清姫
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(『和漢百物語』、1865年)「清姫日高川に蛇躰と成るの図」(『
新形三十六怪撰』」)?いずれも月岡芳年

安珍・清姫伝説(あんちんきよひめでんせつ)とは、紀州道成寺にまつわる伝説のこと。思いを寄せた僧の安珍に裏切られた清姫がに変化して日高川を渡って追跡し、道成寺で鐘ごと安珍を焼き殺すことを内容としている[1]

そしてこの男女は因縁のまま輪廻転生するが、道成寺の住持の読経の供養により成仏するという仏教説話である。
概説伝土佐光重(土佐派)画『道成寺縁起』[2]。蛇身となった清姫が鐘の中の安珍を焼き殺そうとする様子を描いたもの。

安珍・清姫伝説は、主人公らの悲恋と情念をテーマとした、紀伊国和歌山県)道成寺ゆかりの伝説である[3]

原型とされる平安時代の『大日本国法華験記』(『法華験記』)・『今昔物語集』所収の説話には[4][5]熊野参詣の僧と、宿の寡婦とだけ記され、名は言及されていない[6][7]。安珍の僧名は『元亨釈書』(1322年)が初出で[8]、清姫の名は1742年初演の浄瑠璃に初めて見える[9]。よって安珍清姫の名を冠した作品や絵巻物等の稿本は、おおむね江戸時代以降ということになる。

室町時代の『道成寺縁起』(上下巻、絵巻、重文)でも、主人公らは無名である[注 1][10][11]

(謡曲『道成寺』)、歌舞伎(『娘道成寺』、総じて「道成寺物」という作品群)、浄瑠璃(『日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)』『道成寺現在蛇鱗(げんざいうろこ)』)など、後世にさまざまな題材にされてきた[3][12]

道成寺では、絵巻物(後期の写本・摸本類)を見せながら絵解き説法をおこなっているが[注 2][13]。昭和の時代に文言を多少アレンジして作成された「千年祭本」および、書写は新しいが古形にちかい「道成寺縁起絵とき手文」が台本としてあるものの[15][16]、実践においては台本通りでない(例えば清姫が年齢13歳であるというこの両本にある記述は口にされない)[17]

「略縁起」と名のつく稿本も複数存在する[18][注 3]。また、絵解きの影響で、江戸時代にはこの伝説が「略縁起」の形で刊行され、数多く頒布されてきた[18]
あらすじ

伝説のあらましは[3][12][22]、おおむね次のようなものである。

奥州白河(現福島県白河市)より安珍という僧(山伏)が熊野に参詣に来た[注 4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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