涅マユリ
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涅 マユリ
BLEACHのキャラクター
作者久保帯人
中尾隆聖
詳細情報
愛称涅
性別男性
職業死神
護廷十三隊十二番隊隊長
技術開発局局長
子供涅ネム
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涅 マユリ(くろつち マユリ)は、久保帯人作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『BLEACH』に登場する架空の人物。アニメの声優中尾隆聖
プロフィール

護廷十三隊所属、十二番隊隊長および技術開発局の二代目局長

身長:174cm

体重:54kg

誕生日:3月30日

好きな食べ物:サンマ

嫌いな食べ物:ネギ

人物

十二番隊隊長および技術開発局局長を兼任。普段は白い肌に面妖な黒い化粧をした異相で、髪型も異様(基本的に髪の色は青い模様)[1]。筋肉や内臓は元より、歯から骨に到る細部まで自身の肉体を改造し、様々な武器や仕掛けを隠している(代表例として耳に内蔵された鎌)ことや、失った肉体を再生させる薬「補肉剤(ほじくざい)」を携帯しているため、人間離れしたような出立ちだが、化粧の下は普通の顔である(ただし耳と顎は特殊なパーツに改造されている)。右手中指のだけが不自然に長い。羽裏色は木賊色、羽織は袖のあるタイプ。一人称は「私」。

普段は隊長として普通に振舞っているが本性はマッドサイエンティストであり、研究や実験、中でも人体実験(『カラブリ+』では特技として挙げられるほど)を職としている。敵対者として戦う相手は敵というより実験材料として認識しており、一護達の中では当初、井上織姫の能力に強い興味を抱いていた。また、自身の興味の湧くこと以外には冷淡な反応を示している。一方で「完璧」という言葉を嫌い、「我々科学者にとって、"完璧"とは"絶望"だヨ」「今まで存在した何物よりも素晴しくあれ、だが、決して完璧である勿れ。科学者とは常にその二律背反に苦しみ続け、更にそこに快楽を見出す生物でなければならない」という独自の信念を持ち合わせている。

隊長に就任する前(200年前)から2661人もの滅却師を実験体として研究しており、現世の生き残りの滅却師の魂魄も監視役を手懐け、見殺しにすることで自らの手におさめていた。と戦っていた石田雨竜の祖父・宗弦もその方法で捕らえ、尸魂界でズタズタになるまで研究した。

カラブリ+』でのステータス表示では鬼道・霊圧が100である他は低めで、戦闘能力は低いとの記述があるが、実際にはザエルアポロ・グランツやジゼル・ジュエル、ぺぺ・ワキャブラーダ、日番谷冬獅郎(ゾンビ時)といった強敵を相手に持ち前の技術力と洞察力を駆使して完勝しており、劇中(アニメオリジナルを除く)においては雨竜やペルニダ・パルンカジャスとの戦闘以外で負傷する場面がほとんどない。卍解『金色疋殺地蔵』の毒の配合を毎回変えたり、一度戦った相手に監視用の菌を感染させたり(石田との戦闘も例外ではない)と戦闘においては用心深く、用意周到な一面も持ち合わせており、万が一自らが精製した薬品を敵に使用されることがあっても、自身の身体には自らが製作した全ての薬物に耐性を持たせている。また、将来起こりえる事態にも常に想定し警戒しているようで、雨竜が侵入した時点で後々「見えざる帝国」のような集団が現れることを予見し、元柳斎に杞憂と断じられたとはいえ進言していた。

その反面、生体研究の一環により、内服薬(補肉剤)および外科手術による失われた肉体の再生・補助や解毒など、鬼道を必要としない医療技術を持ち、場所を選ばずに即時・即効性のある高位の治療が可能。その技術は自身の片腕の体組織配置を即座に組み変える程で、治療行為が可能な隊長格は四番隊の卯ノ花烈と彼しか確認されておらず、戦闘時では希少な存在。ただし、彼の言動には治療ではなく改造の気が見え隠れするため、現世の面々はもとより、同僚の隊長格にいたるまでその方法は大いに遠慮されている。その卯ノ花とはあえて毛嫌いするという面はないが、笑顔で皮肉を言い合い腹黒さを垣間見る仲である。斬魄刀の研究にも大変熱心で、自らの斬魄刀に改造を施したり、研究のために全隊士の卍解を全て把握している。

他者との仲はあまり良好ではなく、特に更木剣八とは行動を共にする機会が多いが終始険悪になる場面が多い。過去篇では自身を名前で呼ぶことで平子真子を嫌っている節があり、猿柿ひよ里とも蛆虫の巣での一言や技術開発局での立ち振舞いを理由に揉め事を起こしている。朽木白哉とは互いに皮肉を言い合いながらも本心を隠して会話する場面が何度かある。また、アニメのバウント篇では京楽春水と何度か対立する場面があったが、以降のオリジナルストーリーでは、京楽から彼にフォローしたり(中立の立場から)擁護する発言をされることも多く、千年血戦篇では京楽から「彼なら大概のことは丸一日あればすぐに解析して結論を出す」と評価されている。とはいえ、解明した案件の報告や説明についての対応は相手の立場を問わず普通に行っている。

瀞霊廷通信内では実験レポートを掲載するコーナー「脳にキく薬」を連載しており、読者からファンレターが送られるほど支持されている。

自らの研究の夢として被造死神を造る計画、被造魂魄計画眠(ネムリ)の研究結果として、義骸技術と義魂技術を駆使した人造人間涅ネムがおり、作中に登場しているネムは七號である。誕生において自分自身の遺伝子情報(血液)を提供しており、誕生方法がどうであれ「私の娘」と呼んでおり、自らの右腕として副隊長をさせている(最終話での阿散井夫妻や死神の力を失った後の一心を除けば、作中の全隊長格で唯一の子持ちということになる)。ネムを捨て駒として扱う描写があるが、これは自身の最高傑作であるネムの耐久力に対する自信からくるものであり、第三者からの視点や表現方法の問題はさておき、彼なりの愛情表現を見せている。ネムの能力を上回る範囲で彼女に危害が及んだ場合は、治療(修理)も行う。眠計画には第三席の阿近も関わっており、この四號を生む過程で人体の脳髄を造る技術が生まれ、五號を生む過程で出た技術を用いて斬魄刀を改造し、卍解を習得して隊長の座に就いたことが千年血戦篇にて阿近の口から語られている。

目的のためには自隊の隊士すら平気で捨て駒として利用したり、自身に旅禍の情報を教えようとしない一角を独断で処刑しようとしたりといった残虐で非倫理的な行動が目立ったが、破面篇以降、マユリは異常な冷血漢というよりは、非常に掴みにくいキャラクターではあるが、その実は隊長格に相応しい傑出した才覚と使命感を併せ持つ存在として再描写された。千年血戦篇においてもこの一面が強く描写されており、他隊の隊士などからインモラルであると見なされる彼の行動や戦術も、靜霊廷を護るという使命を貫徹するための彼にとって最善の選択であるという主旨が語られている。
経歴
過去

110年前は、瀞霊廷によって危険分子と看做された護廷十三隊隊士を留置する施設・蛆虫の巣で唯一檻に閉じ込められていた思想犯であった。だが技術開発局創設を目指す当時の十二番隊隊長の浦原喜助に科学者としての実力を買われ、十二番隊第三席兼技術開発局の副局長に就任した。藍染の陰謀により浦原が追放処分、副隊長兼技術開発室長のひよ里も同時に解任されたことに伴い、繰り上がる形で隊長・局長職へ就任。
尸魂界篇

隊首会議で、一護らと対峙しながら仕留め損ねた市丸の責任を追及した。瀞霊廷侵入後、死神に変装していた石田と織姫を襲撃する。織姫の能力に興味を示し捕らえようとするが、石田に阻まれ対峙、疋殺地蔵の能力で追い詰める。しかしネムを捨て駒として扱ったことや、前述の目的・方法で宗弦を捕えていたこと、およびその末路を教えたことで彼の怒りを買い、卍解まで使用して応戦するも胴体部に即死してもおかしくないほどの大穴を開けられて倒され、自身の肉体を液体化させて戦闘から脱出する。藍染惣右介の裏切りが判明した時点で体は治っていたが、興味がないとして追うことはなかった。
破面篇

