添丁の伝説
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添丁の伝説ジャンル横スクロールアクションゲーム
対応機種Microsoft Windows
Nintendo Switch
Xbox One
Xbox Series X/S
PlayStation 4
PlayStation 5
開発元創遊遊戲
発売元Neon Doctrine
プロデューサー王峻偉
林秉舒
ディレクター林秉舒
デザイナー王峻偉
林昇翰
林昌佑
王峻偉
シナリオ王峻偉
プログラマー林昌佑(リードプログラマー)
王峻偉
ョト翔
戴采琳
音楽Rising Sound(前進之聲)
人数1人
発売日Win
2021年11月1日
Switch
2021年11月1日
2021年11月2日
2021年11月3日
Xbox One, Series X/S
2022年10月31日
PS4, 5
2023年1月18日
2023年1月30日
対象年齢IARC:16+
CERO:C(15才以上対象)
ESRBT(13歳以上)
PEGI:16
コンテンツ
アイコンIARC:激しい暴力
ESRB:Blood, Mild Language, Violence
PEGI:Strong Violence
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『添丁の伝説』(てんていのでんせつ、:The Legend of Tianding、:廖添丁 - 稀代兇賊の最期、簡体字中国語:廖添丁:?代凶?之末日)は、台湾インディーゲームスタジオ創遊遊戲が開発しNeon Doctrineより発売された横スクロールアクションゲーム
概要

日本統治時代の台湾で富裕者からの窃盗と貧困者への分配を続けたといわれ26歳の時に射殺されて世を去った台湾の伝説的な英雄の廖添丁(りょう てんてい、ゲーム内表記は中国語の発音に準じた「リャオ・ティエンディン」)を主人公としている。台北市の一地域の大稲?で添丁が権力者たちと戦い陰謀に立ち向かう様子が、フィクションを織り交ぜながら展開される。随所に挿入されるカットシーン漫画のスタイルで描写されており、開発者は香港漫画におけるレトロな武道漫画を参照したと語っている[1]

本作の原型となったのは、ディレクターの林秉舒が国立台湾芸術大学に在学中の2004年に卒業論文の一環として制作したFLASHゲーム『神影無蹤 廖添丁』である[2][3]。この作品は話題となってメディアで報じられ、賞も獲得している[2][3]
システム

本作の物語は6つの章に分かれている。各章の前半では拠点の大稲?などを散策しながらメインクエストをこなすことで物語が進行し、後半では様々な敵や仕掛けが登場するアクションステージを進み最後にボスと対決するというのが基本的な流れになっている。ただし、前半パートでも散発的に敵との戦闘が発生するほか、第三章と第五章の後半パートにはアクションステージはなくボス戦のみが行われる。また、前半パートではゲームクリアに必須ではないサブクエストもあるが、一部クエストのクリアの有無はエンディングの分岐に関係している。

基本アクションとして2段ジャンプや回避(瞬間的にダメージ無効化)のほか、特定の場所では腰帯をひっかけてぶら下がることもできる。また、通常攻撃は短刀を用いるが、HPが減少した敵に腰帯を巻きつけることで武器を奪い、そのまま使用できる。この武器は使用回数に制限があり、使い切ると短刀の攻撃に戻る。このほか、第二章で足袋を入手すると壁を蹴って登れるようになる「壁跳び」が、第六章で高砂布を入手すると落下速度を低下させ上昇気流に乗ることもできる「滑空」が使えるようになる。

第一章で「秘伝の書」を入手すると以下の4つの技をそれぞれ習得する。使用時にはMPを1ポイント消費するが、MPは時間経過により自然回復する。

昇竜蹴り - ジャンプ中に足を蹴り上げることでもう一段高くジャンプできる。

跳び蹴り - 正面に突進して蹴りを放つ。

寸拳 - 素早くパンチを当てて相手を吹き飛ばす。

?地 - ジャンプ中に急降下する。脆い地形を破壊する効果もある。

第二章と第五章のイベント終了後に以下の2つの技をそれぞれ習得し、メニュー画面でいずれか一方を設定する。これらは敵の攻撃を寸前で回避した際に一時的に使用可能となる。一定時間が経過するかダメージを受けた時に解除される。

神無影 - 分身が現れ、通常の倍のダメージを与えられるようになる。

劍無蹤 - 姿が消え、敵が添丁を見失う(ボス敵を除く)。また、添丁の幻影を放つ遠距離攻撃もできるが、これを使用すると即座に技の効果が解除される。

宝箱やクエストのクリア、町中の乞食への施与によりお守りと各種収集アイテムを入手する。お守りは装備アイテムで、装備時に特殊効果が付与される。一方、収集アイテムも同様の効果があるが、こちらは装備の必要がなく取得時から永続的に効果を発揮する。なお、収集アイテムは全て日本統治時代の台湾に関するもので、メニュー画面ではそれらの画像と説明文を閲覧できる。

