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河南料理
海南料理(かいなんりょうり)は、中華人民共和国海南省海南島の郷土料理[1]。 海南は、海の幸、山の幸の両方が新鮮で豊富に採れ、料理に用いられている。特に海鮮料理の人気が高い[1]。南方系であるため、米を使用した料理も多い[1]。
概要
熱帯気候のため、海南料理の味付けは、あっさりしてさっぱりするようなものが多い[2]。食材本来の味を活かすことを追求するため、調理手順は複雑ではないが、新鮮で質の良い材料が必要となってくる[3]。このため、海南料理は美容と健康に良いとされる[2]。 1939年に日本で出版された『海南島読本』(南支調査会著・出版)では、海南料理について以下のように評している[4]。 「広東料理の末流という外はない」「田舎料理の範囲を脱しない」としながらも「流石広東の末流」とし、「浙江、福建からの移住地であるため、それらの地方色が濃厚に加味されているように思われる」と評している。海南島独特の面目がある料理例として「アヒルの舌の吸い物」「魚の唇の煮込み物」「鳥の肝の揚げ物」に異色があるとしている。 果物は豊富であるが、台湾の果物よりは質は劣る。ヤシをはじめ在来品種は豊富にある。 以下のような酒がある[5]。 中華人民共和国産のコーヒーとしては雲南省のものが知られるが、近代中国でコーヒー栽培の産業化に初めて成功したのは海南島だとされる[5]。1908年に華僑がマレーシアからコーヒーを持ち込んだとされる[5]。
海南島読本の評
主な料理
海南四大料理[1]
文昌鶏 - 文昌市産の鶏。
和楽蟹
東山羊 - 万寧市東山嶺(中国語版)地区で飼育されるヤギ。
嘉積鴨 - 瓊海市嘉積地区産のアヒル。
その他、代表的な料理
椰子鶏[2] - 鶏肉を煮込んだココナッツジュースベースのスープ[2]。
燕の巣[1]
焙乳豚[1] - 子豚の丸焼き[5]。
竹筒飯[1]
苗族五色飯[1]
椰子船[1] - ココナッツの実にもち米を入れて炊き上げたココナッツご飯[5]。
山蘭酒[1] - 原生米から造った酒[5]。
清補涼(中国語版)[1] - 豆類などのココナッツミルクがけ[3]。
炒冰(中国語版)[1] - 搾りたてのフルーツジュースを急速冷却して作るシャーベット[5]。
椰子鶏
清補涼
酒
山蘭米を原料とした酒
サツマイモを原料とした酒
バナナを原料とした酒
ヤシ酒
薬酒
コーヒー福山珈琲の看板
興隆珈琲(中国語版) - 海南省万寧市興隆鎮の特産コーヒー。1954年から栽培を行っている[6]。
出典^ a b c d e f g h i j k l m “ ⇒海南島の食文化”. 海南省政府観光局公式サイト. 2024年4月25日閲覧。
^ a b c d “ ⇒食材そのものの味を活かすことを追求した海南料理「椰子鶏」”. 人民網日本語版 (2017年12月4日). 2024年4月25日閲覧。