消防救助機動部隊
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この項目では、陸上の消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)について説明しています。航空隊の航空消防救助機動部隊(エアハイパーレスキュー)については「東京消防庁航空隊」をご覧ください。

消防救助機動部隊(しょうぼうきゅうじょきどうぶたい、Fire Rescue Task Forces)は、阪神・淡路大震災を教訓に大規模災害等に対応するため、特別な技術・能力を持ち高度な救出救助能力を有する隊員と装備で編成される東京消防庁特別高度救助隊のこと。通称としてハイパーレスキュー(Hyper Rescue)と呼ばれている。隊記号:HR。ハイパーレスキュー隊や機動部隊、救助機動部隊と呼ばれることも多い。東京消防庁 消防救助機動部隊(2015年4月28日、台湾台北市
発足出初式にて救助活動中

東京消防庁では1969年より各消防署に特別救助隊(通称:レスキュー隊、愛称:東京レスキュー)を設置しホテルニュージャパン火災日本航空機羽田沖墜落事故地下鉄サリン事件など都内の災害、北海道南西沖地震阪神・淡路大震災など国内の大規模災害、国際消防救助隊として海外の災害にも応援出場し現地で救助活動に当たっていた。

しかし、1995年平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、従来の消防特別救助隊(レスキュー隊)と救助資機材だけでは対応できない状況となった。この教訓を踏まえて、東京消防庁では、1996年(平成8年)12月17日に災害時に機動力を発揮する特別な技術・能力と重機や人命探査装置など高度救助資機材を装備し高度な救出救助能力を持った部隊「消防救助機動部隊(通称:ハイパーレスキュー)」を発足した。当初は第二消防方面本部第八消防方面本部震災対応部隊として設置された[1]

その後、松本サリン事件・地下鉄サリン事件・東海村JCO臨界事故・アメリカの同時多発テロの教訓からNBCテロの発生に備え2002年4月1日第三消防方面本部NBC災害対応部隊、さらに福知山線脱線事故の発生や近年多発する都市型水害へ対応するために2007年4月25日には第六消防方面本部に震災及び大規模水害(水面上の水難救助)対応部隊が発隊した。

さらに、2011年3月11日東北地方太平洋沖地震に伴う東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故の対応で都内の部隊が手薄になったことから2013年3月30日第九消防方面本部に新たに福島第一原子力発電所事故のようなNBC災害から首都直下地震のような震災災害まで対応する他、ヘリポートを完備しヘリコプターで被災地投入される部隊が創設された。

2016年1月6日に陸上からでは消火や救助が難しい災害や首都直下地震に対応するために航空隊に空の消防救助機動部隊「航空消防救助機動部隊(通称:エアハイパーレスキュー)」が発隊。都内の東西2カ所に消防ヘリコプター各4機と人員総勢45名で隊員約10名でつくる専門部隊を3班編成して、山岳救助水難救助に対応するほか、新たに救助用のゴンドラや消火装置等を装備して高層建物火での消火と救助、土砂災害や大雪で孤立した地区での救出活動に対応する[2][3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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