涼風_(漫画)
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涼風
ジャンル
恋愛学園陸上競技
漫画
作者瀬尾公治
出版社講談社

その他の出版社
Del Rey Manga
Pika Edition
東立出版社
Vibulkij Publishing Group
Chuang Yi

掲載誌週刊少年マガジン
発表号2004年12号 - 2007年42号
巻数全18巻+ガイドブック2巻
話数全166話
アニメ
原作瀬尾公治
監督福冨博
シリーズ構成ときたひろこ
キャラクターデザイン志田ただし
音楽宅見将典
アニメーション制作スタジオコメット
製作マーベラスエンターテイメント
放送局テレビ東京系
放送期間2005年7月6日 - 12月28日
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『涼風』(すずか)は、瀬尾公治による日本漫画作品。『週刊少年マガジン』にて、2004年12号から2007年42号まで連載された。
概要

瀬尾公治にとって2作目の『週刊少年マガジン』連載作品であり、同作者のルーツ。累計発行部数は約500万部。

タイトルの『涼風』はヒロインの名前に由来する。2003年51号に読み切りとして掲載後、2004年12号より本格的に連載開始。

レディースマンションに暮らす主人公とヒロインが陸上競技を通じ、恋仲となっていく様子を描いた恋愛漫画。陸上競技における専門知識はほとんど掘り下げておらず、初心者にも分かる程度にとどまっている。

原作では、涼風が留学から帰国した121話から第2部となり、2007年42号で連載を終了[注 1]した。その後、2008年1号において、マガジンドラゴンの宣伝を兼ねた特別編を3ページ、2012年15号において、番外編「帰郷」が掲載された。テレビアニメ化されたほか、携帯電話向けの恋愛シミュレーションゲームの配信やノベライズの発売も行われた。

原作、アニメともにサブタイトルは全て漢字2文字の言葉で統一されており、物語は東武鉄道東上本線成増駅周辺が舞台になっている。

『週刊少年マガジン』2014年11号から2018年18号まで続編にあたる『風夏』を連載。本作の登場人物は『君のいる町』『風夏』『ヒットマン』にも登場している。
あらすじ

広島県に住む少年・秋月大和は、中学卒業を機に目的もなく東京の高校への進学を決めて単身上京。叔母の営む銭湯付きの女性専用マンションの一室に住みはじめる。入学直前の学校を訪れた大和がそこで出会ったのは、高跳びをする綺麗な女の子だった。
登場人物

作者の趣味・趣向により、登場人物の名前は広島東洋カープの歴代選手、艦隊名、戦国武将が由来となっている[1]
主要人物
秋月 大和(あきつき やまと)
声 -
中村太亮本作の主人公広島県庄原市出身。1988年7月30日生まれ。身長176cm・体重60kg。血液型はO型。口癖は「わけわかんねー」。青羽高校へ入学するため、広島から上京してきた少年。前向きで活発な性格だが、幼稚でいい加減な言動が目立つ。勉強が大の苦手。下宿先である「ハイツ旭湯」へ向かう道中、高跳びの練習をしていた涼風に一目惚れをする。入学当初の体力測定では大した成績を残せなかったが、50m短距離走で思いがけず好タイムを叩き出し、後に涼風を追っかける形で陸上部へ入部する。先述の通り子供っぽい面が目立つものの、異性に対しては優しく気が利くため、結構モテる。だが、萌果との切ない破局をはじめ、涼風との度重なるすれ違いを通じ、だんだんと恋愛事に対して消極的になっていく(事実、結衣からの告白も断わり、バイトまで辞めている)。第1部の序盤、紆余曲折の末に告白するが、結局フラれてしまう。その後間もなく萌果と一時交際するが、わずか1ヶ月足らずで破局してしまう。それから一波乱を経て涼風とついに交際するが、彼女のアメリカ留学を期にすれ違いが生じ、渡米前に破局。それから第2部までの1年間、陸上部の部長となってインターハイに出場し、3位に入賞するまで成長を遂げる。その後は陸上部を引退し、陸上部の名門・西常大学の難関セレクションを見事合格。だがその直後、安信から「童貞を卒業しろ」という助言を真に受け、ついに涼風と初体験に結んでしまう。数ヶ月後、涼風の妊娠が判明(先述の「初体験」が原因)し、大学への推薦入学を断念する。そして、最終話で涼風とできちゃった結婚の末、一児の父となった。名前の由来は旧日本海軍秋月型駆逐艦の一番艦秋月大和型戦艦の一番艦・大和[要出典]。作者の次回作『君のいる町』の劇中、顔は出ないもののちょこちょこと登場している。2005年に『週刊少年マガジン』で開催されたキャラクター人気投票では3位を獲得した(344票)。『風夏』では番外編に登場し、世界陸上で銀メダルを取っていた事が明らかになる。さらに次回作の『ヒットマン』52話では、スポーツコメンテーター職に就いている。
朝比奈 涼風(あさひな すずか) / 秋月 涼風(あきつき すずか)
- 三橋加奈子本作のヒロイン神奈川県横浜市出身。1988年6月1日生まれ。身長164cm・スリーサイズはB80/W58/H83。血液型はB型。走高跳スポーツ推薦で入学してきた陸上少女。非常にヒステリックで気が強く、いい加減なことを毛嫌いする完璧主義者。一方、怖がりでプレッシャーに弱いなど精神面は脆い。スポーツ万能な反面、料理が大の苦手。実際、作中ではゆで卵を電子レンジで作ってしまったこともある。しかし、第2部からは料理本を見ながら作るようになったため、多少は上達した。その他、学業についても「あまりできる方ではない」とのこと。入学当初、大和に対して終始冷たい態度を取っていた。後に「2年前に死んだ想い人・津田和輝に似ており、大和を好きになってしまうことで、また同じ気持ちを味わいたくなかったから」と判明する。だが、一途な大和の気持ちを徐々に受け入れていき、やがて交際関係に発展するが、一時破局してしまう。俗に言うツンデレキャラ[注 2]だが、大和と付き合いだしてからは徐々に軟化していく。高跳びの技術を習得する目的でアメリカへ留学するが、留学を決意したのは「大和に『(朝比奈は)高跳びしてる時はカッコイイ』と誉められたから」と、帰国後大和に明かしている。第2部で帰国し、再び大和の隣の部屋で暮らす。また、大和との関係も修復した。西常大からの推薦が内定していたが、大和に肉体関係を許したことで妊娠し、断念を余儀なくされるとともに彼とできちゃった結婚をする。最終回で産んだ子どもは女の子で、風夏(ふうか)と命名した。また、『風夏』の番外編にて大和がオリンピックで銀メダルを取った日に次女が生まれていることが明らかになっている。名前の由来は朝比奈順子涼風真世[要出典]。2005年に『週刊少年マガジン』で開催されたキャラクター人気投票では2位以下に大差をつけて第1位を獲得した(1351票)。
親族
秋月家
秋月 初子(あきつき はつこ)
大和の祖母。
秋月 良夫(あきつき よしお)
大和の父で、綾乃の義兄。自営業者。
秋月 琴乃(あきつき ことの)
大和の母で、綾乃の実姉。パート主婦。
秋月 理恵(あきつき りえ)
声 -
林愛大和の妹。
秋月 平和(あきつき ひらかず)
大和の弟(末子)。
秋月 風夏(あきつき ふうか)
大和と涼風の娘。最終話で登場。次回作の『君のいる町』では、母と共にワンシーンのみ登場。続編にあたる『風夏』では、高校生となってヒロインを務める。


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