海猿
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海猿
ジャンル
青年漫画
漫画
作者佐藤秀峰
小森陽一(原案・取材)
出版社小学館
掲載誌週刊ヤングサンデー
レーベル小学館ヤングサンデーコミックス
発表期間1998年12月 - 2001年6月
巻数全12巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『海猿』(うみざる)は、作者佐藤秀峰、原案・取材小森陽一による日本漫画。この原作漫画は1999年より連載され2001年に完結したものの、翌2002年にテレビドラマ化、さらに2004年に映画化され、さらに続編も幾つか制作された。
概要

海上保安官である仙崎大輔を主人公として、海難救助を中心とした海上保安官の活躍を描く。1999年から2001年にかけて小学館週刊ヤングサンデー』に連載。2014年12月時点で販売累計部数は500万部を突破している[1]

作中の事件事故の一部は現実に発生したものをモチーフにしており、連載終盤での工作船(不審船)事件などタイムリーな話題も取り入れられた。

小森陽一が読み切り用の原作として書いた「七管の海」が原案となっている。その時点での主人公の名前は仙崎勇(ゆう)[2]

漫画を原作として複数回実写化されており、2002年と2003年にNHK大映テレビ制作)で単発テレビドラマ化された後、2004年6月にフジテレビロボット制作で実写映画化した。更に2005年から2012年にかけて映画(パート1)の続編として物語が連続したテレビドラマ1作品と映画3作品が制作され、8年に亘るシリーズ作品となった。なお、実写版はオリジナルストーリーとなっている。
海猿の由来

潜水士を指して「海猿」を使用するのは本作品における創作であり、海中でのように敏捷に活躍するイメージに由来した造語とされる。歯を食いしばることの多い業務であり猿の歯ぐきを連想させることから猿を隠語として扱ったという説もある。

一連の映画やドラマのヒット以降、マスコミや一般人が海上保安官の潜水士を指して「海猿」を用いる例も散見されるようになっている。海上保安庁自身も広報などでこの用語を用いる事がある[3]

なお、実際の猿は海中に潜って敏捷に活動することはない。シーモンキーとも全く関係がない。

また、海中で高圧空気による呼吸をしている場合の激しい運動や急な深度変化は、窒素酔い潜水病の原因となるため慎まれている。
あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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密航船救出編
栗ノ上岩礁付近で、鳳来号が舵を故障し漂流。巡視船ながれに出動要請が下る。現場に到着すると鳳来号は炎上していた。ながれの海上保安官により、乗員名簿記載の全員を救出した。しかし、仙崎は、蓋が溶接されたコンテナの中の密航者を発見。沈没までの残された時間は最大でも15分。溶接されたコンテナを開けて密航者を助けるための時間は足りない。(1巻前半、フジテレビ版ドラマ部に該当あり)。
陸上捜査編
密航船の一件で、勝手な行動をとった仙崎には、謹慎処分が下った。しかし、謹慎処分が途中で解除になり、保安部へ招集される。保安部には、ながれの姿はなく、陸上捜査担当の警備専門官がいた。仙崎の任務は、拳銃の密輸が疑われる現場で釣り人の姿で張り込みを行うこと。しかし、その現場に数時間放っておかれ怒りが露な美晴がいた(1巻後半)。
たけちゃん一家救出編
仙崎の近所に住むたけちゃんの一家は波の高い日だが、クルーザーを出航させた。たけちゃんの母親の再婚が決まり、これが最後の親子4人が揃える機会だったからだ。防波堤をでたところで、クルーザーが転覆。たけちゃんは、クルーザー内でかくれんぼをしており、そのままクルーザーごと漂流していた。2つの岩にかろうじてひっかかり沈没は免れているが、少しでも船体を動かせば沈没しかねない(2巻?3巻前段、テレビドラマ部に該当あり、ただし遭難者は下川の娘)。
仙崎と美晴の葛藤
たけちゃんの母の死亡をきっかけに仙崎と美晴は悩みを続ける。仙崎は、もう2度と人の死を見たくないと無理な勤務を行い怪我をする。また、美晴は事実だけはかけるが、自分の記事を書けなくなったことで、新聞社退職を決意する。この葛藤を乗り越えるため、仙崎は美晴を救い、美晴は仙崎を救っていく(3巻中盤)。
潜水士訓練編
潜水士になるために、呉の海上保安大学校、潜水技術課程研修に参加した仙崎たち。耳抜きができないため水深40mまで潜れない三島。弱点を乗り越えるためレジャーダイビングと称して潜水の自主訓練を行っていた同期たち。しかし、突然の潮流の変化により、三島と工藤が遭難。三島の負傷・ボンベの故障で、浮上できない三島と工藤。工藤は三島にボンベを渡し、減圧時間を無視した緊急浮上を行う。工藤の誘導により、三島を救出した仙崎たち。しかし、工藤は緊急浮上により減圧症による肺出血を起こして死んでしまう(3巻後段?5巻前段、映画第1作目に該当するが工藤殉職の経緯は原作とは異なる)。
博多祇園山笠編

