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ジャンル少年漫画
漫画
作者安永航一郎
出版社小学館
掲載誌週刊少年サンデー増刊号
発表期間1992年 - 1994年
巻数全4巻
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『海底人類アンチョビー』(かいていじんるいアンチョビー)は、安永航一郎による少年漫画。『週刊少年サンデー増刊号』に1992年から1994年にかけて連載。全4巻。SFギャグ海洋学園もの。 『陸軍中野予備校』の『少年サンデー』連載終了後、本誌で不定期連載だった『巨乳ハンター』に続いて『増刊サンデー』で連載される。 安永の作品はコミックスの発刊が途中で停止したり、期間が開くことも多いが、本作はさほど遅延なく全巻が発刊されている。 同時期に『少年キャプテン』で連載していた『頑丈人間スパルタカス』コミックスの巻末コメントでは、本作に対する『増刊サンデー』編集サイドからの圧力があったことを漏らしており、編集者から辞書を手渡されて「これに載っていない表現は使わないでください」と嫌がらせのような仕打ちを受けるなど、連載が非常に苦痛だったと記している。 安永にとっては、『県立地球防衛軍』以来続いていた『少年サンデー』系最後の連載作品となる。 手塚治虫の『海のトリトン』のオマージュないしはパロディであることが、第1話のセリフで明示されている。 平凡な中学生だった新巻圭(あらまき けい)は、ある日突然、海底国家・アンチョビー王国の王子だったと明かされ、家から放り出される。さらに王国はつい先日、宿敵ホンダワラ帝国の攻撃を受け壊滅したことを、すね毛の濃い腹心・スモークから知らされる。ほとんど孤立無援となったケイ王子たちだが、ホンダワラ帝国の地上侵攻計画を阻止するため、ホンダワラの王女・オキアミスたちと、しょーもないバトルを繰り広げる。しかし物語が進むにつれ、彼らにとって驚愕の事実が明らかになる。
概要
あらすじ
登場人物
主要人物
新巻 圭(あらまき けい) / アマジオ・サーモン・ケイ王子
アトランティスの流れを汲み2万年の歴史を誇ったアンチョビー王国最後の王子。海仙中学2年生→3年生。14→15歳。倫理観に著しく欠けるアンチョビー一族の中では比較的常識的でマトモだがバカ。通称もバカ王子。戦うのが大嫌い。泳ぎも魚も苦手だったが、スモークの特訓で克服した。バカだが根は真面目なようで、文化祭に向けてヘチマの研究をしている(喫茶店の飾りとして貼り出された)。全くの地上人として育つが、ある日エラと水かきが出来ると父親にアンチョビー王子であると打ち明けられて家を追い出される。やけくそになって玄界灘の海のトリトンになってやると豪語するが、海辺で出会ったスモークから王国の滅亡を伝えられ、中学2年1学期分、「アホな民族衣装着て盗んだ魚を食うホームレス生活」を余儀なくされる。その間に泳ぎだけは達者になったが、結局育ての父が実の父かつアンチョビー皇帝であることが判明。「繁殖(ナンパ)」のため旅だった父に代わって新巻家に戻るものの、イールらに拉致されて捕虜となり、オキアミスと結婚させられそうになったり、海底金山掘りをやらされるなど散々な目に遭う。婚姻を妨害しようとしたイールの手引きで脱出したものの、皇帝に怒られてオキアミス救出に舞い戻る羽目に。だが、皇帝の仕返しでホンダワラが壊滅し、オキアミスとモルミルスが中学に編入したためしばらくはほのぼの学園生活を送っていたが、海底要塞モリアワセを完成させたホンダワラが地上侵攻を開始したため苦悩することに。だが、圭自身は結局ほぼなにもしないままホンダワラとの休戦が成立し、背後で糸を引いていた地底共和国カランバは自滅することになった。最終的には新巻家で親子4人暮らすことになり、オキアミスから「ばか兄貴」と呼ばれるようになったことだけがちょっと嬉しいというオチがついた。
オキアミス / アニサキス・サーモン・オキアミス王女
ホンダワラ帝国の一の剣の使い手で第3[1]王女。というのは真っ赤な嘘で実はアンチョビー王国最後の王女。年齢はおよそ14歳。圭に負けず劣らぬバカ。馬鹿力だけが取り柄と思われ姉のモルミルスにホンダワラ帝国先遣隊としてアンチョビー残党狩り(と称する「左遷」)に向かうよう命じられ、前線基地として銭湯「龍宮湯」を建設。経営者兼看板娘として番台に座り、毎日爺さんたちの裸を見るハメになる。このため通称は銭湯王女。圭に幾度となく戦いを挑むが毎度失敗。必殺剣をかわされ崖から海に蹴りこまれる、火炎放射器で焼かれる、オリハリセンでシバかれるなど散々な目に遭う。だが、オキアミスを慕うイールが夜道で圭を襲撃して捕虜にしたことで本国に戻れることになったが、そこで待っていたのは圭との政略結婚。圭の脱走でご破算になったが、実は圭とは兄妹であり、仇であるはずのアンチョビーの王女だと判明し混乱する。が、それも一時のことでオリハリセンで民家を破壊したり海仙中学に編入して圭たちと学園生活を送るなどそれなりに楽しく過ごす。一方で1ヶ月間の営業停止騒ぎ[2]のあった龍宮湯が経営危機に陥るが、スモーク直伝のサービスで立ち直った。