海軍大将（かいぐんたいしょう、英語: Admiral）は、大日本帝国海軍の大将。将官の最上級。元帥の称号を与えられた海軍大将を元帥海軍大将と呼ぶ。
概要と共に海軍大将の階級が設けられた。
1898年（明治31年）以降は元帥府に列せられ、元帥の称号を与えられた海軍大将を元帥海軍大将と呼ぶ。
官吏としては親任官、位階は正四位である[1]。 日本海軍の海軍大将は西郷従道の進級から塚原二四三、井上成美の進級まで合計77名。71名は人事異動に基づく定期進級である。残る6名のうち川村純義は病死後に、遠藤喜一、南雲忠一、高木武雄、山縣正郷、伊藤整一は第二次大戦中に戦死した中将に対して、生前の戦功と戦死に対する顕彰として大将に特進したものである。なお、名前が太字のものは元帥、補職について名称の変更があるものは代表的なもので統一している。表中の略語の意味は次の通りである。 GF：連合艦隊 CF：支那方面艦隊 F：艦隊 AF：航空艦隊 横鎮：横須賀鎮守府 呉鎮：呉鎮守府 佐鎮：佐世保鎮守府 舞鎮：舞鶴鎮守府 旅鎮：旅順鎮守府 姓名肖像進級時期出身海軍省軍令部司令長官 軍務局長部長 横鎮 舞鎮 軍務局長 海軍大輔 佐鎮、呉鎮、旅鎮 横鎮、佐鎮 舞鎮 舞鎮 横鎮 作戦部長1F,2F 佐鎮 軍務局長 佐鎮 軍務局長1F 呉鎮 呉鎮 横鎮,佐鎮 佐鎮,舞鎮 呉鎮 作戦部長GF 佐鎮 横鎮,舞鎮
大日本帝国海軍大将一覧
西郷従道1894年（明治27年）10月3日鹿児島・草創大臣
樺山資紀1895年（明治28年）5月10日鹿児島・草創大臣,次官
伊東祐亨1898年（明治31年）9月28日鹿児島・草創軍務局長部長GF
井上良馨1901年（明治34年）12月24日鹿児島・草創軍務局長部長常備艦隊
東郷平八郎1904年（明治37年）6月6日鹿児島・草創部長GF
山本権兵衛1904年（明治37年）6月6日鹿児島・2期大臣
有栖川宮威仁親王1904年（明治37年）6月28日皇族・草創
川村純義1904年（明治37年）8月12日鹿児島・草創海軍卿
柴山矢八1905年（明治38年）11月18日鹿児島・草創常備艦隊
鮫島員規1905年（明治38年）11月18日鹿児島・草創常備艦隊
日高壮之丞1908年（明治41年）8月7日鹿児島・2期常備艦隊
片岡七郎1910年（明治43年）12月1日鹿児島・3期1F,3F
上村彦之丞1910年（明治43年）12月1日鹿児島・4期軍務局長次長1F,2F
伊集院五郎1910年（明治43年）12月1日鹿児島英海大部長,次長
出羽重遠1912年（明治45年）7月9日福島・5期軍務局長次長1F,2F,4F
瓜生外吉1912年（大正元年）10月16日石川アナポリス作戦部長佐鎮,横鎮
斎藤実1912年（大正元年）10月16日岩手・6期大臣,次官
三須宗太郎1913年（大正2年）9月25日滋賀・5期次長旅鎮,舞鎮
島村速雄1915年（大正4年）8月28日高知・7期部長2F
加藤友三郎1915年（大正4年）8月28日広島・7期大臣,次官
吉松茂太郎1916年（大正5年）12月1日高知・7期作戦部長GF,2F
藤井較一1916年（大正5年）12月1日岡山・7期次長1F
八代六郎1918年（大正7年）7月2日愛知・8期大臣2F
加藤定吉1918年（大正7年）7月2日東京・10期2F
山下源太郎1918年（大正7年）7月2日山形・10期部長,次長
名和又八郎1918年（大正7年）7月2日福井・10期2F
村上格一1918年（大正7年）7月2日佐賀・11期大臣3F
