海の上のピアニスト
La leggenda del pianista sull'oceano
監督ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本ジュゼッペ・トルナトーレ
原作アレッサンドロ・バリッコ
『ノヴェチェント
海の上のピアニスト
Novecento. Un monologo
著者アレッサンドロ・バリッコ
訳者草皆伸子
発行日 1994年7月
1999年11月
発行元白水社
国 イタリア
言語イタリア語
ページ数152
公式サイトwww.hakusuisha.co.jp
コードISBN 978-4-560-04670-8
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『海の上のピアニスト』(うみのうえのピアニスト、伊: La leggenda del pianista sull'oceano、英: The Legend of 1900) は、1998年のイタリアのドラマ映画。監督はジュゼッペ・トルナトーレ、出演はティム・ロスとプルイット・テイラー・ヴィンスなど。豪華客船の中で生まれ、生涯船を降りることのなかったピアニストの物語で[4]、原作はアレッサンドロ・バリッコの独白劇『ノヴェチェント(イタリア語版)』[注 1]。 第二次世界大戦の終戦直後、マックス・トゥーニーは愛用のトランペットを金に換えるために楽器屋を訪れた。彼はトランペットを売った後になって、店主にもう一度だけトランペットを吹かせて欲しいと頼む。彼の演奏を聴いた店主は、同じ曲がピアノで刻まれたレコードを持ち出し、曲と演奏者の名前を尋ねた。すると彼は、「1900 (ナインティーン・ハンドレッド)」と呼ばれた男の物語を語り始める。 大西洋を往復する豪華客船ヴァージニアン号。その上で産み捨てられた赤ん坊を拾った黒人機関士のダニー・ブートマンは、その子に自分の名前、捨て置かれていた箱の名前、生まれた西暦などから「ダニー・ブードマン・T.D.(Thanks Danny)レモン・1900」と名付けて大切に育てる。しかし、ダニーは1900が8歳の時に事故で帰らぬ人となった。1900はダニーの葬儀で流れた音楽に惹かれ、ピアノを弾き始める。 1927年、成長した1900は嵐の夜に船酔いで動けないマックス(コーン)と出会い、共に船内でバンド演奏をすることになる。その誰も聴いたことの無い音楽の噂は瞬く間に広がった。そんな中、ジャズを生んだというピアニストのジェリー・ロール・モートンも噂を聞きつけ、ピアノ演奏による決闘を申し込んでくるが、奇跡のようなピアノ演奏で1900は見事にモートンを打ち負かす。 ある日、レコード会社が1900の音楽を世間に広めようと録音にやってきた。1900はろくに話も聴かず演奏を始める。この時、何気なく窓に目をやると美しい女がそこに見えた。彼はすぐに恋に落ちてしまい、演奏した音楽には愛が溢れていた。録音が終わると、1900は契約を破棄してレコードを持ち去る。 1900が何も行動できずにいると、彼女が船を降りる時がやってくる。1900は勇気を出して会話をするが、レコードを渡すことは人ごみで果たすことはできなかった。1900はレコードを割り砕き、ゴミ箱に捨ててしまう。 彼女に会いに行くために1900はついに船を降りることを決意する。仲間たちが見送る中、1900は階段をゆっくりと降りていった。しかし、途中で立ち止まり、何も言わずに船の上に戻ってきてしまう。それから月日は経ち、マックスも船を降り、1900だけが船に残り続けた。 1946年、楽器屋の店主から、戦争で朽ち果てたヴァージニアン号を解体するために、船にダイナマイトが仕掛けられたと知らされたマックスは、船内にまだ1900が残っていることを必死で訴え、強引に入船する。自らがゴミ箱から拾い上げ、後に楽器屋の店主が入手したレコードを借り出して。 しかし、いくら探しても船内に1900の姿は無く、レコードを流しても応答は無い。
ストーリー