海街diary
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この項目では、吉田秋生による漫画について説明しています。この漫画を原作とした実写映画については「海街diary (映画)」をご覧ください。

海街diary
ジャンル青春
漫画
作者吉田秋生
出版社小学館
掲載誌月刊フラワーズ
レーベルフラワーコミックス
発表号2006年8月号 - 2018年8月号
巻数全9巻
その他不定期連載
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『海街diary』(うみまちダイアリー)は、吉田秋生による日本漫画作品。『月刊フラワーズ』(小学館)にて、2006年8月号から2018年8月号まで不定期連載された[1]。『ラヴァーズ・キス』とのクロスオーバー作品である。また作者曰くこの二作品と今後描く作品で鎌倉三部作を考えている[2]。番外編「通り雨のあとに」はスピンオフ作品『詩歌川百景』に繋ぐエピソードになる。

第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013[2]、第61回小学館漫画賞一般向け部門[3]受賞。2018年12月時点でシリーズ累計発行部数は360万部を突破している[4]

2015年に実写映画が公開。2017年に舞台化作品が上演。
あらすじ

神奈川県鎌倉市で暮らす香田三姉妹の元に、自分たちが幼いころに離婚して家を出て行った父の訃報が届いた。次女・佳乃は15年以上会っていない父の死を特に何とも思えず、父との思い出が殆どない三女・千佳も佳乃と同じ気持ちだった。それでも長女・幸の頼みで葬式に出るために山形へ赴いた佳乃と千佳は、そこで年齢の割にしっかりしている中学1年生の異母妹・浅野すずと初めて出会う。

既に母も亡くしていたすずは父の再々婚相手の家族と暮らしていた。気丈だが感情を見せないすずに対し、葬儀の打ち合わせで会った亡父の妻・陽子は頼りなく、佳乃はすずの今後について安請け合いする陽子に不信感を抱く。妹2人と違って記憶が確かな幸は父を許せず、夜勤を口実に欠席するつもりだったが、妹からのメールで事情を知ると徹夜を押して急行して葬式に出席する。葬式からの帰り、すずは幸から亡父のことで感謝の言葉をかけられ、堪えていた感情が爆発するように号泣した。幸はそんなすずに「鎌倉に来て一緒に暮らそう」と誘い、すずは快諾した。

そして、四十九日を済ませた翌週に、父を亡くした地を後にしたすずが鎌倉の異母姉たちが住む一軒家に引っ越してきた。異母妹を「四女」として迎えた香田家の新たな共同生活が始まる。

月日が流れ、鎌倉の生活に馴染んだすずの下を金沢から母の妹だという人が訪ねてくる。すずは不倫から始まった両親の関係や自身の出生に関して負い目を感じており、特に自分の母の話題を香田家では避けていた。母の実家は自分達を嫌って縁を切ったと思い込んでいたため、叔母の訪問を受けても今更という気持ちが強かった。しかし叔母から母とその実家の事情を聞いて、お互いを大切に思い合っていたことを知り、遺産相続の話し合いのために姉たちと金沢を訪れた際に伯父から亡母の振袖を贈られる。

さらに月日が流れ、中学3年に進級したすずは高校進学について選択する立場になるが、普通の高校か奨学金を貰える女子サッカーのある高校かを決められず、ヤスこと井上監督を介して打診のあった静岡の掛川学院からのオファーにも戸惑うばかりだった。また、幸、佳乃、千佳の恋愛模様も新たな局面を迎えていた。
登場人物
香田家
香田幸(こうだ さち)
長女。物語開始時、29歳。容姿は黒髪のショートカット。鎌倉市民病院の
内科病棟に勤務する看護師。通称は「シャチ」。妹には「愛の旅人」と呼ばれる。父親を喪い憔悴していた異母妹のすずを気にかけ、鎌倉に引き取った。生真面目で毅然とした性格は教師だった母方の祖母譲りで、実の母・都とは会うたびに衝突し、妹たちと口論になることも少なくない。同じ病院の小児科医・椎名和也と不倫関係だったが、彼とのボストン行きの誘いを断って関係を断つ。その後、師長から打診されていた緩和ケア病棟に異動し、主任に昇格したほか、7巻では同じ病院に勤務する井上泰之と恋仲となった。実は弱いのに飲みたがり泥酔する。交際相手と上手くいかないと果物を大量に買ってくる傾向にある。千佳が妊娠した事実をたまたま知ったすずに口止めし、千佳が子供の父親である三蔵にすら隠そうとしたことを知って叱責する。
香田佳乃(こうだ よしの)
次女。物語開始時、22歳。容姿はパーマをかけたセミロング。短大卒業後に地元の鎌倉八幡信用金庫で働くOL。当初は信用金庫の窓口業務がメインだったが、3巻目で上司の坂下課長と共に外回りも担当するようになった。通称は「よっちゃん」。他の姉妹からは「愛の狩人」と呼ばれる。カマドウマが苦手。仕事柄、金に関してシビアだが、その反面、酒癖が悪い上に男運が極めて悪く、昔ホストに100万円貢いだことがある。(『ラヴァーズ・キス』の1年前の)藤井朋章と付き合っていたが、朋章には外資系企業で働いていると偽り、後に互いの秘密が暴露され関係に終止符を打つ。それ以降はしばらく男に縁がなく酒に愉しみを見出していたが、新しく上司になった坂下美海に恋心を抱き、猛烈にアタックして仕事に意欲を燃やすようになり、美海と相思相愛の仲になる。
香田千佳(こうだ ちか)
三女。物語開始時、19歳。容姿は冒頭では団子に結わえていたが、恋人である浜田三蔵店長とお揃いにするため、父の葬儀の前日にアフロヘアーにした。顔にそばかすがある。スポーツ用品店「スポーツ・マックス」藤沢店勤務。行動は破天荒で一番掴み所のない性格。勤務先が後援をしている縁で地元のサッカークラブ・湘南オクトパスのメンバーと面識がある。口論の頻度が多い幸と佳乃の関係の本質を理解している。すずと特に仲が良く、三蔵の子を妊娠していることを告げた。姉たちに叱責されて妊娠を三蔵に告げ、帰国した彼と結婚した。すずの卒業式の日、息子・走馬(らんま)を出産した。実写映画版では髪型は変わらず終始シニヨンにしている。一部のシーンでは眼鏡を掛けている。
浅野すず(あさの すず)
本作の主人公。香田三姉妹の異母妹。引き取られた先の香田家での立場は「四女」。物語開始時、13歳。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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