不審船追跡編
フジテレビ版ドラマに該当があるが、威嚇発砲後の展開が大きく異なる。能登半島沖不審船事件がモデル。(原作とドラマの間に発生した九州南西海域工作船事件がモデル)。
エイジアントリップ号編

くろーばー号編
1999年12月22日13時58分、関門海峡。大型フェリー「くろーばー号」が小型汽船を追い越そうと航路を変更したが、その航路上には沈没船エイジアントリップ号があった。くろーばー号はエイジアントリップ号と汽船の間を航行しようとするが、失敗してエイジアントリップ号上部に接触。船底には亀裂が入り、浸水していた。事故対策本部は大規模海難と認定し、仙崎達、潜水士も乗客の避難誘導を行う。そんな中、ボートに乗り移るため、並んでいた乗客がパニックを起こしかけ、1人の乗客が妊婦にぶつかり、妊婦は顔に怪我をする。妊婦はくろーばー号売店販売員の本間恵だった。仙崎は処置を終えた本間を脱出口まで送る際、行方不明のくろーばー号航海長を発見。現場には撤収命令が下り、仙崎は2人と共に沈んで行くくろーばー号に取り残されてしまう。(6巻中盤?7巻前段、NHK版ドラマの2本目、及び映画第2作目に該当)
ながれ号下船編
仙崎と池澤に巡視船かいこうへの転任が言い渡される。かいこうは救難強化型巡視船で、仙崎達はその潜水チームに加えられることになった。ながれとの別れを寂しがる仙崎を、池澤と勝田は「転任なんて大したことじゃない」と励ます(7巻中盤)。
海賊船追跡編

鐘前漁船遭難編

美晴編

入谷の苦悩編

J-WING機遭難編
20世紀最後の日の2000年12月31日。羽田発福岡行J-WING206便は通常通り羽田空港を離陸したが、垂直尾翼の損傷により操縦困難な状況に陥る。206便は福岡空港着陸を要請するが、福岡空港は市街地に近いことがあり、難色が示される。そこで仙崎の提言により、福岡沖に着陸誘導灯を設置して海上への不時着水を行うことになる。そして迎えた不時着水の時、206便は着水したものの、機体は2つに分断された。直ちに救出活動が開始されるが、生存者も多数いる反面、犠牲者も相当数に及んだ。機首部の捜索の途中で、入谷が機体に挟まれてしまう。この地点の水深は約50m。通常の装備で無事に潜水できる限界を超えている。仙崎は、入谷に自分のボンベも渡し、一旦脱出。深深度潜水に臨むことにする(10巻中段?12巻、映画第4作目に該当)。
登場人物

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仙崎 大輔
初登場時(第1話)19歳。ながれ航海士補。
浦部 美晴
初登場時(第1話)22歳。毎朝新聞社記者。
勝田 孝太郎
初登場時(第1話)45歳。ながれ船長。
佐伯 道夫
初登場時(第1話)41歳。ながれ航海長。
池澤 真樹
初登場時(第1話)30歳。ながれ航海士・潜水士→後に殉職。
三池 健児
初登場時(第1話)24歳。ながれ通信士補。
酒井 直人
初登場時(名前は第2話)?歳。シーホーク機長。
汪 美花
鳳来での密航者の1人。
藤堂
第七管区海上保安本部福岡海上保安部警備課所属の警備専門官。ナムの密輸についての捜査中にタバコを買いに行き、その最中に独断行動をとった部下が殉職したため、それ以降禁煙中。
ナム・ワンチャイ
ベトナム人運び屋。木材運搬船マイルス号で拳銃を密輸
原子
福岡県警察本部の警察官。ナムを尾行中の仙崎を不審者として逮捕。警察官にはあるまじき服装をしている。
峯村
第七管区海上保安本部福岡海上保安部警備課課長。
登場巡視船等
ながれ
第七管区海上保安本部所属の巡視船。番号PS03。
[4]
はかた
第七管区海上保安本部所属の巡視船。番号PLH31。第1話で就航をお披露目されている船舶。
かいこう
第七管区海上保安本部所属の巡視船。番号PLH22。
シーホーク1号
第七管区海上保安本部所属のヘリコプター。番号JA6256。
シースワロー
第七管区海上保安本部所属のヘリコプター。番号不明。巡視船「かいこう」に搭載。
登場遭難船
鳳来
中国船籍の船舶。第1話で舵が故障して漂流。


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