青く染めた髪を伸ばし左右に広げ、剣八・白哉・卯ノ花と共に浦原が作り出した黒腔(ガルガンタ)を通過し虚圏(ウェコムンド)へ侵攻。恋次と石田の救援に駆けつけ、ザエルアポロと交戦、一度は敵の能力に屈したふりをしていたが、石田に感染させていた監視用の菌を通じて事前に万全の対策を仕込んでおり、無傷であった。そのまま卍解で圧勝するが、ネムを苗床にザエルアポロが復活、金色疋殺地蔵を操られたため卍解を解除し、戦いは振り出しに戻ったかに見えた。しかし復活の際ネムの体内を通ったザエルアポロには超人薬が投与されており、戦闘不能に陥った彼をマユリが討ち戦いは終わる。

その後、(雨竜によれば誌面や地上波で描写できない方法で)復活したネムに瓦礫の下を掘らせ、目当てのザエルアポロの研究材料保管庫を見つけ出し、恋次と石田を治療する。通ってきた全ての黒腔が封鎖され虚圏に幽閉されるが、ザエルアポロの持つ資料に基づいて黒腔の解析に成功し、一護と卯ノ花を黒腔を通して現世に送り出す。その際、一護に浦原の弟子であることや似た面があることを指摘され、怒りを露わにしつつも彼に興味を示す。このことから浦原に対し非常に強いライバル心を窺い知ることができるが、それ以上の因縁は現時点では描かれていない。この際発した言葉は辛辣ではあるものの死地へ赴く一護の未来があることを前提としたものであることを、白哉から指摘される。

当篇の戦いが終結した後は、虚圏で行われた戦闘データの収集と研究のため虚圏に通い詰めている。

また、ザエルアポロの研究材料保管庫からルピ、ドルドーニ、チルッチの遺体を、偽空座町からクールホーンの遺体を、それぞれ技術開発局の局長室に収集していたことが千年血戦篇で明らかになっている。
死神代行消失篇

小説『BLEACH Spirits Are Forever With You』では、技術開発局を襲撃したシエンと断界で遭遇し、すぐにシエンの正体に気付いてそれを告げた。さらにピカロの能力も、正確に推測していた。一護が山本総隊長の下に訪問した際、隊長たちが集まったがマユリは出席せず、原作では出番はなかった。アニメでは、最終回のエンドロールに登場して発明の最中だった。
千年血戦篇

外見が黒塗りに白い縦線という化粧にツタンカーメンのマスクを思わせる金色の巨大なフード状の頭飾りという、より目立つものとなっている。何者かが虚を大量に消滅させたことで尸魂界と現世の魂魄のバランスが深刻なレベルまで崩れた時には、魂魄矯正のために無断で流魂街の住民二万六千を消去すると共に、原因が滅却師の仕業であることを突き止める。隊首会後の元柳斎との会話で、千年前に死神と滅却師が戦った詳細を知っていたらしく、ユーハバッハを完全に倒しきれず、石田が旅禍として攻め込んできた時も忠告を聞かなかった元柳斎にこの度の騒動の非があるのではと言及していた。「見えざる帝国」が尸魂界を襲撃すると自らも出撃するが、交戦の有無および相手不明。敵が卍解に対処する方法があることをマユリが事前に隊首会議で忠告していたにもかかわらず、4名の隊長が卍解を奪われたという報告を受け、彼らの愚鈍さを罵倒した。

「見えざる帝国」が一時撤兵した後、一護にハッシュヴァルトに両断された卍解『天鎖斬月』の修復が不可能なこととその理由を伝える。戦況立て直しのため零番隊が瀞霊廷を訪れた際は、修多羅千手丸と嫌味を言い交わすなど何らかの因縁がある様子を見せた。一護たちが霊王宮へ向かった後は、ネムと共に局長室に籠って発明と吉良の治療に当たっていた。

二回目の侵攻の際は、「見えざる帝国」が瀞霊廷の影の中に潜んでいたこと、影から自由に出入りできることを看破。局長室を影ができないよう改装し、ネムと共に影ができない光り輝く装束(爆発反応装甲)を着て、技術開発局に現れたアスキン・ナックルヴァールと対峙するが、ナックルヴァール自身がマユリを「面倒な相手」と認識して警戒したため撤退しようとし、マユリも分析する時間が欲しいことから追わなかったために交戦はしなかった。

ナックルヴァール撤退後は虚園から帰還した浦原と合流し、研究室から戦況を見守っていたが、ジゼル・ジュエルの能力に興味を示し、ネムと共に出陣。


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