この項目では、中華人民共和国の大学について説明しています。台湾の大学については「国立清華大学」を、京都市にある私立大学については「京都精華大学」をご覧ください。
清華大学主楼 清華大学技術科学楼 清華大学旧校門 清華大学大礼堂(ホール)
清華大学(せいかだいがく、ピンイン:Q?nghua Daxue、英名:Tsinghua University)は、北京市海淀区に所在する中華人民共和国の副部級大学である。1911年に創立された。大学の略称は清華(チンホワ)。985工程、211工程、双一流の成員校として、国家重点大学である。 アメリカのジョン・ヘイ国務長官の提言で米国への留学生派遣(1940年まで)及びその為の教育施設設置等を条件として、北京議定書の賠償金が減額された。この米国による北京議定書の賠償金緩和により、1911年に米国留学予備校として開校した清華学堂が起源である。 国務院教育部直属の国家重点大学であり、14の学院と56の系を有する総合大学。各界に多数の人材を輩出しており、特に工程技術人材を大量に養成してきたため、「エンジニアの揺籃」とも称される。全国普通高等学校招生入学考試の「状元」(各省・自治区・直轄市における大学統一入試の成績最優秀者)の多くは進学先に北京大学と並んで清華大学を選択している[1]。大学は複数の国家重点実験室を持っている。 大学評価の世界的指標であるタイムズ・ハイアー・エデュケーションによる「世界大学ランキング 2017-2018」では、北京大学に次ぐ30位である[2]。USニューズ&ワールド・レポートの大学ランキングでは、マサチューセッツ工科大学(MIT)を抑えて工学系の世界1位となった[3]。また2019年版のタイムズ・ハイアー・エデュケーションの発表において世界22位、アジアで1位となった[4]。MITとは1996年から提携しており、経済管理学院はMITのスローン経営大学院と共同学位課程を創設している。経済管理学院の顧問委員会は清華大出身者で経済管理学院の初代院長だった朱鎔基元国務院総理が名誉主席を務め、王岐山や馬雲(アリババCEO)ら国内の政財界の有力者だけでなく、ヘンリー・ポールソン(元ゴールドマンサックスCEO、元アメリカ合衆国財務長官)やスティーブン・シュワルツマン(ブラックストーン・グループCEO、元大統領戦略政策フォーラム議長)、ゴールドマンサックス、シティグループ、JPモルガン・チェース、アップル、マイクロソフト、IBM、フェイスブック、ゼネラルモーターズ、BMW、テスラモーターズ、日産自動車、ソフトバンクグループ[5]、鴻海精密工業、テマセク、PCCW、タタグループのCEOや会長などといった海外の大物経営者も名誉委員及び委員に名を連ねており[6]、清華大出身者でもある習近平中国国家主席(党総書記)と会見[7]も行うなど中国政府のブレーントラストの役割を担ってるとも評されている[8]。 また、ワシントン大学やマイクロソフトと提携して中国の大学では米国本土初の拠点であるグローバル・イノべーション・エクスチェンジ(GIE)を開設しており[9][10]、そのネットワークには香港科技大学、国立台湾大学、KAIST、インド理科大学院、イスラエル工科大学、スイス連邦工科大学ローザンヌ校などが加盟してる[11]。 欧米主導の高等教育への対抗を掲げてアジア大学連盟(AUA)を設立し[12]、清華大学で設立式典が開かれた際は日本の東京大学、韓国のソウル大学校、香港科技大学、シンガポールのシンガポール国立大学、タイのチュラーロンコーン大学、インドネシアのインドネシア大学、マレーシアのマラヤ大学、スリランカのコロンボ大学、インドのインド工科大学、サウジアラビアのキングサウード大学、アラブ首長国連邦のUAE大学
目次
1 概観
1.1 大学全体
1.2 校訓
2 沿革
2.1 年表
3 組織
4 キャンパス
5 学科ランキング
6 清華大学の人物一覧
6.1 教授
6.2 卒業生
7 日本人関係者
8 中国版「アイビーリーグ」
9 関連項目
10 脚注
10.1 注釈
10.2 出典
11 外部リンク
概観
大学全体