海燕ジョーの奇跡
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル 文学

『海燕ジョーの奇跡』(うみつばめジョーのきせき)は、佐木隆三1980年に発表した小説。また、これを原作とした1984年公開の日本映画である。沖縄暴力団抗争が続く中で、抗争相手のトップを狙撃したヒットマンの逃避行を描く。

第4次沖縄抗争の中で起こった旭琉会理事長射殺事件(1974年10月24日)をモデルにしたフィクションである[1]。実際は、モデルになった主犯の男は直ちに自首し、懲役13年の刑を受け服役。出所後は漁師になったが、2009年に海難事故で行方不明。

佐木は本作に先立ち、「褐色の銃弾」(「別冊問題小説」1976年春季号掲載、1977年単行本『殺人百科』に収録)で、理事長射殺事件を取り上げている。モデルの男については佐野真一が『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』で書いている。
小説

1979年、『小説新潮別冊』に4回にわたって連載された。1980年、新潮社より単行本化された。
あらすじ

沖縄暴力団、島袋一家は琉球連合から破門される。親分の島袋は逃亡し、島袋一家が追い詰められる状況の中、ジョーは琉球連合理事長の金城を高級キャバレーの店内で射殺する。

ジョーは逃亡生活に入り、サロン「ミッチー」のママ(ミッチー姐、親分の元愛人)の紹介で黒人女性の住むハウスに転がり込む。米軍基地内で琉球連合の男に見つかるが、危ないところを、顔見知りの元革命運動家、上勢頭に助けられる。

ミッチー姐から「フィリピンの与那嶺を訪ねるように」との親分の伝言を聞き、ジョーは上勢頭の仲介で漁船に乗り、与那国、台湾を経てフィリピンに向かう。

ジョーの役目は覚せい剤ルートの強化だった。フィリピンで与那嶺から麻薬の製造法を教えられる。また、かつて自分と母を捨てたフィリピン人の父親に対面する。落ちぶれていた父親には、漢方薬と偽って覚せい剤の原料(麻黄)を栽培してもらう。

麻薬取引も軌道に乗りつつあった頃、恋人の陽子がフィリピンを訪ねてくる。陽子から、与那嶺はかつて仮想敵としていたはずの真岡組(本土の暴力団)所属であったことを知り、親分の真意を疑うようになる。

ある日の取引で身元がばれ、危ういところを陽子に助けられる。与那嶺も殺されたらしい。ジョーは偽造パスポートを手に入れ、陽子とともに沖縄へ帰る。

沖縄で親分に再会したジョーは、真岡組と手を組むことを知らされる。ジョーが逃亡している間、島袋一家への報復はすさまじく6人が殺されていた。

ジョーは琉球連合のもう1人の理事長、仲宗根を狙うことを決意する。報復で殺された男の弟とペアを組み、ついに仲宗根を射殺する。再びジョーは逃走するが、警官隊に包囲されてしまう。
映画

海燕ジョーの奇跡
THE MIRACLE OF JOE PETREL
監督
藤田敏八
脚本神波史男
内田栄一
藤田敏八
原作佐木隆三
製作奥山和由
出演者時任三郎
藤谷美和子
音楽宇崎竜童
主題歌アン・ベルトゥッチ
「ランナウェイ・ランアフター」
撮影鈴木達夫
編集井上治
製作会社三船プロダクション
松竹富士
配給松竹富士
公開1984年4月28日
上映時間133分
製作国 日本
言語日本語
配給収入3億3800万円[2]
テンプレートを表示

ポータル 映画
プロジェクト 映画

キャスト

時任三郎(海燕ジョー)

藤谷美和子(陽子)

清水健太郎(ルポライター・沢井)

正司歌江(琉球食堂の女将ヤス子)

オマー・カマー(ジョーの父ロペス)

辻伊万里(ジョーの母ウタ)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:55 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef