うらさわ よしお浦沢 義雄
プロフィール
別名うらさわよしお
誕生日 (1951-01-26) 1951年1月26日(73歳)
出身地 日本・東京都足立区
主な作品
映画『ゲルマニウムの夜』
『人間失格』
『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』
アニメ『あんみつ姫』
『らんま1/2』
『忍たま乱太郎』
『とっても!ラッキーマン』
『ボボボーボ・ボーボボ』
『出ましたっ!パワパフガールズZ』
特撮「東映不思議コメディーシリーズ」
『TVオバケてれもんじゃ』
『激走戦隊カーレンジャー』
その他
1979年より活動
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浦沢 義雄(うらさわ よしお、1951年1月26日[1][2][注釈 1] - )は、日本の放送作家、脚本家。東京都出身[1][2]。 放送作家として『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』『カリキュラマシーン』など、数々の番組の構成に参加[1]。脚本家としてのデビューは1979年に日本テレビで放送された『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』第68話「カジノ島・逆転また逆転」[1][4]。 1981年から1993年に放送された東映不思議コメディーシリーズでは、脚本家としては唯一全シリーズに携わり[5]、400本以上の作品を提供した。このうち『ペットントン』『美少女仮面ポワトリン』『不思議少女ナイルなトトメス』『うたう!大龍宮城』は、全話執筆を行なっている[注釈 2]。またシリーズ内の『どきんちょ!ネムリン』『うたう!大龍宮城』などでは挿入歌の作詞を手がけた。その縁から、作風が似ている月曜ドラマランド枠の中でも東映制作の作品を多数執筆しており、水木しげる原作『悪魔くん』や、おニャン子クラブ主演「三代目はおニャン子お嬢さま?! 花吹雪893組」を手がけた。以降も特撮やテレビドラマ、映画の脚本を多数執筆する。 1980年代の一時期、「うらさわよしお」名義で活動していた。また、過去には『世にも奇妙な物語』シリーズの第一期脚本も書いている。 1993年からはシリーズ構成・脚本の9割方を手がけるアニメ『忍たま乱太郎』が開始。現在に至るまで四半世紀近く続いており、浦沢の代表作となった。なお『忍たま』はアニメ版のほか2011年に公開された『実写版』やミュージカル版の脚本も何作か手がけている(実写版公開年にはアニメ版長編劇場映画の脚本も執筆)。 2003年には小説『たまご和尚』(絵:タムラノボル)を発表。 2009年7月から、テレビ東京の深夜ドラマ『俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK』で、久々に実写ドラマのシナリオを執筆した。当初は半年間担当する予定だったが、諸般の事情により、1クールで降板となった。そのため、浦沢が描いていたGフロンティア事件を終結させた上で、10月以降の2クール目はシチュエーションドラマ『俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK 3D』として放送された。 その後は引き続き『忍たま』を主軸に、他のテレビアニメ作品にも時折参加。アニメ映画では2013年4月公開の『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』、特撮ドラマには東映のスーパー戦隊シリーズ『海賊戦隊ゴーカイジャー』に2本執筆。実写映画『人間失格』にも参加した。
来歴
作風
主に不条理ギャグやシュールコメディなどを手がける[1][3]。
無生物が活躍する作品が多いことについては、「俺の場合、人間が嫌いなんだ。書いてて面白くない。(…)役者の熱演より、鍋が喋った方が面白いだろうって」と述べている[6]。また、放送作家時代に参画していたバラエティ番組『カリキュラマシーン』でタイルや文字、数字が乱舞していたので、無生物を好むのはその影響もあるという。特に自身が家電好きであることから、家電を多用している[2]。無生物路線の中では、不思議コメディーシリーズの『ペットントン』の第30話「横浜チャーハン物語」が、特に気に入っていると回想[7][注釈 3]。2020年の映画『がんばれいわ!!ロボコン ウララ?!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』は久々に中華料理を題材とした内容となったが、これは東映側から提示されたもので、浦沢自身は何十年も前にやり終えたので自分からは書かないと述べている[8]。
多くの脚本家が重要視しているドラマ性やキャラクターを深く書くことよりも、アイデアの面白さや話の展開を重視している。「アイデアが書きたいことで、それを書きたいからしょうがなくてドラマ部分を書く。それくらいの気持ち」[6]なのだという。「もともとそんなに話をたくさん作れるようなタイプじゃない。話はだいたい同じパターンの繰り返しでアイデアが変わっているだけ」[6]とも話している。またアイデアは覚えていてもキャラクターそのものは覚えていないと述べる[4]。
歌うシーンやミュージカル風の描写も多用するが、歌を入れる理由については「脚本の枚数が少なくて済むから」[1]。また、浦沢自身は音楽やミュージカルは嫌いだが、日活歌謡路線は好きであり影響を受けているという[2]。挿入歌の作詞も多数手がけており、自身ではすべて傑作だと思っている[2]。
作中には頻繁にゲイが登場する。『ペットントン』で、レギュラーの少年が主人公の少年に恋していて「可愛いお尻してんな!」とさわったりするが、「意識してやってた。当時子ども番組であそこまでやる人は絶対いなかったから(笑)」と語る[7]。ゲイに関しては、「小学校の時、同級生にオカマがいた」ので得意のネタになったらしい[9]。