海がきこえる
ジャンル青春
アニメ
原作氷室冴子
監督望月智充
脚本中村香
キャラクターデザイン近藤勝也
音楽永田茂
アニメーション制作スタジオジブリ若手制作集団
製作徳間書店
日本テレビ放送網
スタジオジブリ
放送局日本テレビ系
放送期間1993年5月5日 -
話数全1回
映画
配給スタジオジブリ
封切日1993年12月25日[1]
上映時間72分
その他同時上映「そらいろのたね」「なんだろう」[注 1]
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プロジェクトアニメ・映画
ポータルアニメ・映画
『海がきこえる』(うみがきこえる、英題:Ocean Waves)は、日本テレビ開局40周年記念番組として放送されたアニメ作品[2]。氷室冴子による同名の小説を原作に、スタジオジブリが初のテレビ向け作品として制作した[1][3]。1993年5月5日(こどもの日)に「進め!青春少年」として90分間のスペシャルアニメとして日本テレビで放送された後、一部の日本テレビ系列局でも放映された[2]。テレビ放映後にはいくつかの映画館でも上映され、2016年には限定2館の上映ながらアメリカでも劇場公開された[4][5]。
芸術文化振興基金助成事業の一環として制作され、第31回(1993年度)ギャラクシー賞で奨励賞を受賞している。 スタジオジブリ制作の長編作品の中では唯一、劇場用ではなくスペシャル番組用のテレビアニメとして制作された作品[6][3]。しかし、制作側は「映画」という認識だったため、地上波放送のテレビの画面アスペクト比が4:3の時代だったにも関わらず、劇場並みの16:9のビスタサイズで制作された[7]。テレビCMやチラシやマスコミ向けのパンフレットなどが制作されただけで、ほかの劇場映画として作られたジブリ作品のような大掛かりなプロモーションは行われなかった[4]。テレビ放映は収益性が低いことを理由に、その後、同様の企画は実現していない。のちに鈴木敏夫は「スタジオジブリ史上最も予算の回収に苦労した作品である」と回顧している[8]。また東小金井に移されたスタジオジブリ新社屋で制作された初めての作品でもある。 ジブリ内の若手作家を育成する目的で、鈴木敏夫プロデューサーが宮崎駿に「社内の若手スタッフに何か1本制作を任せてみてはどうだろうか」と提案して実現した企画[2]。当時、宮崎は『紅の豚』の制作を終えたものの次回作の着想を見い出せず、心ここにあらずの状態で、「今なら認めるのではないか」と判断した鈴木が切り出した話だった[8]。
解説