深水黎一郎
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深水 黎一郎
(ふかみ れいいちろう)
誕生 (1963-02-13)
1963年2月13日(57歳)
日本山形県山形市
職業小説家
国籍 日本
活動期間2007年 -
ジャンル推理小説
主な受賞歴メフィスト賞(2007年)
日本推理作家協会賞(2011年)
酒飲み書店員大賞(2019年)
デビュー作『ウルチモ・トルッコ』
(のちに『最後のトリック』に改題)
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深水 黎一郎(ふかみ れいいちろう、1963年2月13日 - )は、日本小説家推理作家山形県山形市生まれ[1]慶應義塾大学文学部卒、同大学院後期博士課程単位取得退学(仏文学専攻)。在学中に仏政府給費留学生としてフランス留学。ブルゴーニュ大学修士号取得、パリ第12大学博士課程研究専門課程(DEA)修了。目次

1 経歴

2 文学賞受賞・候補歴

3 ミステリ・ランキング

3.1 週刊文春ミステリーベスト10

3.2 このミステリーがすごい!

3.3 本格ミステリ・ベスト10

3.4 ミステリが読みたい!

3.5 黄金の本格ミステリー


4 作品リスト

4.1 単行本

4.2 アンソロジー

4.3 単著未収録短編

4.4 論考・エッセイ

4.5 インタビュー

4.6 講演


5 作風

6 人物・思想

7 出典

8 外部リンク

経歴

2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。「ウルチモ・トルッコ」とはイタリア語(あるいはスペイン語)で「究極のトリック」を意味する言葉で、ミステリー界に最後に残った不可能トリックである「読者が犯人」に挑戦した意欲作であり、島田荘司は「この被害者を殺した犯人は、ぼくだった。(中略)誰もが気づかなかった方法。このジャンルの、文句なくナンバーワン」と激賞している[2] 。この作品は文庫化の際に『最後のトリック』に改題されてベストセラーとなり、2019年にはマイナビ主催の全国高校生ビブリオバトルでグランドチャンプ本となった。

翌2008年に発表した『エコール・ド・パリ殺人事件』(講談社)は、その年の『本格ミステリベスト10』(原書房・以下本ミスと記述)で9位にランクインし、同年発表の3作目『トスカの接吻』(講談社)は、『2009本格ミステリーワールド』(南雲堂)の中の「読者に勧める黄金の本格」に選出された。

2009年発表の4作目『花窗玻璃 シャガールの黙示』(講談社)は、フランスのランス大聖堂を舞台としながら、その大部分を占める作中作の本文中で、カタカナを一切使用しなかった。ちなみに花窗玻璃とはステンドグラスのことであり、作中には紋中紋の技法も用いられている[3]。本ミスでは、ワセダミステリクラブの投じた一位票が集計に間に合わず無効になるなどの影響もあって[4]21位にとどまったが、読者投票では3位を獲得、第10回本格ミステリ大賞の最終候補作にもノミネートされた。同年の黄金の本格にも選出されている。

2010年は『五声のリチェルカーレ』(東京創元社)、『ジークフリートの剣』(講談社)と、音楽をモチーフにした二冊を発表、本ミスの作家別得票数で7位を獲得した。2011年に「人間の尊厳と八〇〇メートル」で第64回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。同年秋、受賞作を含む第一短篇集を発表した。

2016年刊の『ミステリー・アリーナ』(原書房)は「多重解決の極北」[5]の売り文句に恥じず、一つの事件に対して15通りの解決を示した問題作で、同年の『本格ミステリベスト10』で1位を獲得、作家別得票ランキングでも第1位となった。

2017年はデビュー10周年を記念して、3月から5月にかけて3ヶ月連続新刊を刊行、それぞれ青春小説、野球小説、音楽ミステリー集と多種多様な作品だったため、大きな話題となった。

趣味はピアノ演奏、ドイツ歌曲の弾き語り[6]。2018年から日本推理作家協会賞の選考委員を務めている。
文学賞受賞・候補歴

2007年 - 『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞受賞。

2010年 - 『花窗玻璃 シャガールの黙示』で第10回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。

2011年 - 「人間の尊厳と八〇〇メートル」で第64回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。

2015年 - 『大?見警部の事件簿』で第15回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)候補。

2016年 - 『ミステリー・アリーナ』で第16回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。

2019年 - 『美人薄命』で第15回酒飲み書店員大賞受賞

ミステリ・ランキング
週刊文春ミステリーベスト10

2011年 - 『人間の尊厳と八〇〇メートル』16位

2015年 - 『ミステリー・アリーナ』 4位

このミステリーがすごい!

2010年 - 『五声のリチェルカーレ』27位

2014年 - 『美人薄命』12位

2016年 - 『ミステリー・アリーナ』6位

本格ミステリ・ベスト10

2009年 - 『エコール・ド・パリ殺人事件』9位

2010年 - 『花窗玻璃 シャガールの黙示』21位

2011年 - 『ジークフリートの剣』15位、『五声のリチェルカーレ』22位

2012年 - 『人間の尊厳と八〇〇メートル』19位

2014年 - 『美人薄命』17位

2015年 - 『大?見警部の事件簿』18位、『世界で一つだけの殺し方』24位

2016年 - 『ミステリー・アリーナ』 1位

2017年 - 『倒叙の四季 破られたトリック』10位

2018年 - 『虚像のアラベスク』17位

ミステリが読みたい!

2015年 - 『大?見警部の事件簿』16位

2016年 - 『ミステリー・アリーナ』 3位

2017年 - 『倒叙の四季 破られたトリック』13位

黄金の本格ミステリー

2009年 - 『トスカの接吻』選出

2010年 - 『花窗玻璃 シャガールの黙示』選出

2015年 - 『大?見警部の事件簿』選出

2016年 - 『ミステリー・アリーナ』選出

2017年 - 『倒叙の四季 破られたトリック』選出

作品リスト


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