした[8][9][10]。 「若者の街」というイメージが強い渋谷であるが新しくなった渋谷パルコは特定のターゲットを持たず、次世代に向けた商業施設として「ノンエイジ」「ジェンダーレス」「コスモポリタン」というコンセプトを掲げた次世代型商業施設を目指している[11]。1階から10階の商業施設部分には立地街路が設けられ、ビル屋外から店舗へのアクセスが可能となっている[12]。1階や立体街路が面するショップはファッションビルでありながら路面店のようなつくりとなっている[13][14]。 ファッションカテゴリーではラグジュアリーからモード、ストリート、カジュアル、ヴィンテージまで幅広いジャンルのショップが並んでいる[15]。1階や2階にはCOMME des GARCONS(コムデギャルソン)の新業態やGUCCI(グッチ)、LOEWE(ロエベ)、ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)、KENZO(ケンゾー)、UNDERCOVER(アンダーカバー)、kolor(カラー)といったファッションビルとしては珍しいハイブランドやデザイナーズブランドのテナントが充実していることが特徴である[16]。
建て替え前
Part1
Part2
Part3
QUATTRO by PARCO
SR6
建て替え後
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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