回復アイテムであるグアバオを複数所持しており、任意のタイミングで使用できる。初期段階で所持しているのは3個だが、町で購入することにより最大9個まで所持できる。各所にあるセーブポイントでは、HPとともにグアバオの使用回数も回復する。

物語が進行すると、カードゲーム四色牌をプレイできるようになる。普通に遊ぶことのほか、所持金の一部を賭けて行うこともできる。
ストーリー
第一章 ワン茶葉会社襲撃(王文長金庫搶案)
大稲?では茶葉会社の社長の王文長(ワン・ウェンチャン
[注 1])が強い影響力を持ち、人々に圧力をかけて金を搾取していた。ある時、王が道端の乞食から銅のお守りを奪い取っていたところ、廖添丁が現れる。王は数年前に添丁に金庫を盗まれた挙句足を負傷させられた経緯があり、その場を警察に任せ急いで立ち去る。王がいまだに懲りていないことを知った添丁は、同日の夜に再び王の会社へ乗り込む。王の迎撃を制しお守りを取り返した添丁は待ち構えていた警察隊に取り囲まれるが、そこへ突如現れた謎の青年の手引きにより脱出する。その青年・清風(チン・フォン)は日本の台湾統治に抵抗する組織「二十八宿会」のメンバーで、拠点としている「忠義宮」へ来るよう添丁を誘う。一方、お守りは持ち主の乞食から添丁に譲り渡される。
第二章 武器庫襲撃(銃器彈藥竊案)
添丁は、「江月樓」で芸旦(日本の芸妓にあたる)として働く幼馴染の阿乖(アグアイ)と久々に再開した後すぐに忠義宮へ向かい、そこで二十八宿会を束ねる丁棚(ディン・ペン)と会う。丁は添丁が持つお守りについて語り始める。その昔台湾海峡で商船を襲っていた海賊蔡牽(サイ・チェン)が亡き愛妻の遺体を埋葬した地下霊廟に宝物を隠し三つの令牌で封印したとされている[注 2]が、添丁の持つお守りがその令牌の一つ「光明の令牌」であるという。するとここで組織メンバーの蘇力(スー・リ)が部屋に入ってくる。彼は、組織の作戦を一人で決行しようとして警察と乱闘になり負傷していた。その作戦とは、日本軍が反体制派を取り締まるための武器を保管している台北北警察署[注 3]の地下にある軍工場から武器を盗み出すというものだった。この話を聞いた添丁は作戦を請け負うことになる。そして決行前には師匠の曾國英(ゼン・グオイン)と会い、自身の幻影を作り出す秘術「神無影」を授かる。北警察署の武器庫に辿り着いた添丁は、警察の協力要請を受けて待機していた憲兵団の中村道明と対決し撃破するが、その直後、警察署長の島田雄之進が突然現れる。島田は手にした刀を突き出し、次の瞬間、添丁がその刃に貫かれたと思われたが、添丁は神無影を発動させて身をかわし、無事警察署から逃げおおせる。
第三章 空を舞う泥棒(飛天梟賊)
添丁は丁から改めて令牌の話を聞き、霊廟の宝物を台湾の人々のために役立てたいと決意する。そして、令牌の一つ「鎮海の令牌」を持つ商会会長の高衍榮(ガオ・ヤンロン)が江月樓で宴席を開くとの情報を清から得た添丁は、阿乖の協力のもとで江月樓に潜入する。添丁はウェイトレスの姿で高に近づき令牌を盗み取るが、その直後、部屋で踊りを披露していた日本人の花魁の川島輝夜(かぐや)が突然煙玉を使用して人々を眠らせる行動に出る。川島の正体は高の令牌を狙い江月樓へやってきたくノ一だったのだが、既に高の懐から令牌が抜かれていることに気づき添丁に戦いを挑む。川島に勝利した添丁は、江月樓を警護していた警察を尻目に飛び去る。その後、倒れている川島の扱いについて話す警察の前に突然、川島の仲間である武闘家の陳良久(チェン・リャンジョウ)が現れる。陳は川島を担ぐと火を放って警察を足止めし姿を消す。
第四章 獅球嶺の殺人(獅球嶺兇殺案)
丁から最後の令牌「威武の令牌」の情報が伝えられる。所持しているのは台湾総督府内務局長の亀山理平太[注 4]で、出張のため急行列車に乗る予定だという。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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